13正体
-女神の指輪
-特大ポーション(HP)
-特大ポーション(HP)
「……!!」
驚いて目を見開き喜んでから……何故か表情を曇らせた彼の袖を引っ張り
「…次はあそこです」
そういうとシャードさんはえ、と止まった。
「…もう、出たけど」
「ええ。でももう1個必要になるのでまだ探しましょう」
「!?」
驚いてから、少し嬉しそうに護衛をしてくれる彼に
まさか、この泥沼を楽しみ始めたのかと少し引きつつ………探すことそれからさらに1週間。
「恐るべし物欲センサー」
「……本当にもう1個あるのこれ……」
この世界に来てもう半分以上の時間をここで過ごしている。
私のレベルは、毎日石碑を回っているので…順当に71まで上がってきた。
「…このまま80になって私ここでレベル上げ、とか言う未来になっちゃいそうですね」
「…有り得そうでやめなよそういう話は…」
ぐったりしながら……私も隣のベッドで横になる。
シャードさんはいい加減狭いと言って、プレハブ小屋を2部屋の大きなものに買い換えていた。
1部屋は食事とか荷物とか置いてある部屋。
もう1部屋はベッドや着替えが置いてある部屋…そこに私のベッドも置かれている。
もはや同棲と思いつつ、確かに床で寝るのは身体が痛かったので私もベッド代や新居資金は出した。
引きこもってる間にシロップ30本は120銀貨で売れた。1本銀貨4枚である、震える。そこから嫌がるシャードさんに60銀貨を押し付けてこの小屋の購入資金に当ててもらった。
さすがに10日以上の長丁場は飽きた。
クッキーとか疲労回復アイテムなどは潤沢にあるが…それでも飽きた。
さすがとことん運の無い人はゲーム時間で40時間とか探したと言われるだけある。ゲームの採取は普通に早かったからなあ…。
「ねえ…君、なんなのさ」
「…何がですかぁ」
ずっと一緒に寝泊まりしてて、今日も今までどうりだと思っていた。
けれど…今日のシャードさんは、少し様子が違った。目に不安を乗せながら…慎重に言葉を選んでいる。
「……樹液とか、シロップとかさ。育成スタイルとか…コレとか。詮索しなかったけど……普通では、ないよね」
「………そーですね」
ま、情報源が気になるわな。この世界では一般的な情報じゃないみたいだから余計に。
教えるべきか、教えざるべきか
何を、知りたいのか。
「……僕は、君のことが知りたい。………君とずっと一緒に居たいって思ってる」
……ん?あれ
知識の情報源が、知りたいわけでなく…あれ、え?
少し頬を染めて目を逸らすシャードさん。
「何さ、僕がお人好しだけで一緒にいる訳じゃないのなんて気づいてただろ」
「……まあ、気に入られてるとは。……うーん」
「……嫌なら別に、ただのPTメンバーでもいいし」
いいしといいながらもくるっとこっちに背を向けてベッドに寝転ぶシャードさん
嫌か、嫌じゃないかでいえば…
「嫌ではないんですけどねえ」
「嫌じゃないの!!」
ばっと飛び起きたシャードさんに苦笑いを浮かべて、私も身を起こす。
「嫌ではないんですけど………私に、巻き込まれますよ。だから…」
「はっ、そんなの今更だろ」
まあ…ここまで既に色々巻き込んでしまったものね。
もう…今更かあ。いつ、嫌になって突き放されるのかと思っていたけれどシャードさんは……怒りながらも、ここまでずっと一緒に来てくれた。
「……まあ、確かにそうですけどね。荒唐無稽な話なんですが、聞いてくれますか?」
「何。」
その日、私はシャードさんと色々と話をした。
神に頼まれて、モンスターが飽和した世界を立て直すために来た
この世界のモデルになった世界を知っており、そこでの知識を元にしているとも
………2人のベッドは間にテーブルを挟むように配置されていたが
その日から、私とシャードさんのベッドはくっつくように並んで配置されることになったとだけ、言っておこう。




