14人生計画決定
「おー」
初桃水晶でちょっとテンションが上がってくる。
紫水晶は成功率上昇効果で…桃水晶は良い効果が着きやすくなるエンチャントの補助材料だったかな。生産職は紫水晶、戦闘職は桃水晶がよく足りなくなったものです。
「おー……じゃないんだよなぁ?」
だがルンルン気分の私と裏腹に
私の後頭部を掴む人のテンションは最高に落ちている。ん?上がってるのか下がってるのか分からないな。
とにかく激おこのようだ。後ろは見えないけどなんかもう色んな気配を感じる。
「何を見せてるんだ?僕は!信用するなって!ぼかせって言ってたはずだけどなあ!?」
「いやなんか…今更ですし……それにここまでしてもらって、隠し事はしたくないなぁって。どうせそのうちバレるでしょうし」
「見たことによって、僕の負担が増すことは考えないのか!?」
「微々たるものいだだだだ」
さっき貰った腕輪でバク上がりしたHPが見る見る減っていき、この世界で初の大ダメージに涙が出てくるとようやく後頭部を開放された。
「……決めた、今決めた。君、しばらく僕とPTを組め」
「……ご主人様、私たちレベル差がかなりあります」
振り向いてきゅるんって従者ごっこをして誤魔化すも、シャードさんの青緑の瞳はハイライトを失い濁った状態で目が座っていた。
「黙れ、レベル差があると経験値が入らないのは100も承知だ。だがレベル差があっても……石碑クエストは受けられるからな?」
とんでもなく怖い目をしたまま、くっくっと悪役顔でシャードさんが笑い出す。
顔がいいだけにすごく怖い。ツンデレで可愛いシャードさんを返して欲しい、切実に。
「……私、レベルは自分の力であげたいですけど…?」
「君に選択肢は無い。明日から毎日世界中の石碑を飛び回るからな。心配しなくていい、移動費や必要なアイテムは僕が出すからな」
信頼して、ちょっとやりすぎた。
「君は想像以上に危険な存在だった。最速でレベルをあげていくぞ」
この日、私のワクワク異世界生活は
強制介護プレイへと変貌した。




