第五章 迷宮を爆☆殺!!
1日遅れましたが5作目!楽しんでいってくれると幸いです。
前回サルラが勧めてきたダンジョン攻略だが、俺はなにそれ死にそうじゃん!と目を死んだ魚のようにキラキラさせていた。まあ絶対行きたくないし、
「死ぬか迷子になって餓死するのが関の山だ。どうしても入るんだったら遺書書いてお墓立ててからだ。」
と、全力で拒否した。
「いいや、それはできない。読者に申し訳ないし、ずっと森で暮らすのもいやだよ僕。」
「あとお金もたんまり儲かるよー深くまで潜れればだけど。」
金はともかく作者の本体に打ち切られたら終わりなのでしぶしぶついていくことにした。仕方ない。遺書書いて墓を発注するか。
「ところでそのダンジョンってどこにあんの?」
「ここから100m先右方向。その後しばらく道なり。」
「なるほどさっぱりわからん。ついていくわ。」
というわけでやってきました、ダンジョンー!ドンドンパフパフ!もうだめだぁ、おしまいだぁ、みんな死ぬ、助かるわけがない、逃げるんだぁ。まあ逃がしてくれるわけもなく、我々はたいまつを持ってダンジョンの奥地へと向かった。注意、ランプって割と高いからたいまつで代用してます。まあでも入ったばっかだと魔物はいなくて快適だし、サルラが道知ってて進みやすいなぁ。
「ところで魔物ってどっから出る?出た瞬間逃げられるように準備したいんだが。」
「もう出てるよ、タノが仕留めてるだけ。」
作者様一生ついていきます。そんなバカげたことを思っていると作者が、
「でもそろそろやばそうなのが出てきたよ。」
と言ってきたので目を凝らしてみると、こちらに歩いてくる骸骨がまあざっと15体ほど。これ何が怖いんだ?いや怖いけども強くなさそうな感じするぞ。
「一番後の奴が強いんだよ。よく見なよ。アタシの目が腐ってない限りはバケモンが1匹いる。」
あの紫のローブ着たあの骸骨か。
「我が名はロード・オブ・ワイト、らしい。おぬしらがつけたようで我も気に入っておる。」
「自分の固有名とかないんかあんた、仮にもボスじゃろがい。」
と思わずツッコミ入れちゃった。
「我の付けた名前って大体ダサいようじゃからもうあきらめたわい。」
うーん可哀そうだなぁ。ネーミングセンスないってこんな悲しいことなのか。
「さぁてどうする?正面から行っても勝ち目ないよ。」
俺はもうそこにいない。もう逃げてるからな!
「ヒャッハー!すきをついて逃げてやったぜぇー!」
よっしゃこれで死なずに済む!と思ったのに、
ドスッ、ドドドドドスッ。
「かえってこい、今すぐに。」
すみませんでした作者様。俺は仕方なく矢を引っこ抜いて回収しながら戻ってきた。
「よーし、じゃあ作戦を伝えるよ。アタシは少しでも気を引いてタノがあの親玉骸骨を狙いやすくするから。アンタは後ろから吸収して意表を突きなさい。」
「やめろー!この作品がどうなってっも知らんぞ!」
「さっさと行け!」
俺は蹴りだされ、骸骨たちの後ろについた。サルラが飛び出し、骸骨の首を一つとったタイミングで俺は親玉の首を取ろうとした。しかぁし!たいまつなんで持ってきちゃったんだろ、バレてたみたいで俺の身体は魔法の槍で貫かれた。囮起動時間たったの一秒。何やってんだろ、俺。と思った矢先にとんでもないことが起きた。
「ドゴォォォォォォン!」
と爆音が鳴り響いたとともに、俺の粉末状の身体が馬鹿ほど飛び散ったのがわかった。そして気づいた、俺自身が爆弾となっていたことに。おそらくたいまつが俺の身体に引火し、粉状爆発を起こしたんだと思う。とにかく俺は骸骨15体を爆☆殺できたんだと実感した。タノの活躍潰してやったぜ!
と思いきや
「何しやがるてめぇぇ!」
「爆発魔法は味方のいないほうでってのは魔術を教わる前にもう知ってることでしょうが!」
「助かったからいいじゃねえか!何なら骸骨全部爆発四散しとるわ!」
と殴り合いをしながら俺たちはダンジョンから出た。
収穫は上々。初のダンジョンにしてはうまくいったほうだと思う。仲間割れがなければ。
ダンジョンのボス戦がこの速度で終わっちゃいました!