1デスランニング
拝啓、神様
わたくし夕凪いすずは今死の危機に瀕しております。
「ムリムリムリムリ」
「無駄口を叩いてないで、走って」
この世界は主に八つのエリアに分かれている。
私が最初にいた初期村があるエリアが実は海中地帯。
そのほかに
中央地帯
火山地帯
豪雪地帯
不死地帯
荒地地帯
森林地帯
砂漠地帯
がある。
全ての真ん中に中央地帯があり、まるで時計のようにぐるっとその周りを埋めるように各地帯があるのだ。
各地帯は中央から離れるにつれて高難易度のモンスターが出るエリアになっていくが……そもそもエリア毎に最低難易度が違う。
ゲームの中では
海中地帯(1-300)
中央地帯(30~)
火山地帯(100-200)
豪雪地帯(130-250)
不死地帯(60-200)
荒野地帯(90-180)
森林地帯(80-180)
砂漠地帯(30-100)
位だったかな?
最高難易度帯はだいたいバグっているものの100レベルほどに達すればどのエリアでもある程度戦える設定だったはずだ。
とりあえず中央寄りが、弱いという印象で覚えてもらえればOKで
私たちがいた海中エリアは名の通り海の中が本番だ。
なので海に面していない内陸地は最弱モンスターが蔓延っていたのだ。
そんな海中地帯を
私はシャードさんに追い立てられるように外側のエリアへ走らされている。
現在のエリアにいるモンスターレベルは45。
甘えの抜けてるレベルでモンスターは当たり前のようにアクティブモンスター……モエモエと違って襲いかかってくる。
レベル13の私ではシャードさんのくれた守護の腕輪がなければ当然ワンパンだ。
「『ウインドサークル』」
それを防いでいるのは、シャードさんの範囲魔法ウインドサークルだ。この魔法は範囲内のモンスター10体に攻撃をするスキルでさすがシャードさん一発で10体のモンスターを倒している。
走りながらスキルでモンスターを蹴散らして駆け抜ける。
私がワンパンの世界を!!
ゲームじゃないので蘇生は無いんですよと半泣きで走るけど、もし、目の前のスキルが一体でも取りこぼしをしたらと思うと……
チーン。
怖すぎてうまく足が前に進まないのだ。
「『ウインドサークル』遅い」
「い、やあああああああ!!」
ステータス差もあるのであまりに遅い私の歩みにじれて…ついに杖を持たない左腕で肩に乗せるように抱えられた。
そして見える、大勢のモンスターが追いかけてくる光景。
「シャードさん!シャードさん!すごい追いかけてきます!」
「『ウインドサークル』知ってる、うるさい」
「うるさいんじゃないですよおおおお」




