第六十章 至高のラーメンを目指して
今まで恐ろしく忙しかったので更新が滞ってしまい申しわけありませんでした。
失踪はしませんのでこれからもよろしくお願いします。
「骨を煮込んでるうちにチャーシューを切っとこう、セイー、そこの湯切りとって~。」
「あいよ~、ほれ。」
リズムよく包丁の音が響き、骨の煮えるグツグツという音と骨たちの悲鳴が鍋のすぐ横に並んだ四つの頭蓋骨から聞こえる。
「ぎゃぁぁ!あっっちぃー!」
「せんぱぁい!なんとかしてくださぁい!」
「兄ちゃん、先逝くね...」
「ぐぬぬぬぬ...熱い!」
まあ頭蓋骨だけは煮込んでないけど。タノいわく『頭蓋骨は煮込みすぎるとえぐみが出るので軽く熱湯にくぐらせる』らしい。よかったな、もう一回生き地獄を味わえるぞ。
「うきうき。(行儀よく椅子に座っているアンナ)」
「わくわく。(飯はまだかと思ってるベルゼブブ」
「ほくほく。(通帳が戻ってきてご満悦なマモン)」
「すやすや。(アンナの膝を枕にして横になっているベルフェゴール)」
「ほわほわ。(サルラの隣に座れてうれしそうなレヴィアタン)」
「がさごそ。(骨吉の魔道具箱から使えるものを抜き取っているサルラ)」
「はらはら。(師匠が煮込まれていて心配なサタン)」
「どきどき。(一応自分たちの主が煮込まれてできる料理なので味が不安なアスモデウス)」
「しゅーん。(自分の崇拝していた主が瞬殺されたのでへこんでいるルシファー)」
とそれぞれの思いを抱えながら食卓を囲んでいる。ルシファーは最後に抵抗しようとしたがサタンに殴られおとなしくなった。
「煮えたね、じゃあ湯から上げてっと。」
四つの頭蓋骨が安堵した次の瞬間!
「じゃあセイ、行くよ。3,2,1,それ!」
と、糸で縛っておいた頭蓋骨4つをどちらも二つずつ持ち、湯に入れて素早く引き上げる。
「あぎゃぁぁ!」
「ぐぎゃ...」
「うえっ!」
「ぐぉぉ!」
トドメの一撃が入ったらしい。ピクリとも動かなくなった。
「あとは固ゆでの麺とトッピングをのせてっと、できた!」
「スープが、光ってる...?」
ベルゼブブの言うとおりにラーメンはおよそ1000ルーメンほどの明るさに光っている。まぶしっ!
「サングラスを配るよ。」
「ありがとよ。用意がいいな。」
それではいただこう。
「「おかわりください!」」
おお、前より完食までのスピードが上昇している。以前は俺が食い始めて数十秒後に完食だったが今は束始める前に食い終わっている。やはり前に作っていたものよりもうまいようだ。
「なにこれ!?うっま!」
「前よりおいしくなってますよ、これ!」
「美味しい...」
「おいしいね、これ。」
みんなにも大好評!
「よかったな、タノ。」
「良くない。まだ食べてない人が骨の皆様を除いて二人いる。」
どうやらご立腹のようですね。顔が悪魔よりも悪魔してる。
「食べてない二人!さっさと食べてくれ!麵が伸びるし料理長の堪忍袋の緒が切れる!」
「zzz...」
「魔王様を侮辱する行為になってしまう!俺は食べない!」
もう知らんぞ、殺されてしまえ!




