あとがき
最後まで読んでくださった皆さん。本当にありがとうございました。こうしてまた一つ物語を書き切る事が出来てホッとしています。
常に思っていますが、私が書いたものについてあれこれ言うのは違うと思っています。読んでくれた人の感想こそが、この物語を締めくくるもので、ただ一つの正解だと思います。
という訳で書きたかった事やこうしたかったよという設定を、なるべく短く書いていこうと思います。何とか言い訳がましくないようにします。
まず主人公の優真ですが、すごく強くて何でも出来て、一人で全部完結するような人にはしないようにしました。戦いを重ねて強くなりましたが、これくらいなら成長の範疇としていいのかな?とビクビクしていました。
後はとても一般人とは言えないような精神性は見せたいなと思いました。物語の中で、いくら回復出来るとはいえ自分の犠牲を厭わない強引な方法を何度も取らせたのは、一味違う異常性を持っている事を示したかったからです。
戦う主人公っていつも二律背反に悩まされます。助ける為には犠牲を強いる必要がある。状況によって違うかもしれませんが、戦って制圧するという事は武力によって相手を従わせる事ですから、それって勇者的にいいのかなって思います。
優真はどこかぶっ壊れているけれど、自分に足りないものを見つめてそれを補い、他者の力を借りなければ成立しないようにしたいと思っていました。ただしあくまでも私が勝手に思っている事なので、読んでくれた人の抱いた感想が正しいです。
リヴィアとエレリは、ダブルヒロインを書いてみたいなと思って作ってみました。なら姉と妹で、じゃあ双子で、どうせなら重要な役どころを二人で一つに補わせてみようと盛りました。
性格の違いを表現出来たか分かりませんが、一応私の頭の中では、リヴィアがしっかり者で頼りになるけれど、悩み事に囚われやすい子。エレリは気を強く見せがちだけど根は臆病で、だからこそ思いやりの強い子。そんなイメージです。
その場その場でパートナーを変えていくという構想もしていましたが、優真が一人で成長していくよりも、一緒に成長していく誰かがいた方がいいなと思ってやめました。二人はその一緒に成長していく人です。
でもしつこくて申し訳ありませんが、読んでくれた人の感じた人となりこそが正しいと私は思うので、それぞれのリヴィアとエレリを思い描いてくれたのなら嬉しいです。
キャラクターについてはここまでにして、勝手に立てた目標の話をします。それは100話越えでした。無理やり引き伸ばすのではなく自然と越えたいなって思ってました。
取り敢えずその目標が達成出来た事はよかったです。ただ長く書いていく程話がバラバラになっていったので、読みにくかったと思います。そこは本当にごめんなさい。
長々と書いてしまいましたが、これで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。そしてこの物語が、少しでも誰かの心に響いたのなら、それは私にとって最上の喜びであります。
また何処かでお会い出来たら幸いです。