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第六十一章 旅行に行こう!

「いいか!?食への敬意というものは何よりも重い!命をいただいているのだからもちろん命よりも重い!さらに料理を出した相手が食べてほしいタイミングで食べないのは死に値する!それから...」

二人がラーメンを食べ切った後に土下座して謝る様子はぜひサブチャンネルをご覧ください。ないけど。

「ほんと、タノさんが言ったとおりです!命に感謝をしなければ!」

「そのとおりだよね!」

と食のプロフェッショナルも言うんだからやっぱ正しいのね。じゃあ視点を変えてっと。

「俺らにはねぎらいも謝罪もなしか!」

「おーぼーだ!」

「いまでも痛みと恐怖がよみがえる...二度と体験したくないものだな。」

「やっぱ先輩でもそうなんですね...イテテ。」

と不満を訴える骨四人。今タノはそれどころじゃないんだ。すまんな。それにしてもあの苦痛にもだえる顔!顏に筋肉と皮があればもう見るに堪えない恐ろしいものになってただろうな。

「いやぁ、あんなこってりとあっさりとかいう矛盾が同時に再現できてる料理はジブンらのとこにはないですよ。」

とサタンが言う。

「あ、そうか。悪魔たちってみんなもとは魔界にいるんだっけか。」

「はい、まあ詳しく言うと魔界っていうのは人間がいる世界ではないところを言います。人間は魔力がミソッカス程度しかないので仲間はずれにしています。」

あ、つまり悪魔の世界は魔界の中の悪魔界って感じか。それにしてもやっぱ人間って弱いなぁ。

「ほかにも獣人や魔獣が住む獣界、機械族が住む機界、マッチョ族が住む肩にちっちゃい重機のせてんの界があります。」

なんか変なのいたな。

「モフモフしかいない世界...楽園ですね。」

キリッとした顔でそんなこと言うなよ...

「ちなみに魔界のご飯の味は混沌を極めてるよ~。」

「なんですかそれ!ぜひ食べてみたいです!」

興味のうつりかわりが激しいなおい!

「行けるよ~だけど高位の悪魔一人につき異種族はひとりまでしか連れてこれないの。」

「え?じゃあ骨吉はどうやって七柱も呼んだんだ?悪魔でもないし。」

「あれは誘拐に近いかな、桁外れの魔力を使って無理やり引っ張ってきた感じだよ~。」

やっぱ骨吉ってちゃんと強いんだな。そういや説教はもう終わったか?と思いタノの方をちらりと見る。

「食というものは人が生きる上で最も大切な行為の一つであり...」

こりゃ三時間コースだな。しかしベルフェゴールが寝てないってことは相当怖いんだろうな。やっぱ食い物の恨みは恐ろしい...

「せっかくだし行ってみようぜ、悪魔界。みんな七つの大罪を名乗るんだから高位の悪魔だよな?」

「一応私も含めて全員最高位の悪魔です。ルシファーだけ弱いけど彼も一応最高位のはずです。」

と、マモンが衝撃の発言をした。わお、予想の斜め上。骨吉すっげー。

「我らへの償いを忘れてはおらんか?勝手に観光に行こうとしよって...」

あ、さーせん。あとで(タノが)償います。

サタン「ほかにも鳥族が住むイン・ザ・ス界、魚人族が住むカスピ界、ビンチ族が住む最後の晩餐界などもありますよ。」

セイ「カスピ海はほぼ湖なんだけどな。ところでビンチ族ってなんだ?」

ベルゼブブ「絵で描いたものを具現化できる種族で、ひげを生やした人間みたいなのがたくさんいる種族だよ。美味しかったなぁ、あそこ。」

セイ「絵の作者から来た名前だな...って食べたんかい!」

ベルゼブブ「今生き残りたちが食べ残した世界で食べられたところを描きなおしてるから大丈夫だよ。」

セイ「それでも大丈夫じゃねぇよ...」

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