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第三十八章 バケモンどもが夢のあと

「さて、本日も依頼を授かってきました。」

「おっ、どれどれ。」

タノが意気揚々と依頼書を広げる。そこには、

「なぜか一般市民がそのダンジョンに魅入られたかのごとく入り、帰ってこない。よってこのダンジョンの調査を依頼する。」

と記されており、その下には地図と王家の印があった。

「王直々の依頼ですか!」

「いろんな冒険者も行ったきり帰ってこないらしい。」

ひぇっ、俺らより強いやつらも死んでんのか、ナンマンダブナンマンダブ。

「それとサルラは首が痛くて動けないらしいし僕ら三人で行くことになりました。」

えぇっ!?囮が来れないのか!そいつは困った。

「というわけで調査開始ィー!」

「おー!」

まあ俺は無敵だし大丈夫だろ。←フラグ

「ダンジョンの調査か、我も同行しよう。」

「ロードさん!」

はい勝ちー!なぁんの問題もないね!

「ではテレポートするが、準備はいいか?」

「準備完了です、お願いします!」

Let's go!

なぁんかきらびやかなダンジョンだなぁ。

「きれいですね。本当に帰らぬ人が出てるとは思えないくらいです。」

「まあ入らないことには始まらないよ。」

ザッザッザッザ(エリア移動の音)

「うぉっ!まぶしっ!」

地下とは思えないほど輝くネオン!と、

「ぎゃぁぁ!」

「しゃおらぁぁ!これで億万長者だぁ!」

「ヤメロー!シニタクナーイ!」

「倍プッシュだ。」

「ざわ、ざわざわ。」

飛び交う歓喜と絶望とともに舞い降りてくる一体の悪魔。

「戦闘準備...ってあれ?武器がない!」

弓やら大剣やら盾やらナイフやら杖が消えているではありませんか。

「ここでの暴力行為は禁止となっておりますので、お客様。」

なぁるほど、理解したぞ。

「ルール説明をいたします、ここではあなたたちの寿命をかけて賭けをしていただきます。あとは分かりますよね。」

「つまり私たちの寿命を賭けてギャンブルをするということですね!」

おんなじこと言うてますがな。

「そして最低でも五ゲーム行ってからここから退出してください。手に入れたチップを寿命に換えても金に換えても勝って帰れば寿命は戻ってきます。それでは、お楽しみください。」

「私、賭け事したことないんですけどぉ!」

「僕も全くないな。」

「我はそんなことしなくても寿命無限の上金もある。」

「ってことは俺?賭け事の経験ないけどルールは知ってる。って何?こっち見んな。」

「「「頑張って。」」」

というわけで俺は今全員の寿命を背負っています。助けてください。まあとりあえず座るか。

「ここは初めてか?」

「あ、はい。」

「なら教えてやる、まずはほんのちょっと賭けて5ゲームやってさっさと帰りな。まあここは賭け金とか設定できないけどな。」

「わかりました。」

ちなみに今俺がやるとしてるのは麻雀だ。なんか顎と鼻がとがった人が1名。なんか若い人が1名、それと話しかけてきた50代くらいのおっさんとの4人麻雀らしい、あと台は手動。

「明日は、晴れるかなぁ。」

今日も晴れてるのに何言ってんだろ。そして目にも止まらない速さで3人が山を積んでいく。助かるなぁ、デジタルでしかやったことないから。ちなみにサイコロは2のゾロ目。

「おい坊主、山をとりな。」

「は、はい。」

そして13枚の牌が配られた、やってやろうじゃねぇかこの野

「ありゃぁ、こりゃ天和ってやつかい?」

わりぃ、俺死んだ。

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某しゅうさぁん 玄人いて草
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