4オークション
「『ウインドサークル』」
「『ウインドサークル』」
シャードさんはどのエリアでも、常にウインドサークルを唱え続けていた。
これは、石碑クエストのアイテム集めもあるが……増えすぎたモンスターの間引きでもあるらしい。
あまりモンスターが増えるとスタンピードが起きて面倒だからね、と移動中に教えてもらった。
良かったね神様。わたしが動かなくてもこうして動いてくれる人は居たよ、と心の中で報告をする。
ナオタウンにはあっという間につき、サクッと石碑を登録してサブクエをするとすぐに街を立ち去る。
そういえば道すがら、シャードさんのレベルも聞いた。
シャードさんはレベル133の風属性を選んだロッドマスター、一次職だそうだ。
二次職への挑戦可能レベルは……100だったはずだ。さすがに余計なことは言わないが、いつか彼にも転職方法を教えようと思う。
道中、クッキーや水分を取って疲労度を回復して
まだ日が落ちる前に、王都に到着した。
「……うわあ…」
白い壁、賑やかな建物に……大きなお城。
そこかしこに小さなロボットなどが動き周り、お店などには自動ドアもある。
ファンタジーとデジタルが複雑に融合した中央王都『セントレア』がそこにはあった。
「ちょっと田舎者みたいな変な声を出さないでくれる?」
「ほわぁ、ほわぁ、うわぁ」
「わざと出さないで」
悪ノリしたらさすがにバレたのか頭を軽く叩かれる。全くとため息をついてから……シャードさんが少し考え始めた。
「……今からアレをオークションに登録してこようと思うけど……君、迷子にならず問題を起こさずに待ってられるかい?」
「大丈夫です」
「………ダメだ不安しかないから一緒に行くよ」
「聞いた意味は何だったんですか……」
「自分への再確認だね」
信用度低いなと苦笑いを浮かべつつ、自覚はあるので大人しくフードを深めに被ってシャードさんの後について行く。
オークション登録は中央の城の中にあった。もしかして国営オークションなのかな?
「出品依頼に来た。Bランクのシャードだ、確認を頼む」
「これはこれは、ようこそいらっしゃいました。そちらのお方はPTメンバーでしょうか?身分の提示をお願いします」
「コレは僕の従者だよ。いすず、登録証を出して」
「かしこまりました」
シャードさんに言われるまま、ネックレスを外して渡すと確認をされてからネックレスを返される。
というか名前を初めて呼ばれたなあ。




