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第六話 マグマ温泉

 「何と言うか赤が多いな」

 サンサン教の総本山の神殿に招かれたハルヒコ。

 日本の神社や沖縄の王宮みたいに赤が多く使われた神殿の内装

に感想を漏らす。

 「赤は火の色、太陽の色です♪」

 にぱっと微笑むソレイユ、彼女の笑顔に本人が喜んでいるなら良いかと

ハルヒコは納得した。


 「ハルヒコ、私達の部屋にハルヒコを案内したいのですがその前に

ハルヒコにはファミリーと顔合わせをしてもらいます♪」

 ソレイユがハルヒコに神殿の広間で語る。

 「ファミリー? 俺みたいな眷属の事?」

 ハルヒコが問い返す、会っておくのに問題はない。

 「ハルヒコは眷属じゃありません! 私の伴侶です!」

 ソレイユがぷ~と頬を膨らませ、瞳に炎を燃やす。

 その炎の熱量は太陽そのものの熱であった。

 

 ハルヒコにはソレイユが愛しいと思えた。

 だが、自分が改造されて力を授かったので伴侶になったと言うよりは

人間から神の眷属にされたと言う感じが消えなかった。

 「ハルヒコ、私とあなたは同格ですよ? 前世の前世では確かに

私は力を与えました、でもそこからあなたは太陽神へと成長したのです!

あなたに与えた力もかつてあなたが掴んだ物なのですよ?」 

 実感の湧かないハルヒコをソレイユは抱きしめて優しく諭す。

 「その辺、実感がわからないんだ現世と前世の感覚がこんがらがって」

 自分の気持ちを素直に語るハルヒコ。

 「……ああ、転生の影響が出てます! 大丈夫です、あなたには何も恥じる事も

負い目に感じる事もありません私が保証しますから自然体でいて下さい♪」

 ハルヒコの言葉に何かを悟るソレイユ。

 「だ、大丈夫なの俺? 何か不安なんだけど?」

 「大丈夫です♪ 私を信じて下さい、行きますよ♪」

 ソレイユは笑顔でハルヒコの手を引き、ハルヒコを奥の方へと導いた。


 ソレイユに引かれて辿り着いた先は、脱衣所であった。

 「ここって、日本の銭湯とかの脱衣所? 男女が別れていないけど?」

 「はい、脱衣所です♪ 問題は何もなしですお風呂でみんな待ってます♪」

 ソレイユが笑顔でハルヒコの服を焼失させると、ハルヒコが恥ずかしがる

間も与えず脱衣所の向こうへと連れて行った。


 脱衣所を出るとそこは、天然の岩風呂だった。

 そう、お湯に相当する物が赤と黄色が混ざったマグマでなければ。

 「これは風呂と言うよりは、マグマ溜まりじゃないか!」

 ハルヒコは全裸で叫んだ。

 「私達、火属性のお風呂はマグマです♪」

 ソレイユも全裸であった、ハルヒコはその姿に見惚れた。

 「お~い、ソレイユ様♪ ハルヒコの独り占めはズルいぜ♪」

 煙が立ち込めボコボコ沸くマグマ風呂の向こうから先客の声がする。

 「そうですよ、折角の再会なんですからね~♪」

 他にも女性の声が聞こえた。

 「お~い、早く来いよ~♪」

 今度は男性の声もする。

 「え? 何、此処は混浴なの?」

 戸惑うハルヒコにソレイユがマグマの入った湯桶を差し出す。 

 「さあハルヒコ、湯かぶりをしてから入りましょう♪」

 「湯って言うかそれ、マグマ!」

 ソレイユにマグマを浴びせられるハルヒコ、常人なら即死だが

ハルヒコは火傷すら負わなかった。

 

 「……へ? 俺、何で無事なの?」

 これまで人間を天使に転生させたりとかしてきた癖に初めて自分の

変化を実感したハルヒコ。

 「ハルヒコ、行きますよ!」

 ソレイユが、呆けているハルヒコを掴むとマグマ風呂へ放り込んだ!

 そんなハルヒコを引き上げる者がいた。

 「ぶっかけとか止めろよな♪」

 彼を助けたのは頭頂部に金の鹿角を生やした真紅の髪に金の瞳の

美女だった。

 助けたハルヒコを自分方へと抱き寄せる美女、柔らかく豊満な胸がハルヒコ

の背に当たる。

 「ちょっとファイヤードラゴン、あんたも独り占めしないでよ!」

 角の生えた美女に文句を言うのは真紅の翼をもつ有翼人の美女。

 「うるせ~よフェニックス! あたしが拾い上げたんだ♪」

 フェニックスにレッドドラゴンと言う名を聞いて、火属性の

高レベルモンスターだと思い出したハルヒコは体が固まった。

 

 「おうおう、ハルヒコはモテるの~♪」

 そんな様子を見て語り掛けて来たのは燃え盛る炎が筋肉質な男性

の形を取ったような魔神だった。

 「い、イフリート?」

 ハルヒコが男性の名を出す。

 「イエス、アイアムイフリート♪」

 笑顔になるイフリート、これも炎属性の高レベルモンスターだ。

 「もう、皆ハルヒコを私に返して下さい!」

 ハルヒコが高レベルモンスターに囲まれる中、ソレイユもマグマ風呂に

入って来た。

 「ソレイユ様、私らは愛人で良いので私らにもハルヒコを分けて下さい」

 ファイヤードラゴンがとんでもない事を言い出す。

 「そうですよ、私達もハルヒコは前世の前世から好きだったんですから」

 フェニックスもそうだそうだと言いました。

 「仕方ないですね、でも私が正妻ですよ?」

 フェニックスとファイヤードラゴンの言葉を受け入れるソレイユ。

 「いや、俺の意思は?」

 ハルヒコが慌てて声を出す。

 

 「ハルヒコ、お前さんは前世の前世からリザーブされてるんだ諦めろ」

 イフリートがハルヒコをなだめる。

 「俺の人生、どうなるんだろう?」

 女神に改造され、高レベルモンスターが愛人になったハルヒコ。

 もはや彼には普通の人生など送れようはずがなかった。

 


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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