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第三十五章 シン・駄目神降臨

おっとアンナをいじめすぎたな、本題に入ろう。

「ところでその聖書と水晶は何に使うんですか?」

「ああ、これはうちのメイドのトーレンの誕生日にあげるものなのだよ。」

あ、そうなのね、あとメイドさんの名前初めて知った。

「トーレンさんはここに勤めて何年になるんですか?」

タノ、君年齢聞こうとしてない?

「15年になります。」

その見た目で30は行ってるのかよ!おっとトーレンさんににらまれちまった。

「では、これは報酬です。」

どっしりと重そうな袋の中には金貨がどっさり!うっひょー!

「では我々はこれで、アンナはいったんおいていきますので親子水入らずでお過ごしください。」

「わー!置いていかないでくださいー!」

アンナを実家に残し立ち去ろうとしたが、

「待ちな、このクソボケども。」

その声が重く心に響く、心臓が圧迫されるようだ。

「ありがとう、私たち三神を引き合わせてくれて。」

「では、この世界にはびこる害虫を根絶やしにしましょうか。」

うーん、これってもしかして三神合体?

「アタシの名はサンドロード!生命の拠り所を作るもの!」

「私の名はウンディーネ!大地を潤わせるもの!」

「そして我の名はトレンタ!植物の祖であり原種!」

「「「三神そろって!地球特命体!」」」

合体はしないんかい!それにしてもどこぞの乳製品5人組みてぇだな。

「では、死んでもらいましょう。」

「おわぁぁ!」

「うわっ!」

「ぴゃぁぁ!」

「きゃっ!」

「え゛ぇ゛ぇ!?」

突然地面から根っこが出てきて俺たち全員の身体を縛った。無論主人もお嬢も例外ではない。てか主人の叫び方の癖が強い!

「おっと、あなたたちには大変お世話になりました、そのお礼に殺すのは最後にしてあげましょう。」

何かアンナと領主の根っこがほどかれた。

「アンタらには死んでもらうけどね!」

「苦しみながら死に、罪を償いなさい。」

あ、いいこと思いついた。

「(小声で)タノ~。」

「(小声で)なんだ~い。」

「ごにょごにょごにょ。」

「(小声で)やってみようか。」

俺は砂になり、こっそりとアンナの背後に回った。

「おい!クソ女神ども!こいつがどうなってもいいのか!」

と、俺はタノの包丁をアンナの首元に押し当て叫んだ。

「セイ!?どうしてですか!?」

俺は邪悪な笑み(作り笑い)を浮かべ、

「金だよ、その大量の替えを独り占めするんだ。」

「そんなの悪い冗談だろう?な?」

「仲間ですよね?え?仲間だと思ってなかったってことです…か?」

「え?何?どうなってるの?ドッキリ?」

そして俺は包丁を振りかぶる。

「防御魔法は邪魔だからな、死ね。」

包丁が振り下ろされるその瞬間。俺は全身を根っこに貫かれた。

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