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叩かれないのは不可能ですという話。

作者: 鳥野啓次

 なろうに小説をアップしていて「作者を批判してはいけない」というエッセイを上げ続ける作者様方へ。


 不 可 能 です、諦めましょう。



 はい。厳しめの一言から入りましたが、そう断言するのにも理由があります。

 まずはそれを聞いていただきたい。


 その前に申し上げておきますが、筆者は決して誹謗中傷や嫌がらせの類を是としているわけではありません。

 しかしそれを含む批判コメントを最初からシャットアウトするのは不可能であると確信しているだけの話でして、その理由というのを解説しつつ、筆者様方には心を強く持ってもらいたいと思っている次第であります。



 さて、では本題に入りますが、ざっくり結論から言えば「ネットが匿名の空間で、かつなろうという場所が開かれたコミュニティだから」です。

 それ以上でも以下でもありません。


 某ひろゆき氏が言っていることでもありますが、過去にネット上で秩序を築こうとした人間は多数いました。

 しかしそれらの試みは必ず失敗していると言います。何故か?

 それはネットという場所が匿名の空間であり、無責任に好きなことを書き込める『便所の落書き』に過ぎないからです。


 いかにフレンドリーな存在であろうと、いかに身近に感じる存在であろうと、ネット空間にいる人間というのは『顔も知らない他人』以下の存在でしかありません。

 そして彼らは禁止されていないネット空間を自由に見ることができ、それに対して好きなことを書き込むことができます。

 最近では誹謗中傷が罪になるようにもなりましたが、それでも「これは好きじゃない」とか「つまらん」とか「設定がおかしくて見るに耐えない」とか、その程度であれば何の罪にもならない「個人の感想」を憲法の思想・言論の自由によって発言することができます。


 この時彼らにリスクは存在しません。

 何故なら、先ず以て法律上の罪ではなく、そして不特定多数の読者にとって筆者もまた『顔も知らない他人』でしかないため、仲が悪くなっても何の痛手にもならないからです。


 またそもそもネット上の開かれた場所に置いてあるものというのは、不特定多数のユーザにとってただの消費物に過ぎません。

 いかに筆者が丹精込めた芸術だと思っていようが、読者にとっては転がっているどの小説も等しく同じ価値であり、読んで面白くなければ時間を無駄にするという意味で路傍の石にも劣る存在にもなります。

 その価値を決めるのは筆者が注ぎ込んだ時間でも情熱でもなく、純粋に読者にとって面白いか、または他所に拡散して意見を言い合うコミュニケーションツールたり得るか、のような客観的事実のみが価値に直結すると言えるでしょう。


 ですから読者がどのような感想を持とうが自由であり、それを書き込むこともまたなろうというHPに許された自由なのです。

 筆者にはその感想を削除したりユーザをブロックする権利はありますが、そもそもそれを書き込むことを禁止する法律を作る権限はありません。




 さて、こういう話をすると最終的に、批判してはいけないと主張する筆者様方は「読者の言論の自由は許されるのに、筆者の作品が否定されることは許されるのか?」という論述に行き着きます。

 そして私はこれに対して「はい許されます」としか申し上げられません。

 何故なら上記で申し上げている通り、なろうは『開かれたコミュニティ』だからです。


 誰でも小説をアップできて、誰でも好きなことが言える空間です。

 なろうがそういう形で運営している以上、無責任なユーザが多数入ってくることは当然の話なのです。

 そのように自由であるからこそなろうはここまでウケているのであり、大多数の筆者はその恩恵に預かっていると言えるでしょう。


 またそもそも、筆者は筆者であるという時点で言論の自由を既に行使しているのですから、読者の自由のみを縛るのは筋が通りません。

 どういうことかといえば、筆者は好きなことを書いた小説をアップできています。

 それは「批判してくる読者はクソだ!」とか「天上天下唯我独尊」とかいう内容であっても現実の個人名を直接出して叩いたりしなければ、なろう運営に削除されることもないでしょう。


 つまり「読者を叩く権利」を筆者は有しているのであり、ボロクソに叩いて読者を傷つけようとすることが可能なのです。

 それによって実際に傷つくかどうかは別にして、またそのようなエッセイを書いたりすれば人間性を疑われてファンが離れるかもしれないというリスクを筆者のみが負うという不公平さも置いておけば、自由という一点においてのみ筆者と読者の権利はイーブンと言えます。

 まぁそのリスクの分、感想欄を管理したりユーザをブロックしたりする権利を筆者は持っているわけですから、感想欄という場所のみに限っていえば筆者の権限の方が強く、全体的な自由度合いとしてはやはりイーブンであるのではないかと私は思いますが。


 それでも一部の筆者様方は「自分は叩かれたくない」と主張するかもしれません。

 しかしやはり不可能です。

 筆者が自由な思想を持った一個人であるのと同様に、読者もまた自由な思想を持った一個人であるわけで、筆者側だけが読者の人格を否定して制限するということは出来ないからです。


 その主張は「ネット空間の環境またはそこに存在する人間の思想を自分の思想に合わせろ」という非現実的な要求であり、そのような要求が実現する可能性は存在しないでしょう。

 ですからそれでも叩かれたくないと仰るのであれば、もはや感想欄を閉じるか、そもそも小説をなろうにアップしないという手段しか残されてはいません。

 なろうという場所が『開かれたコミュニティ』である以上、無責任な読者が多数存在するという事実から目を逸らしても無意味であるのです。




 さて、そのような訳で筆者様方には秩序の構築を諦めていただきたく思います。

 そして批判に対してそこまで深刻にならず、気を楽にして執筆していただければとも思っております。

 何故なら読者など無責任なものであるからして、筆者も少しばかり(常識の範囲で)無責任になりましょう。


 開かれたネット空間というのは端から端まで『便所の落書き』です。

 便所の落書きに価値のあるものを書き込んではいけないという決まりはありませんが、それこそ最初から汚物まみれなのですから、そこに書き込むという覚悟と自覚を持って、なろうでの執筆活動に勤しみましょう。

 あなたも無価値。私も無価値。批判も賞賛も等しく無価値。

 諸行無常なのです。

誤字報告感謝であります!

重ねて誤字報告感謝であります!でも誤字ではなかったのであります!


誤字報告感謝であります!(2023/08/23)

誤字では無いところでしたが、分かりにくかったのでちょっとその部分を修正しました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 作品の価値は読者の力量になるんでしょうね 私の知っているノーベル賞クラスの科学者は 木からリンゴが落ちるのを見て引力を発見しました 落ちたのは特別なリンゴではないと思います (知ってるだけ…
[一言] >そもそもそれを書き込むことを禁止する法律を作る権限はありません。  作者の方が自分の作品の感想に対するスタンスを明記してくださるのは、読者としては助かるのですが……。  いちいち作者マイ…
[一言]  全面的に同意します。この手の議論で毎回思うのは不毛だよねという感想です。    詰まるところ、批判未満の誹謗中傷に近いコメントを残すユーザーが問題の種だと思いますが、それを駆逐する方法とし…
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