5クラン勧誘
「よし、これで砂漠の街は終わりっと」
「ちょっといいかな」
「…はい?」
不意に3人の男性に話しかけられた。
2人は剣を、1人は杖を持っていてPTでも組んでるのかな?っと思ったけど…装備の質にバラツキがあるので多分PTではない。
「さっきフィールドで戦う君を見たけど凄くかっこいいね。銃を武器にするなんて珍しいね」
「…私と相性が良かったので」
多分なにかの勧誘なんだろうなあ。断る気しかないので腰が引けながらもとりあえず会話には付き合う。
「この辺で戦ってるってことは30くらいなのかな?装備も、ガンナー向けじゃないし…装備の相性とか教えてあげるから少し付き合ってくれないかな?」
あー……。
装備
E知恵のフードマント+10★★(魔力+5,HP+120)
-エンチャント(魔力+7,+7,+7)
E知恵のローブ★★+10(魔力+8,HP+150)
-エンチャント(魔力+6,+7,+7)
これが原因かあ。これシャードさんのお古だしなあ、そりゃそうか、ゴリゴリの物理職で爆音を出してる私が魔職装備を来てたらそりゃ気になるわな。
「すみません、これ知人のお下がりで強化がしっかりしてるから着てるだけなんですよ」
「あー……そうなんだ。クランとかも入っちゃってる?」
「ええ、その知人のツテで」
「そっかあ、残念。また機会があったらPTとか組もうねー」
「はい、機会があれば」
しつこいタイプの勧誘じゃなくて良かったー
あれかな低レベルの子に言われてスカウトしに来たクラン上位勢ってとこかな。
さてそろそろ時間だと思ったら横から急に手を引っ張られて……思わず銃頭で相手を殴りつける。
「ぐっ」
「え、やだごめんなさいシャードさん!頭大丈夫ですか!?」
「……その言い方の方がよっぽど不愉快だよ」
「頭は大丈夫そうですね」
ごスっといい音はしたけれどさすが高レベル、大丈夫そうだ。
頭を痛そうにさするシャードさんの後ろには細身気さくそうな表情のお兄さんがいた。
「いやー、ざまあないなあシャード。どうもこんにちは『砂漠のオアシス』のクラマスのルイスだ。君がシャードのいい子ちゃんかな?」
「初めましてどうも、すごくいい子です」
この人が噂の、シャードさんが『クランマスターは大丈夫』って言ってる人か。
「君のことをちょっと教えてもらいに来たんだけど良いかな?」
「いいですよー、あ、じゃあ今日良い場所見つけたんですけど行きませんか?」
「良いねえ、いくいくー」
なんだろう。さすがというか…油断できない感じがする。なのにこちら側にはグイグイ来て……なるほど、シャードさんって押しに弱いタイプなのかな。
ルイスさんとお互い警戒しあって、同族感を感じて…そっとシャードさんを見る。図らずも、ルイスさんと一緒に。




