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君が幽霊になった

ご覧くださりありがとうございます!

それはひどく蒸し暑い夏で。



最高気温32度、九州地方1部では熱中症警報が出ており、対策を…………


夏休みに外に出る用事などあるわけが無い。友達もいないし趣味もない、しまいには暑さを最も嫌う俺にとっては家で猫と過ごすのが一番の幸せだ。


だった……はずなのに。


何故か変なやつが俺の部屋に居座ってる。

ていうかゲームしてる。馴染みすぎだろ。俺のアカウント使ってランクマすんなよ。


「ね、こいつってどうやって倒すの。」


「……自分で…調べろ」

俺はただ冷たくあしらうことしか出来ない。

だって仕方ないだろ。こんな可愛い子がうちに居たら、追い出すなんて誰にもできやしない。これを見てる君だってそうだろ?


肩まで伸びた白い髪に細すぎる手足。画面の向こう側でしか見たことがないような姿をしたその子は、何者なのか。何故、俺に話しかけてくるのか。


でもその子は悩む俺など気にせずに鼻歌をしだした。何年も前の歌だ。昭和に流行ったようなやつ。ひどくなつかしかった。


彼には分からないことが多すぎる。

「っていうか、さ。君…の名前ってなんて言うの……?」

勇気を振り絞って質問した。


「……んー。何がいいかな。」


想像してた回答と違いすぎる……。なんだこいつは。

仕様がないから俺が名前を付けてあげることにした。


“冥子”

冥界にいそうだから、冥子。


なんて自分はセンスがあるんだと思いながら伝えたら、

「あなたの方がお似合いだけど、その名前。」

と言われてしまった。


俺、男なんだけどな……。


それからずーっと他愛のない話を繰り広げてたんだ。好きなバンドとか、猫派かとか、どのブランド着てるかとか。

でも踏み込んだ話をする勇気はなかった。

きっと冥子は応えてくれただろう。でも、俺は、俺が、臆病だったから。知りたくなかったから。


でも、冥子はそれを察したのか、わざとこういったんだ。


「僕、霊感あるんだよね。」


普通の人が聞いたら無論変人だと思うだろう。

でも、俺はそれを聞いた時に、泣いてしまったんだ。


ずっと誰も俺を見てくれなくて、寂しくて、さ。




だって俺は

「幽霊だから」。

読んでくださってありがとうございます!初めての作品で、だいぶ拙く読みづらいとは思いますが、とにかく自分の癖を詰めて作らせていただきました。興味を持っていただけたら続きも読んでいっていただけると幸いです。

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