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私は社不すぎるけど母さんが1番怖いから言う事を聞く

中学生になって初めてアニメを見て一瞬で心を持っていかれた。特に戦闘系のアニメばかり。

かっこいいものが大好きで、画面の向こうで熱く戦う姿達に酷く憧れた。




自分もこうありたいと。




しかし、この世界の私は運動神経が終わっていた。

50メートル走は15秒もかかるし、跳び箱は一段も跳べない。勉強も出来ないし、コミュ力もない。社会不適合者すぎる事に絶望し、まんまと引き篭もりになった。

そこで私は希望の光と出会った。


ゲームという光に。


「何だここは、天国か。」


遮光カーテンは辛い現実世界から私を隔離してくれる最高アイテムで、外の眩しい世界から切り離してくれる。

さっき仲良く話してましたよね?と言いたくなる人間不審加速グループ女子の人間関係も、人の事をコソコソと不快な顔で話す男子達も、勉強が出来ない私を馬鹿にした目線も、運動が出来なくて悔しい思いも全て、忘れさせてくれる幸せな世界。

カチャカチャとゲーム機を操作する手を止められないのは仕方のない事だろう。


ボタン1つで自分のやりたかった技が出来る。

思うままに技を決められる。

相手の思考を読み、それに合わせた戦闘をする。

そこには自由と、自分のやりたかった事全てが詰まっていた。



最高最高楽しすぎ!


もう一生、外の世界なんていらない!






何て自分にとって都合の良い世界は無かった。

金もなかった。


あと母さんがめっちゃ怖かった。

手に包丁持ってたもん。ありゃ本気だったね。目がイッテタ。



高校から私はまた学校に通い始めた。



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