12地獄のクエストのさらに鬼畜版
海の様子が荒れておかしい…と言う冒頭から始まり、海洋調査をし、結論は海の女神が大切な指輪を落として荒れている。だから指輪を届けて解決するという流れのクエストだったはずだ。
ここで鬼門になるのは3点
海の女神が、海で指輪を落としたのだ。
広大な海中のフィールドで小さな指輪を。
普通に考えたらまず無理な難易度を反映するかのように……採掘で取れるんだけどさ、全然出ないんだよね。
しかもそのメインクエストを完了しないと2次転職ができないと言う地獄付き。
そこに加えて2次転職のクエストが…海の女神の指輪の納品。
つまり鬼畜採掘率の指輪が2個いるんだ。
そんな元からの鬼畜仕様に加えて…この世界は物語ガン無視でただアイテムだけを要求される。つまりどこで入手できるかヒントもないうえ…ここまで一回も出番がなかった『採掘』がとつぜん要求されるのだ。
これをノーヒントでクリアしろっていうのはさすがに神様が悪いと思う。
「色んな指輪を試したけど全然ダメで………もしかして、君……何か知ってるのかい」
「……私を海中エリアに連れてってくれませんか?色々助けてもらった恩返しもしたいですし」
1番初めの海中エリア。水の中なのに息ができるが色んなタイプの魚人が襲ってくるエリア。
ここのモンスターはレベル85で海中エリアの中では最弱かつ……採取をさせるためか、モンスターの個体数が少ないエリアだった。
「あまり離れないで」
「はい……ああ、まずはあそこですね」
お宝の気配レベル10を発動して、なんとなく良いものがある場所を感じ
その場所まで護衛をしてもらって、水晶弾で海底を撃ち抜く。
ぽぽぽん
私のレベルが低いせいかあまり採掘品は出なかったがそれでも3つも出てくれた。
-女神の涙
-昆布
-桃水晶
「ハズレかあ…シャードさんつぎはあっちの方です」
「わかった」
-上級桃水晶
-昆布
-特大ポーション(MP)
「次は……」
敵を呼び寄せないため、射撃は最低限。会話も最小限。
まだレベル60の雑魚な私の言葉を、シャードさんはよく聞いてくれると思いながら…何ヶ所も撃ち抜いていく。
ゲームの3倍のスピードで採取出来ているとは言え、半日では女神の指輪は出なかった。
女神の涙x15
上級桃水晶x10
桃水晶x18
真珠x10
黒真珠x14
昆布x36
特大ポーション(MP)と(HP)が系120
「なかなか出ませんねえ」
「……本当に出るのかと疑いたいのもあるけど、少なくもこの真珠とか水晶、女神の涙だってやばいからね。市場で僕買ってるよこれ…」
「あ、普通にあげますよ」
「常識をいい加減覚えてよ…!」
「誰にでもあげませんよ、シャードさんだからですよ」
「……本当に、世間知らず……」
世間は知らないけど知識だけはあるんだよなあ。
外で話せなかった鬱憤をはらすかのようにプレハブ小屋の中で休憩を取って午後も探す。
その日から1日のルーティンは
朝に石碑を周り
昼から、夕方まで採掘をしてそのまま海中エリアに泊まった。
それが出たのは4日目のことだった。
なんの前触れもなく、なんの目立ったこともなく本当に唐突にポロリとそれは出た。




