7今後の相談
「はー、とりあえず座れ」
パチッとルイスさんが指を鳴らすと2人がけのソファと、対面に1人用のソファが現れた。大人しく二人でソファに腰かけるが……シャードさんの尻尾がちょっと邪魔だ。
「で?2次転職の仕方を教えるのはいいが前提条件がまず出来てないからそっちからってことはお前、もしかして…」
「ああ。2次転職にはこのスキルが必須だ。だが僕も彼女もみんなの分のアイテムを集めることを協力する気はない」
「……こいつを使えるやつはいねえなあ。そうだよなあ、採掘なんて失敗ばっかりのスキル誰もとってねーわ。銃だって職業メインのやつくらいしか使ってねーわ。つまり育てろってことか」
「うん。スキルの振り方とかならいすずも教えていいっていいから、ルイスは自分たちの採掘師を育ててよ」
「どうしてもか」
「僕のクラスアップするのに、20日間朝から夕方まで採掘してもらったよ」
「そいつはどうしてもだな」
ルイスさんは1人用ソファの背もたれに寄りかかって頭が向こう側の方に落ちて見えなくなって戻ってこなくなった。
「ちなみに銃である必要はあるのか?」
「銃の威力と、探索はどちらも感知で決まります。なので私は感知を優先してるのでほぼ成功しますし戦闘時の火力も出せます。でも長剣や魔法使いですとステータスが分散しすぎますのでおすすめできません…」
「なるほど。なるほど……いくつか確認したい点がある」
そう言ってばっとこちらに戻ってきたルイスさんは非常に頭が痛そうで……重いため息を吐いた。
「……従者ちゃんはまずクランに所属する気はあるのか」
「……特にないですね。もしどうしても所属しなければいけないならば今のところルイスさんのクランが有力候補ですけど、私にとってメリットが薄すぎます」
「……装備集めとか協力したり、冒険者ランクをあげる手伝いとかも出来るよ?」
「転職アイテムをひとつと交換すると公言すれば、クラン問わず提供者は出てくると思いますし、自分はそもそも冒険者ですらありませんよ」
「うん、それを盾にされたら俺たちはなんのメリットも弾き出せないな。情報を開示して追い込みをかけてもライバルが増えるだけで入手難易度はさらに減る。シャード上手くやってくれたなあ、もうレア素材どころじゃ無いぜ」
「僕はこれでも一応『砂漠のオアシス』に恩義もあるし愛着もあって、君たちに2次職になって欲しいとも思ってる。彼女はそんな僕の気持ちにも配慮してくれるけどこればっかりは、自分たちでなんとかしてもらわないと無理なんだよ」
「新人を育成するのは無理なんですか?」
「厳しいな。最近の新人は親が毎日石碑クエストをやらせて子供の時点でレベル30くらいまで育ててる。つまり冒険者になった時点ではだいたい下地が決まってるんだよ」
子供で30!?それは……ライト村に新人冒険者が居ないはずだ……。初期村、納得の過疎である。




