冒険者
「君に直接依頼をしても良いが、指名依頼という形を取れば冒険者階級をあげるための貢献経験値が貰える。する予定があるのならば明日、ナオタウンの方まで連れて行って冒険者登録を手伝うがどうだろう」
「うーん。冒険者登録した際のメリットとデメリットを教えていただけますか?」
「メリットはそうだな、まず開拓済みのワープポイントを無料で使用できるようになる。通常だと1回500銅貨はかかるので移動が多いものは助かるだろう。それから冒険者用通信器具が貰える。コレは登録した冒険者同士でメッセージのやり取りが出来るもので便利だぞ。なお、指名依頼が入った場合ギルドからこれで連絡が来ることになっている」
「指名依頼って断れるんですか?」
「Cまでは断ることが出来るがBランクからはものによるな。天災、国からの緊急依頼など断れないものが混ざり出す。君はきっと採取依頼が殺到しそうだな。あとは階級に応じて固定給が生涯貰える。階級の上げ方は依頼をこなすと金銭や貢献経験値が上がって昇給できる仕組みだ」
たしかに。登録前でシェードさんみたいなのが居るし。
そこはゲームと違ってファンタジー小説っぽいんだな。
でもそうだな…神様は世界の調整をしてくれと言った。
溢れかえったモンスターを調整するためには強くならねばならない。そしてセオリーでは頭が飛び出た人は妨害を受けるものだ。
となると……信頼できる人の確保をしつつあまり目立った行動はしたくないな。でもそうだな…その通信機器はすごく便利そうだ。
「シャードさんはBでしたっけ」
「ああ。君には期待をしている。Cランクくらいまでなら色々と助言や手伝いもできるから頼ってくれてもいいぞ」
「…その、冒険登録をしないとその通信機器は使えないんですか?」
恐る恐る、冒険者なりたくないなって言う雰囲気を見せながらシャードさんを伺うと、彼は目をぱちくりとさせながら首を傾げた。
「高価になるが同じようなモノを購入することは可能だ。その場合冒険者ギルドからの連絡は来ないが、王族や貴族などが使っているものだな」
「それは冒険ギルドの代わりに王様とかから連絡が来るんですか?」
「まさか。個人でのやり取りしか出来ないだけだ。君は冒険者になりたくないのか?」
驚きはしてるものの、否定するような感情は見えないので…そっと頷く。
「やりたいことがあるので。多少の指名依頼はできるでしょうが追々デメリットの方が多くなりそうなので」
具体的に言うと指名依頼を断れなくさせるために階級をあげられて、あれ取ってこいそれやってこいとかがありそうだ……。
「そうかなるほど…ちなみに僕からの依頼は受けてもらえるのかな?」
「樹液採取ですか?」
「樹液でなくもいい。定期的に甘い調味料の採取を依頼したい最悪週に1個でも構わない」
週に1個と言いながらこの世の終わりみたいな顔をしている。
本当に分かりやすく可愛い人だなとつい笑ってしまう。
「それくらいなら平気じゃないですかね。報酬はお金でなく、冒険者ギルドを使わず生きて行くすべを聞きたいです」
「………わかった。何なりと教えよう……だがそろそろ飯屋に戻った方がいいな、女将さんが待っている」
「はーい」
言われるとそういえばお腹が減ってきてクゥとお腹がなった。飯屋に戻ると女将さんがご馳走を作って待っていて、雑貨屋家族のみんなもいて……
「おかえり」
「ほら温かいうちに食べな。魔術師さんもどうぞ」
「ありがとう、いただきます」
この世界も悪くない。そんなことを思いながら私は急いで席に座って女将さんの美味しいご飯を堪能した
以降は続く限り23時に更新されていく予定です。




