表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/19

第4話「チェリボ不知火明人」その1

リサが探し出した不知火明人とは、いったいどういう人間なのか…?

挿絵(By みてみん)


俺は不知火明人(20)。大学2年の学生だ。


突然だが、ここで俺がこの世で最も嫌悪する言葉を発表したいと思う。


それは…


童貞!


ああまったく…「童貞」とはなんて嫌な言葉だろうか。


そこには蔑みのニュアンスが込められている。


「チェリボーイ」はまだましだが、使う気にはならない。


こういうのはもっとプレーンな言葉であるべきなのだ。


だから俺は新たな言葉を作り出した。


それが「チェリボ」だ。


「チェリーボーイ」を短縮しただけだが、パッと聞いても何のことかわからない。


それがとてもいいではないか。


たぶん「処女」や「バージン」だって同じはずだ。


そう呼ばれて喜ぶ女の子はいないだろう。


そうだ!「ピュアリー」なんてどうだろう。


「pure」と「fairy」をくっつけるのだ。すなわち「ピュアな妖精」。


悪くない。いや、すごくいいんじゃないか?


俺って、ひょっとしてコピーライターとか向いてんじゃ…


えっ?


経験しちゃえば、気にならなくなるって?


ふん。俺だってそう思ってたさ。


大学に入学すれば、バラ色のキャンパスライフが待っていて、普通に彼女ができて、あっさり童貞なんて卒業してしまうだろう…と。


だが去年1年、どんなに頑張っても、男子高出身で、女の子との接し方がわからない俺には、「普通に彼女を作る」なんて、どだい無理な話だった。


なのに俺の性欲は高まり続ける一方で、毎日アダルト動画で抜いても全く収まることがなかった。


彼女が欲しい!でもできない!


セックスしたい!でもできない!


童貞コンプレックスもあいまって、俺は本当にどうにかなりそうだった。


でもそんな悩みとももうおさらばかもしれない…


フフっ、だってさ…


俺の前に天使が現れちゃったんだもんね~♪


イェイイェーイ!

次回は土曜日に投稿する予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ