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第十五章 料理(物理)と料理(まとも)

「腹ごしらえも済んだし、頑張ろうか。で、どこ行く?」

と言いつつちょっと周りを見回すタノ。まぁ近くによさそうなものは見つからない。よっしゃもうちょっと休める。

「あ、あったよ。レンガ造りのまがまがしい建物が。」

くそったれぇ!もうちょっと休ませろや。

「え?どこですどこです?」

目を凝らしてようやく豆粒サイズに見える建物発見!

「目よくない?」

「ふふ、だてに盗賊やってないのよ。」

こうして一行はダンジョンに向かった。なんかいいものあるかなぁ。

「この時、こいつらがひどい目にあうのはだれも想像がつかなかった。」

「変なナレーションつけんじゃねぇ!」

まったく作者め、いらんことを。

小一時間ほど歩いてようやくダンジョンへ到着。

「意外とでかそうね。楽しみだわ。」

「ちょっと怖いですね…」

「やってやろうじゃねぇかこの野郎!」

「さ、行くよ!」

各々セリフを吐き、冒険開始ぃ!さぁてどんな魔物が待ってるか…

「おかしいな、魔物がいないよ?」

「宝箱はあるわ!ぼろ儲けね!ってあれ?肉が出てきた。」

「こっちからはショウガもどきが!」

「こっちは果物です!」

ボリュームも報酬もしょぼいな。あっちゅう間に階段までついちまった。

「さっさと降りようぜ。ここはつまらん。」

「いや、降りれない。」

は?ちょっと降りてみよ…ってあれ?降りれない。

「結界です。かなり強いものだと思います。」

「ピンポン!正解!それは私の作った結界だよ。」

「誰だお前は!」

「迷宮からの使者、マッドクッカー!」

「コッペパーンとジャム!(効果音)」

「あなたはここのボスですか?」

「もちろんさぁ。というかこの迷宮のラスボスだね。そして下に行く方法はただ一つ!」

「ブチのめすってことかぁ!ロケットパーンチ!」

あれ?パンチが打ち消された。

「違う、君たちのうちだれか一人にさっきの宝箱から出た食材とこの調味料だけで料理を作ってほしいんだ。」

そう言うと奴は手からポン!と調味料を出した。全員がタノを見る!タノは調味料を羨ましそうに見ている!

「で、全員から視線を向けられている君が料理を作ってくれるのかな?」

「もちろんです!」

「じゃぁルール説明、君はさっきの宝箱から出た食材で料理を作ってもらう。美味しければ下の改装に行っていいよ。そして君が料理してる間に僕も料理をする。」

おいしさ比べってとこか。

「料理するのは、君の仲間だけどね!」

「は!?」

「まともに料理すると思ってたお前の姿はお笑いだったぜ。」

そして突然あんのクソ料理人俺たちめがけて向かってきた!

「「アンナぁ!」助けてぇ!」

「は、はい!ホーリー・ウォリアー!」

詠唱とともに巨大な体躯を持つ人型の精霊?みたいなものが出てきたぁ!

「バチィ!」

そしてアイツの包丁の一閃を盾で止めたぁ!カッコイイ!

「アンタそんなに強かったの!?」

「神聖魔法は大体使えます!」

「かっけぇ!アンナさんかっけぇ!一生ついていきます!」

「えへへ、ありがとうございます。」

ちょっと余裕ができたのでタノの方を見てみる。その時、アンナの巨人が料理人にぶった切られた。やっばいやっばい!

「ほらほらぁ!料理をさっさと作らないと仲間が死んじゃうよぉ?」

「は゛や゛く゛し゛ろ゛ー゛!」

思わず俺はどっかの魔人みたいなセリフを吐く。

「もう少し耐えて!この肉分厚いんだよ!なかなか焼けない!」

「レアで出せばいいじゃねぇか!」

「その手があったか!」

ったくこういう時はなんかバカなんだよなこいつ!ってやべぇ!死ぬぅー!そしてあいつの包丁がアンナの傷ついた盾を割ろうとしたその時!

「ハイお待ちどう!おそらく鹿肉のレアステーキ!」

「待ってたよぉ。」

すんでのところで助かった。もうアンナの盾もボロボロだ。もう動けん。

「た、助かったんですか?」

「まだわからないわ。タノの料理にかかってる。」

「ではマッドクッカーさん。お味のほどは…」

アーメン、満足しなかったら今度こそ俺らはまとめてハンバーグだ。



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