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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

契約を交わした日

作者: ひより

どーも皆さんひよりです、文才無いですががんばります、アドバイスなどをくれると助かります。

どうか見ていってみてください。

憑依。

古来より霊などを憑かれたり、自らが憑かれること。

悪い意味では悪霊などに憑かれたり、良い意味では神に憑かれたりもする。

一説では織田信長やジャンヌダルクにも神が憑依しており、歴史に名を残したという。

日本では古来より霊を憑依させた人間を兵器として扱った。

憑依された人間は憑依者と呼ばれ恐れられたという。

現代でも人間に霊の類を憑依させ、紛争の鎮圧や、戦争の兵器として研究している国もある。

日本も例外ではなく、現在では警察などにも憑依者で構成された特殊部隊があるらしい。

憑依された人間は霊の力を使い、超人的な能力を持つ。

ではなぜ憑依者で構成された部隊が必要になるのか?

戦争に勝つために必要?それなら自衛隊に作れば良い、なぜ警察に作る必要があるのか?

このような疑問を持つ人間は大勢いる。

答えは簡単、霊に勝てるのは霊だけなのである。

目には目を、毒には毒を、霊には霊を。

なにも憑依者だから罪を犯すわけではない、いやもしかしたら憑依者だからこそ犯すのかもしれない。

近年、そのような心無い憑依者の犯罪数が著しく上昇。

憑依者の能力は強力で並みの銃器では太刀打ちできない。

そこで考えられたのが憑依者による鎮圧。

国は国中の憑依者を集めれるだけ集め、訓練を施し警察に部隊を作ったのである。

しかし、かなりの人数不足のため憑依者の犯罪数はいまだ増えており悪化し続けている。

そこで国家はある組織を結成した。

シャングリラ。

それが組織の名前だ。

組織の役目は実力のある憑依者を見つけ捕獲すること、または憑依犯罪の鎮圧。

そのためにこの組織は少数精鋭の実力者達で構成されている。

そしてそのメンバーは今憑依者の捕獲のため、東京へ向かった。


東京某所。

時間は深夜2時を回った頃だろうか?街は未だに人であふれかえっている。

「ふぅわぁぁ~」大きな欠伸をしてしまい、目をこする。

「う~ん、まだ来ないね」

そこには深夜の繁華街の中では目立つオッドアイの少女の姿があった。

年齢は14歳ほどで中学生に見える、黒のコートにマフラーを着て茶色の帽子をかぶっている。

今は寒いのか着ている黒のコートのポケットの中に手をいれ、震えている。

「うぅ~、こんなか弱い乙女を深夜の、それも真冬の繁華街に呼びつけるなんて・・・・」

少女は愚痴を漏らす。

「しかし、本当に来るのかなぁ?なんか嘘っぽく思えてきたよ」

よく自分のところに来た客を思い出してみる。

「う~む」

少女は黙り込み考え出す。

「確か・・・・・・」

必死に思い出すとようやく思い出した。

「あ!確かなんか売れないホストみたいな奴だ!」

「だれが売れないホストですか!」

「うきゃ!」

いきなり背後で大きな声を出されてしまい、変な声が出てしまう。

「あ~売れないホスト!いきなり話しかけないでよ!」

「・・・・・もう売れないホストでいいです」

売れないホストが落ち込んでしまったようだ。

「そう?じゃぁ売れないホスト、略して無男さんは・・・・」

「おい待て!無男ってなんだ無男って!」

「?ウホスじゃ嫌ですか?では安男さんで・・・・」

「だからなんだよ安男さんって!というよりさっきのでいいって行ったでしょ!?」

「え~~だって売れないホストって名前呼びづらいし・・・」

「ええい!もこの際ウホスでもナイホスでもどっちでも良い!好きなように呼べ!」

「あ、はい、じゃあ笑えないホストさんで」

「なっ!」

~こうして名前の呼び方を決めること十数分~

「じゃぁホストさんの名前は工藤さんなんですね?」

何度も聞いた名前を再確認している。

「はぁはぁ、ああ、それであってる」

どうやらこれでいいようだ。

「それにしてもどうしてこんな無駄な時間を使ってたんですか?」

「それはお前が意味不明なあだ名をつけるからだろ!!!」

怒らせてしまった、何がいけなかったのだろう?

「まぁこのことはいいですから、さっさと仕事のことを話してください」

「・・・っ!まぁ・・・俺も大人だ・・・我慢・・・しよう・・・!」

なにやら工藤さんがプルプルと震えているように見えた。

「じゃあ改めて・・・僕の名前は工藤といいます」

「さっき聞きましたよ?」

「っ!それでですね・・・」

またしても工藤さんが震えていた。

「貴方には今から指定した場所に行って憑依者を倒していただきたいんですよ」

「ふーん」

少女はつまらなそうな声を上げた。

「ご不満ですか?」

工藤は確認をしてみる。

「う~~ん、不満じゃないけど・・・・そいつ強いの?」

「えー、現在では憑依警官2人と一般人十人程度が重症を負ってます」

「へぇ~結構強いんだね」

少女は心の中で感心する。

相手が並みの憑依者であれば憑依警官二人で片付けられただろう。

しかし、その相手は倒せないかった、逆に深手を負わされ一般人に被害を出してしまったのだ。

「まーそれ位の強さなら・・・仕事、受けてもいいよ?」

「本当ですか!」

「うん本当、最近暇だったし」

暇なのは事実だ、どうせ暇なのだから受けてもいいだろう。

「では少し待ってください・・・」

工藤さんはごそごそとバックを出し。

「それではこれが目的の場所がわかるデータが入ったGPSです」

といって携帯端末を渡してくる。

「あ、大丈夫ですよ私気配で居場所ぐらいわかりますし」

「まぁそう言わないで持っていてください、一応相手の特徴なども入ってますから」

確かにあっても別に困る物ではないのでありがたく受け取っておこう。

「じゃあお願いしますね」

「はいはい、この私、憑依者狩りの新藤梓に任せてよ!」

こうして少女は仕事に行くのであった。

シャングリラが本格的に出てくるのは三話ぐらいと思います。

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