第八章 サルラの役立たず解消物語
また投稿が遅れました。すいません。
「はっ!え?ダンジョンは?ファルコンは?」
「ぜーんぶ俺らで片づけたぞ。お前はファルコンの突風で壁にたたきつけられて気絶してたんだぞ。」
「違う、そうじゃない。セイの爆裂魔法の爆風で気絶してたんだ。」
そうタノが言うと、
「アンタまた爆裂魔法にまきこんだのぉ?!」
「そのとーり!」
と俺はピアノを買い取ってくれそうな口調で肯定した。したらぼっこぼこのこっなごなになるまで殴られた。痛くはないけどつらいのよ。
「あ、でも一つ反論がある。」
「なに?(怒り)。」
「サルラって戦闘で役に立ったことなくね?」
「・・・はぁ!?アンタ何言ってんの?いろいろ役立ってたじゃない!」
「まあ素材収集とかダンジョンの案内はしてたよ。」
「その話は置いといて。」
と俺は話を置いておくジェスチャーをしようと思ったら無言で置いておこうとしたサルラに腕をつかまれ、話を置いておかせまいと止められた。置いたけど。
「このまま戦闘ができない仲間とともにボスと戦うのは少し怖い。だからボスと会ったときはサルラは逃げて、僕たちだけで戦おうと思う。」
「ア、アタシだけハブられるのは嫌よ!一人でダンジョンの中にいるほうが危険でしょ!」
自分が戦えないのではなく、一人でいるのが嫌な口調だな。もしかして,,,
「さてはサルラ、怖がりだな?」
「そ、そそんなわけないじゃない!まったく!」
と震えながら言った。なんか俺の仲間ってわかりやすすぎない?
「わかったわよ!そんなこと言うならあたしがボスを倒す!アンタらは指くわえてみてなさい!」
おーうすばらしいボス単独ノックアウト宣言。まあ言った本人青ざめてますけど。
「というわけでやってきました!ロード・オブ・ワイトのダンジョン!」
「わ、わざわざ夜に来なくてもいいじゃない!」
「怖くないんでしょ~?」
すると本人、下唇を噛んでうつむく。こりゃほんとにやばいやつだ。そんなことを思ってるとタノが
「じゃあサルラに先に行ってもらい、その10分あとくらいに僕らがゆっくり進む。」
「分かったわよ!行けばいいんでしょ!行けば!」
(注意、ロード・オブ・ワイトの全面協力の元、ダンジョンがお化け屋敷になってます。)
「一名様入りまーす!」
「何言ってんのアンタぁ!」
よーしよーしここからあいつらのダンジョン(恐怖のみで安全)で恐怖におののけ!あぁっはっはっはぁ!
「じゃあ僕らはここで待つか。ところで、おやつを持ってきた。」
「おお、いいねぇ。クッキーかい?ケーキかい?」
「ご名答!ケーキさ!」
そして目の前に佇んだのは三段にもなり、多種多様のフルーツが積み重なり層を築き、その美しさにうっとりするようなケーキだった。
「貴様どこで買ってきた!?高いだろこんなウェディングケーキみてぇなの!」
「作った。原価銀貨三枚。」
「お前ほんとは女子か?」
「違うよ。すなおに褒めてよ。」
「じゃあいただこうかぁ。」
「そうだね、傷むし。」
むしゃむしゃむしゃ。
一方そのころサルラサイド
「怖いよー暗いよーさみしいよー誰か来てよー(泣)。」
ここからはわたくし骸骨の観測者がお送りいたします。
とても前に来た冒険者とは思えないような口調になっていた。よっぽど怖いようだ、可哀そうに。そんな時、同胞の罠が炸裂、
「がさっ!」
「ぴぎゃぁ!」
物音により飛び上がる冒険者。そこにはなんもいないのに。まったく一人だと本当にダメだなこの人。
「な、なにかいるのぉ?(泣)」
そこにはもう一つ罠が!
「がばっ!」
冒険者の眼前で一瞬のうちに飛び起きる骸骨兵!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」
と叫び、骸骨兵の頭を蹴り飛ばして目にもとまらぬ速さで逃げて行く冒険者!
はてさて、この奥にはさらに怖いしかけがあるというのに。ああナンマンダブナンマンダブ。
今回はおまけ回の2部構成の前半でした。




