第四章 戦闘とその報酬
意外と毎日書けてる第四章!どうぞ、お楽しみください!
「ところで森に入ったはいいものの最初に狩る魔物ってなんだ?」
と聞いてみた。まあ普通に行けばスライムだとかゴブリンだとかいろいろだけど。
「わからないのか?僕が狩ってきたあの猪だぞ。」
はい撤収。逃げろ逃げろ逃げ
「待て、さすがにまだ猪分の借りを返してもらってねぇぞ。」
ああ、死にたくないよこんな序盤で。そうだ、話題をそらそう。
「ところであの猪どうやって狩ったんだ?」
「そりゃもう弓で一撃よ。」
ワオ!この作者強い!
「じゃあ腕前をちょっと見せてもらいましょうかねぇ。」
とふんぞり返って座る。
「はいはい、じゃぁそこのウサギでいいか?」
え、どこにいるのそのウサギ、あ、小鳥くらいのサイズで見えるわ。
「じゃぁ頼m」「ドスッ」
うん、バケモンだこの作者。ちょろい以外に欠点がない。お、ウサギ持ってきた、ってぇぇ!
「目にドンピシャで刺さってんじゃねぇか!」
「食べるところ多いほうがいいじゃん。」
それで射抜けたら猟師はいらないのよ。
「じゃあさっそく料理してくれ。」
「その前に今日のメインの猪狩ってきてくれ。」
忘れてろよこの野郎!これ以上はごねても無駄だしやるしかねぇかぁ。おっといい案を思いついたぞ。
まずは石を10個ほど用意します。猪に投げます。全部外します。こういう時俺はいつもそうだ。肝心な時にいつも失敗する。誰も俺を愛さない。石50個集めてこよ。38個目でようやく命中して猪が襲い掛かってきた!その猪は俺の身体を無念にも貫き、後ろのリンゴもどきの木に激突した。
「ヨシ、捕まえたぁ!」
「じゃあ〆てくれ。」
「え、そこまでやらないとなの、無理無理無理、お願いします。」と土下座してお願いして何とかとどめを刺してもらって解体してもらった。まあ殺す前に離れたがな!食欲を失わないためにも。
はじめての狩り大成功!
「ところでこれで猪チャラになります?」
「まあチャラでいいよ。」
「そして、これからも俺の隣で狩りをして飯を作ってくれ。」
と俺は渾身のヒモ発言をした。
「はいはい一緒に冒険してあげるから。」
ちぇっ効いてないわ、まあいいや。これで
作 者 が 仲 間 に な っ た !こ れ で 俺 は ニ ー ト に な れ る !
というわけで今日の晩飯はウサギとモツのショウガもどき煮込み、猪サンド、ジビエストロガノフとなっております。ショウガもどきはそこに自生してました。
残りの猪肉は燻製中。いや作者ほんと有能やな。あと警戒用に獲物を傷つけないタイプの罠を張っております。
「汁物まであってジビエ食い放題とか最高かよ。作者様どうもありがとうございます。」
「それほどでも、やっぱ照れるなあ。」
とか男二人で楽しいんだか寂しいんだかわからない夕飯を食ってると、
「バシュッ!」と音がした。
「おっと、何かかかったみたいだ。」
とナイフ片手に音の鳴った方向へ、かかっていたのは、
人間だった。
「お、おろしてぇ!た、助けてぇ!」
「ちょっと質問。」
「ん?なんだい?」
「人間を捕まえたらどうすんの?」
「それは売り飛ばすかキャッチアンドリリースの二択だね。」
「そんなバカげたこと言ってないでどうにかしてぇ!」
まあ罠から外してあげたけど、一つ疑問に思った。こいつ盗賊なのになんで獣用の罠にかかってんだ?って言おうとしたら作者が先に聞いた。
「なんでこんな森の奥深くに今いるんだい?」
「ちょっと迷っちゃって。で、お腹もすいたところでいいにおいにつられて、こうなったんだ。」
「用意が不十分すぎる。次はちゃんと食料を持参するように。あ、それとこれ食べる?」
「え?いいの?ありがとう!」
と言ってほぼ手の付けてない自分の残り全部渡しやがった。まったくいい男だよ。
「ふう、ごちそうさま。いやぁお料理上手ですねぇ。」
「ありがとう。ところで名前は?」
「アタシはサルラ。そっちは?」
あ、どうしよう。日本名だと怪しまれるしここは、
「俺はセイ。」
「僕はタノ。」
takenokoから取ってタノか。安直だな(人のこと言えない。)
「ふぅん。セイにタノか。よろしく!」
「「待て待て待て。」」
「ナチュラルに仲間だった感じ出さんでくれ。」
「えー、駄目なの?」
「駄目ではないよ。だけどちゃんと確認取ってよ。」
うん。作者の正論はキレが良いなぁ。
「じゃああらためまして。ついて行っても良い?」
「もちろん良いぜ。」
「ところでどこ行くとか決まってる?」
そういやこれからの予定立ててねえな。
「決まってないならおすすめできるところがあるよ。」
「え、どこどこ?」
サルラはおもむろに地図を取り出して叫んだ。
「ダンジョン!」
さあ新メンバー加入とダンジョンの攻略が始まります。
次もまた呼んでくださいねー!