第四十四章 一日ずっと寝るのは人の夢
「ところでこの付近にいるほかの悪魔はどこだ?」
「私の利益にならないので教えませんよーだ。」
「ではお前の老後資産を燃やす。」
「ああっ!それだけはぁぁ~!」
悪魔に老後ってあるの?どれどれどんだけため込んでんだ?ウッ、マブシッ!輝くほどの老後資金だなこりゃ。見た感じ10桁はある。
「近くにいるのは『怠惰』のベルフェゴール、通称ベルちゃんです。で、言いましたからその老後資金をおいてくださーい!」
「場 所 は ?」
「う...」
知らないの?同族で一緒に封印されてたのに?
「でもいそうな場所は知ってます!多分...」
心当たりある場所へ移動中...NOW LOADING...
「で、封印されてた場所でまだ寝てるんじゃないかっていうこと?」
まあ安直すぎるわな。
「あそこで寝ている小さな魔物の集合体か?」
ロードさん!いまにもアンナが飛び込みそうな顔してます!あ...遅かった。
「わーい!モフモフですぅ。」
「うるっさいなぁ、せっかく寝てたのに。」
うわぁ!モフモフからケモが出てきたぁ!
「わぁ!おっきいモフモフちゃん!」
うわぁ!うちの女騎士が初対面のおそらく悪魔であろうケモを撫でてるぅ!
「うるっさぁーい!」
「ぐぎゃ!」
おー、吹っ飛んでったな。
「あれが打ち上げアンナね。」
たーまやー、いや、かぎやのほうがいいか。かーばやー!ああ、ジューCラ〇ネ食いたくなってきた。タフグ〇でもいいぞ。
「あれ?マモンちゃんじゃん!ひっさしぶりぃ。」
「あ、あはは...ひさしぶり...」
気まずそーw。まあ不機嫌にさせた原因だしね。
「うわっ!さっきぶっ飛ばしたはずなのにもう帰ってきたの!?」
バケモノかこいつ!
「モフモフ愛を舐めないでくださいよ!」
「舐めるくらい撫でまわしてたくせに!」
これはアンナが悪い。100:0で。
「で、私に何か用なの?人間。まぁそこの変態は置いといて。」
「ああ、人に危害を加えないかを確かめに来たんだ。」
「襲うなんて面倒なこと、睡眠の邪魔される以外じゃしないから。」
OK!帰ろう!え?尺が短い?知るか!俺は帰らせてもらう。
「まあ今睡眠の邪魔されたからそこの女は殺すけど。」
「「「どうぞどうぞ。(アンナ以外の人間一同)」」」
「えぇっ!?何で殺されなきゃいけないんですか!」
「ロードさん、ワープの準備を。アンナにはバインドの準備を。」
「容赦ないな自爆魔よ。」
「お褒めにあずかり光栄です。」
何より全員死ぬよりはましだって顔してるし。あいつも自業自得だし。
「こ、こうなったら!」
「何かあるの?わたしを倒す方法が?」
なにかあるのか...ゴクリ。
「寝かしつけてあげます!こちらへどうぞ!」
そしてアンナは正座し、膝枕の体制へ。よし、逃げよう。




