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四季想歌 秋の和み

作者: 雑食紺太郎

秋真っ盛りな気候になりました。

作者である私の気持ち、世界を季節の変わり目に乗せて綴ってみました。

その世界観に浸ってくれると嬉しいです。

懐かしい。

そう思える匂いが、鼻をくすぐる。

子供の頃の思い出が蘇るような感覚。


『秋』


それが僕の生きる世界の季節。

当たりを見回せば綺麗な朱色に染まっている。

雲の隙間から差し込む陽の光に紅葉が照らされている。眺めているだけで心が和むようだ。


「ふぅ.....」


物思いに耽りながら、溜息を吐く。

これで何回目の秋が来たのだろう。

僕に確かな変化があっただろうか。

一度悩めば尽きない、そんな季節に僕は居る。


「悩んでばっかじゃいられないな」


自分に言い聞かせるように呟く。


歩く、歩く、歩く。

どこまでも、どこまでも歩く。

朱色に染まった世界を楽しみながら、ただ歩く。


カァーカァーカァーカァーカァーカァー


どの季節にも鳴くであろう鴉の鳴き声。

この季節だと余計にしっくりくるのは何故だろう。


「僕だけなのかなぁ....」


ただ、疑問に思ったまま言葉が零れる。

誰もが考えつくだろう。

自分は何処が他人と違うのか。

何故、他人は個を他人達で囲み潰そうとするのか。

それはただ、世界の発展を拒んでるに過ぎない。

個が強い人間は他人達に淘汰されて来ている。

秋とは全く関係ないのに、懐かしく感じるこの匂いが抱えているストレスを吐きだすことを許してくれているように感じてしまう。


「僕ってこんなに弱かったのか」


落ち込むわけでもなく、事実を認めた発言だ。

人は一人一人違うものを持っている。

人と同じことをしようとするから、自信をなくす。

他人と同じでなくちゃ行けないという幻覚に惑わされ、本来ある個性を自信で潰していることに気づけずにいる。


秋の夕暮れが僕達の疲れきった心を癒してくれる。


緑だった芝の絨毯が一面落ち葉の絨毯に変わり、足下がふかふかになっている。


木々の隙間を差し込む夕陽が明日への活力を分け与えてくれる。


そんな季節。

心は和み、穏やかな日常、明日を迎えることが出来る。

日常に疲れたのなら、歩いてみよう。

季節の変わり目を楽しまながら、今自分が生きている季節を噛み締めながら。

そして、心の底から楽しむ。


「ふふっ、明日は楽しくなりそうだなぁ」


自然と言葉が零れ落ちる。

明日に向かって、自分のペースで歩いてみよう。

走る必要は無い。

元気な時だけ走ればいい。


君の心が、鮮やかな紅に染まり心穏やかでいられますようにと。


「僕は願っています!」



歩く、歩く。

力強く地面を踏みしめて明日への1歩を前へ。

心が和む、それが秋。

気持ちに空きがあれば秋はそこを満たしてくれる。


いつまでも穏やかさを忘れずに。

心の状態はどうでしょうか。

私も心に余裕が無いことが多々あります。

休みたいけど休めない。


そんな時は歩くペースを落とせばいい。

気づかないうちにペースは上がるものなんです。

この世界観に浸ったことですこしは心に余裕がもてた方が多くいてくれると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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