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第十六章 命がけの料理

あけましておめでとうございます。それと日曜日に書き忘れてしまいました。すみません。

「ふむふむ。この味は…」

ゴクリ、と俺は固唾をのむ。アンナとサルラが俺をにらむ。あ、これ美味しそうだから出たよだれじゃないからね。

「あの…食べてませんよね。」

コケッ!ドテッ!どじゃぁ~~ん。俺たちは盛大にずっこけた。さっさと食わんかい!

「香りでも味わっているのさ。」

「では、味のほd」

「合格。美味しかったよぉ。ほら、そこの階段からおりなぁ。」

許しを得る前にもう俺たちは無言で階段へ直行する。だが、なぜかそれを阻むマッドクッカー。

「はぁ~!?通っていいんじゃなかったのかよ!」

数多のナイフがタノ以外を襲う!た、助けてアンナぁ~。

「全員、とは言ってないからねぇ。作った本人のみが通れるよ。ここは料理人の迷宮。うまい一皿を作れぬものには死を。がモットーなんだよぉ。」

「ふっざけんじゃねぇー!屁理屈をぉ!それならダンジョンの入り口に張り紙でもしとけぶっ!」

口をナイフが貫通してった。もう二度としゃべれないしタノの飯を食えない!あ、そういえば自分粉だった。粉でよかったぁ。おっとところで二人は?戸当たりを見渡す間もなく、

「ディメンション・ウォリアー!」

うおぅ!ナイフが異次元に吸い込まれとる!ほんとアンナは防御のプロフェッショナルだなぁ。おっと感心してる場合じゃねぇ!

「ふっとぱすぞ!アンナ!サルラを守ってくれ!」

「え!?あ、はい!ホーリー・シールド!」

俺は自分自身に火をつけ、タノ以外の全員(マッドクッカーを含む)を迷宮の外へ吹っ飛ばした。

「無事か?」

その俺の問いかけにこたえるがごとくサルラが立ち上がった。

「アンタねぇ!爆裂魔法は人のいないところでやれとあれほど言ったでしょう!何やってんのよ!」

「そ、そうですよ!私がサルラを守ってなかったらどうなっていたことか…!」

いやぁ、てっきり『ありがとう、助かったわ。』だとか『どうやってそんな魔法を無詠唱で撃ったんですか!』みたいな感じでほめてくれるもんだと思ったのに。

「ほんとそうだよねぇ。ちゃんと用途と方法を考えて魔法は使わないといけないのに。」

あかん、後ろ振り向きたくねぇ。マッドクッカーがめっちゃ怒ってる。

「そんな危険で料理もできない奴を、まっさきに粛清しないとだよねぇ!」

「ぎぃぃやぁぁぁ!あんまりだぁぁ!」

ひっどい目にあってる俺を尻目にあいつらは

「よし、今のうちに下に行こう。」

「そうですね。タノがやられてるうちに急ぎましょう。」

「当然の罰よ。」

だのなんだの悪態つきまくっとる。こうなったらぁ!

「実は俺も料理作れるんだぜ!」

とたんに目を丸くするマッドクッカーおよび全員、あ、そこまで意外だった?

「それは、嘘…じゃないよねぇ?」

「少しは信じてくれぇ!というわけでまずはフライパンに油をしいて5分温めておきます。」

今度はタノとマッドクッカーが目が飛び出しそうなくらい驚いてる。

「そんな調理方法見たことないけど…」

いいから見とけよ。

「そしてこれでもかと温まったフライパンにバラしたトウモロコシをたたきこむ!」

それと同時に俺、逃走!

「火元から離れちゃだめだよぉ!」

「爆裂魔法からは離れろって教わらなかったんですかぁ?簡易爆裂魔法!P.Pコーン!」

詠唱とは全く関係なく、ただのポップコーンが尋常でない速度ではじけ飛んだ。

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