テント購入
「こんばんは、シャベルの追加お願いします」
「あ、いらっしゃい。素材は持ち込みかい?」
「あ、息子さん。はい、水晶も持ってきましたが…水晶の装備のおかげか新しい鉱石も取れましたよ」
今店番は息子さんの方だった。
息子さんは私の後ろの魔術師さんを気にしつつもカウンターの上に出された鉱石の査定をしてくれる。
-水晶x21
-銅鉱石x5
-紫水晶x2
-砂鉄x4
「おお、紫水晶はすごいね。これはエンチャントによく使われてるもので1個500で買い取らせてもらうね。砂鉄も不純物が少なくともいいものだね、これも500でいいかな?」
「はい、お願いします」
「じゃあ水晶と銅鉱石が1個100だから…えーっと査定は5600だね。だけどシャベルは1本かな?」
「いえ2本…か4本お願いします」
「じゃあキリよく4本にしようか。水晶6個と水晶シャベル4本で交換で5000。で、おまけにミニポーションを50つけるよ」
「ありがとうございます!!あと予算が溜まったので昨日店長さんが言っていたテントもお願いします」
「うん、わかった。えーっと気配遮断、疲労回復エンチャントの方でいいんだよね?」
「はい」
「それとこれはおまけで簡易テーブルセットね。今後ともご贔屓によろしく」
「ありがとうございます!!」
テーブルかあ。それは盲点だった。インベントリに収納できるしあって困らないよね。
これでほしいものは全部揃ったので本格的に活動が出来る。ほくほく顔でお店を出ると…「こちらへ」と言って魔術師さんが広場の方に歩き出した。
「オープン」
「おおー」
魔術師さんがインベントリから何かを取り出すと…目の前にプレハブ小屋のような建物ができた。きっとこれもテントの一種なんだろう。誘われるままに中に入ると、そこは一室しか無かったがベッドや箪笥、机や椅子などがある生活感のある部屋だった。促されるまま椅子に座り、魔術師さんはベッドに腰掛けた。
「散らかっていて悪いな。さて、改めて君に依頼したいことがある。僕の名前はシャード、Bランクの冒険者だ」
「夕凪いすずです。冒険者登録は…えっとまだしていません」
「していないのか!?どうりで指名以来が出せないはずだ…」
ガックリとうなだれるシャードさんの狙いは案の定、樹液だった。クッキーの味に魅了されたシャードさんはクッキーの安定供給を狙ってギルドのある隣町、ナオタウンで私に指名依頼を出そうとした。だが冒険者ギルドに現在あの村に滞在している冒険者がいなかったので指名依頼が出せず直接私を捕まえるために戻ってきたらしい。




