3『これでも最速でレベル上げてきたんですけどね』
「…知ってるんですね。いやあ装備に関してはパートナーが張り切っちゃって」
「使徒のことは神から伝え聞いておる。機能不全を起こした世界を救うため、我が世界へ誘致したと。だが待てども来ぬから待ち飽きておったところよ」
「これでも最速でレベル上げてきたんですけどね」
「まあ早い方ではあったがの。この世界が創成されてどれ程がたったか…未だに使徒を含めて2人しか来ぬからなあ」
「もう少しすれば、何人か来ると思いますよ」
「なんと、それは誠か?既に機能不全を正したのか?」
「影響が出るまではまだ時間がかかりそうですけどね。流れに乗れればいっぱいくるとおもいますくょ」
「それは重畳。いやはやポンコツな神だと思っておったが選んだ使徒は優秀で何よりだ」
ポンコツ…ポンコツだなあ、まあ、そうだなあ。
「我はここから出れぬ身ゆえ、待つしかないのが歯痒いが…楽しみができた」
ゴーレムなのに嬉しそうに笑っているが……そうかこのゴーレムはずっとここで待っていたのか…。
「出れないんですか?」
「我がここにおらねば、人々がランクアップ出来ぬであろう。それでは世界が困るのでな」
「…まあ、そうですね……」
それはそうだ。でもそれは…ちょっと寂しいなあ。無機質なこの世界で…このゴーレムはずっと待っているのか。
「……花は好きですか?食べ物は食べれますか?それとも石とかの方がいいですか?」
「我は食物は必要とせぬぞ???花とはなんだ?」
祝福の花を沢山取り出して
少し考えて編んでいく。
ゴーレムと言ったらお花を愛でるものだろう。某ゲームでは鉄と鼻のドロップがとても有名だ。
だが…頭の上に置いたら彼からは見れないだろう。
編んだ花を右手にぐるっと巻いてブレスレットのようにする。
「ちょうど持ってた祝福の花です。せめて少しでもあなたの心が癒されますように」
「……ありがとう使徒よ。そなたの道に幸多からんことを」
「ありがとうございます」
-スキルトリプルショットレベル1を覚えました
なんとなくゴーレムさんが嬉しがってくれてたらいいな。
そう思っているとーーー石碑の前に戻ってきた。
「大丈夫だったかい」
「……ちょっと怒られました」
「君は何をやってるんだい!?」
「シャードさんのせいで」
「え!?僕が!?ちょ、」
「あははっ」
心配してくれているシャードさんに手を振って、続いて探索者の転職クエストを開始する。
すると、先程と同じように別の…真っ暗なフィールドに飛ばされた。
前も見えない闇だ。
『……そなたに問おう、力、物、名誉…何を求めるのか』
-力
-名誉
-物
-全て
このクエストは多分いちばん簡単だ。
-全て
実は四択に見えてなんでもいいと言うことが解析班によって解析されている。
飽くなき探究心。なんでも探す心が最も求められているのだ。
『強欲なものよ。そなたこそ深淵の探索者にふさわしい………まあ、世界を変えるのであればなんでも持っとかないと足りぬしのう、使徒よ』
「…あなたも知っているんですね」
『是、是。我はなんでも知りたいし欲しい強欲者ゆえな…。で、使徒よ。我には花はくれぬのか?
』
「情報早すぎませんか、今の今ですよ」
『あやつ裏で大層自慢しておったぞ。じゃが右手で攻撃も出来ぬと困ってもおったなあ…』
「あー…それはごめんなさい。お花でいいんですか?」
『いんや?我はくれるならばなんでも嬉しいぞ』
「と言ってもいっぱい入ってて」
とりあえずポロポロと、インベントリの中にあるアイテムで2個以上あるものは全部1個づつ出していく。
『良きかな、良きかな。使徒よ、我が世界の愛し子よ、そなたの贈り物に我は感謝しよう。我は深淵よりいつもそなたを見守ろう』
孤独かと思ったけど、意外と裏で繋がってたんだな。
-スキル選択採取を手に入れました
……なんだって???????




