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六尺の女  作者: けんまけん
1/1

(序藁)(1)

初めての投稿でノリで書きたくなったため、書いたものです。

一応モノローグ的な扱いです。

今後の展開は結末付近までの概要は考えておりますが、書くかもしれないし書かないかもしれません。

 私は、奇妙な経験をした。まれに、暖かい日もあるような初冬だった。冷え込まないうちに仕事から帰ろうと、ネクタイを締めなおし一人、帰路についた。日が沈むのが早くなってきたこともあり、足早に家に向かった。

 そして。その日。人が目の前で死んでいたのである。


 私は固唾を飲み、そっと近づいた。なぜ近づいたのか、そんなことはもはや覚えていない。聞くな。

 近づき、顔を覗くと女であるようだった。遠目に見るは八尺もあろう大男に見えた。髪は短く、腕や足は細かったこともあり、まさか女であるとは思いもよらなかった。

 だからこそ、目の前にいる巨体に目を見張り思わずたじろぎ、不覚にも尻もちをついてしまったのだ。もちろん、ただ、たじろぐだけでは、転ぶはずもない。しかし、目の前ないような光景を凝視していたこともあり、足元の女の腹から出てきた大量の血に足を滑らせた。


 そして、手をついた。ぐにょり。

 イヤな感触が皮膚を走る。生暖かく、少し湿っているような感触。眼を動かし見るよりも早く感じていた。これは人だと。そして理解した。この女の腹の中に手をついたのだと。いや、この女の臓物に手をついたのだと。最悪だった。手を動かそうとすれば、血や内臓、膜が絡みつき、背中を虫が這いずり回っているような感覚にさえなった。

 しかし、さらに最悪なことが起こった。腹の中で手をつかまれたのだ。振り払おうにも、女のものが絡みつき、腹からゆっくり抜こうものなら、腹の何かを引きずり出しかねないそう思った。逡巡していると、ふと、捕まえた手が小さいことに気づいた。少し安堵した。状況は最悪そのものだったが、どうしようもない混乱から少し目が覚め、思考が回るようになった。すると不思議とこの子のことを考えるようになっていた。

 この女がどのような経緯でこのような惨劇になってしまったのかは想像もつかなかったが、この状態のこの手を振りほどき捨て置けば、どうなるかは想像に難くなかった。

 そして、この子を腹からだし、連れ帰った。

 通報はしなかった。なぜかは聞くな。だって、動揺してたし、仕方がなかったんだ。、、、仕方がないだろう?むしろ、できなかったといっていい。

 後悔は少しだけしかないといっても過言ではないかもしれないと思う。次は必ず、通報する。絶対。する、、、かも。いや、、、する、、、。

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[一言] 初めまして。このサイトに先週から投稿を始めた童晶といいます。投稿し出してからなんか投稿先を間違えたのかな?と思っていました。私の小説は史実を膨らめた純文学に近いものです。 この『なろうサイト…
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