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第十二章 サルラは結局臆病のまま

爆発とともに煙(俺の欠片)が舞う。

「やったのか?」

「おい!そんな死亡フラグを言うんじゃねぇ!」

と馬鹿なことを言ってると煙の中から

「危ない危ない。死ぬとこだったよ。」

「危なかったね。兄ちゃん!」

と声が。ありゃりゃ、十中八九タノのせいだ。さて、自爆ってことにして逃げるか。そして煙の中からスケルトンが・・・出なかった。

「あ?目線が低い?」

「兄ちゃん、おれらの身体があちこちに散らばってるよ!」

「え?それはうれしいねぇ。さて、どう料理してやろうかなぁ?」

おっとタノが今まで見たことないサイコパスな顔でめっちゃ恐ろしいこと言い始めたぞ。

「おい、兄弟。」

「なに?兄ちゃん。」

「覚悟を決めろ。死ぬレベルの苦痛を受ける覚悟を。」

いい覚悟だ。まあ意味ないけど。なおしばらく準備しまーす。というわけで、

「始まりましたタノ・クッキング!今日は何を作るんですか?タノさん。」

「今日はスケルトンラーメンと餃子を作ろうと思います。」

「それはおいしそうですね!では調理に移ります。」

「それではまずはスケルトンをこのバカでかい寸胴にブチ込みます。」

「熱い!熱い!止めてくれ!」

と頭蓋骨が叫ぶ。もう片方はすでに気絶しているみたい。身体だけ入れてるのなかなかひどいな。

「うるさい食材はこの麺棒で黙らせましょう。おとなしくしていてくださいっ!」

ゴン!とダンジョンに鈍い音が響く。ひっでぇなぁ。

「では鶏ガラも入れて3時間ほど煮込みます。では煮込み中に餃子を作りましょう!」

「餃子を包むのは唯一料理で私ができる行為です。手伝いますよ。」

「では我はこのスケルトンたちが逃げ出さぬよう見張っておく。あとおまけでこいつらのゆで時間を加速させておこう、ファスト・ショート。」

今すごいこと言ってなかった?まあいいや。餃子の案を作るためにボウルに肉をぶち込みたまねぎやネギ、ニラ(ニラだけはそこらへんに生えてた。)を混ぜる。そして5分くらいですべて包み終わったところで、

「餃子を焼いていきます。まずは強火で羽をさっさと作り、あとから水を入れ、中火くらいにするのが僕流です。」

「いいにおいがしてきました。楽しみですねぇ。」

「スケルトンたちが茹で上がったぞ。」

「早っ!うれしい誤算です。では先ほどゆでていたバリカタの麺をスープにぶち込み、チャーシューを乗せる!前に猪を料理したときに余った肉を煮込んでチャーシューを作っといて正解でした!」

「というわけでスケルトンラーメン、餃子の完成です!」

「ではいただきまーす。こr、」

「殺すぞー!って言ったら殺す。」

「これはうまい!」

あっぶね、殺すまで言ってたら俺料理されて死んでたな。

「うむ、やはり強いスケルトンには強いコクとうまみがある。」

「スケルトンの骨を出しに使ってた料理店がありまして、ラーメンにしたらうまいかなと思い作ろうと思いました。」

「うーんとんこつではなく人骨、、ではなく骸骨(がいこつ)ラーメンか、うまいなこれ。お、餃子もいける。」

「ぎゃぁぁぁ!」

「うおっ!ってサルラ起きたのか。」

「アタシ生きてる!?ス、スケルトンは!?」

「落ち着け、ここには骸骨(ワイト)と俺らしかいない。」

「ってぎゃぁぁぁ!骸骨(ワイト)ぉ!」

「味方だよ。安心して。」

「我それほどまで怖いか?」

「いや、骨に過敏になってるだけだよ。」

サルラはまだまだビビりだなぁ。治らなかったか。

「ラーメンあるから食べなよ~。」

「え?らーめん?何それ。っておいし!何この複雑なうまみ!」

「気に入ってもらえて何よりだよ。」

一方そのころ骸骨兄弟。

「体に力が入らねぇ、地獄のような拷問を受けたな。無事か?兄弟。」

「ううぅ、人間が怖いよぉ、兄ちゃん。」

「大丈夫だ、次は必ずあいつらに勝ってやる。」

「そうだね兄ちゃん。怖いけど僕も頑張るよ。」



最近小説を書くのが習慣化してきました。

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