4『全財産を捧げるから、私にも来週までダメだったら1個ちょうだい』
「おかえり」
「ただいまです」
さっきからかったせいかシャードさんが不機嫌だったけれど…それどころじゃない。
慌ててステータス画面からスキル詳細を開く
夕凪いすず
メインレベル100
スキルレベル95(スキルポイント余り23)
クラス-爆撃者
職業-深淵の探検者
スキル
ショットレベル1
オートチャージレベル10
ダブルショットレベル10
安定動作レベル10
パワーショットレベル1
炸裂弾レベル10
集中レベル10
アンチアタックレベル1
トリプルアタックレベル1
採掘レベル10
お宝の気配レベル10
幸運の導きレベル1
インベントリ拡張レベル10
選択採取レベル1
選択採取レベル1
そのフィールドで取れる全てのアイテムからひとつ自由に選んで採取することができる。クールタイムは34日
—NEXT レベル2 クールタイムが3日減る
ぶ、 ぶっこわれえええええええ
か、神が指輪対策をしてきたよ!!!!!
トリプルショット(3連弾)も
アンチアタック(敵の攻撃に当てると自分の攻撃分を対消滅させられる)も欲しいけど
これは迷わずスキルマ一択だぽちっと。
それに指輪で使わなくなってもおいおい採取難易度高めで30個使うようなのも来るし…あって問題は無い!!
「そんなに食い入るように見てさ、どんなスキル手に入ったの?」
「……フィールドにある全ての採取品から好きな物を1個取れるアイテムです」
素直に答えればシャードさんはスキルまで非常識とボヤいてから……「海中行くよ」と呟いた。
うん、あの地獄を終わらせに行くんだ!!!!
「かわいこちゃああああああん、君は俺の救世主だああああ」
「全財産を捧げるから、私にも来週までダメだったら1個ちょうだい」
「いや…全財産は結構です…」
選択採取はそのフィールドで選べる全てのアイテムと書いてあったとおり、一覧表から欲しいものをタップすれば好きな物を手に入れることができた。
でも面白いもので、その一覧表示されてるリストには……私が海中で採取したことのない素材が、いくつか存在した。
その中のひとつが『海龍の鱗』
このフィールドに海龍っぽいものはおらず、どこで取れるのか分からないが……落ち着いたらそういうのも探してみたいと思う。
そして既に1個あると言う理由でルイスさんに指輪を渡すと、感極まったルイスさんに全力で抱きしめられてHPが300くらいごっそり減った。
シャードさん含めみんなで引っぺがしてくれ、ルイスさんはサブマスさんに引きずられてランクアップしに行った。
クールタイムは1週間なので、幹部の皆さんがランクアップするまでの間くらいなら私も選択採取を彼らのために使おうと思う。
幹部の皆さんもランクアップが見えてきてとても嬉しそうで何よりだ。
「……でもさ、選択採取ってレベル10でリキャストが1週間なんだろ。採掘とお宝の気配ってやつで18とってるじゃん?マスター、27もスキルレベル上げてたかなあ。この短い期間で27は流石にむりくね?」
不意に、ヤシロさんがそうつぶやくと
全員がビシッと固まって……みんな、ルルティアさんを見た。ルルティアさんは真っ青な顔で「あたし採掘9とお宝の気配10でダブルカンストもまだなのに……」と呟いた。
ルイスさんは不明だが、ルルティアさんは確実にアウトだ。
「おまええええ、シロップとかはちみつ集めてんじゃねーよ!スキルレベル上げろよ!」
「何よ!あんただってシロップで喜んでたじゃない!」
「……とりあえずスキル上げ行くぞルルティア。徹夜でな」
「僕らは、もう次のマップに行くよ。週に1回指輪探してあげるんだから、もういいでしょ」
「そうだな、情報も協力もありがとう。また何かあったら言ってくれ」
何はともあれ、地獄の海底探索はスキルレベルをあげる方が急務と判断されて一旦終了した。




