1話
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目を覚ますと、そこは知らない天井……?いや、なんとなく見覚えがあるような、ないような。
ただ、今やるべきことが何なのかはなんとなく理解できた。
「『ステータスオープン』」
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カオス・フォン・ベンテスティ 人族 公爵家
レベル1 5歳
Hp : 13
Mp : 100
Str : 1
Int : 143
Agi : 3
Dex : 2
Vit : 1
Min : 56
Ex 説明眼
神話級
創造 Lv1
普通級
速読 Lv1
料理 Lv4
称号
転生者
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やっぱり、そうだ。
知らない天井。使い慣れてないような体。この二つの条件がそろえば、もうそこは異世界確定。
『ステータスオープン』と言えばなんかしらの数字が載っている画面が出現するのがお約束だ。
そして、そこに何らかのチートがあるのがテンプレというものだ。
例えば、創造とかいう絶対にチートだなというようなスキルが載ってたりする。
おっしゃー!異世界来たぞー!
うっひゃー!
イエーイ!!
……やっぱりあれは現実なのか?
俺は先ほどまでの記憶を思い出す。
いや、先ほどではないのか。もっと、時間がたってるのかもしれない。
ただいえることは、どちらにせよ俺は一度死んで、俺の目の前で親父も死んだのであろうということだ。
しかし、親父が死ぬ直前にやったあれはなんだ?
急に意味不明だがなぜか理解できてしまう言葉を言い出して、刹那、俺の額から光があふれだした……俺の親父って結構すごかった人?
もしかして、異世界転生者?あれは異世界でのスキルとかそんなものか?
いや、妄想は予想。
まずは、現状把握だ。
いや、それよりもこのステータスのチェックから始めた方がいいかな?
では、異世界転生のテンプレ能力を使ってみるか!
えっと確か、説明してほしいものを指さしながら、呪文を唱えると。
「『かーんてい』!」
……
………
…………
……………
あれ?
もしかして「か」を伸ばしちゃったからダメとか?
リトライだ!
「『鑑定』!」
……
………
…………
……………
あれ?
また失敗?
なぜ?
———俺、ステータスに鑑定能力なくね?
……コ、コホン!えーっと、鑑定眼とか鑑定とか書かれたスキルは、ないな。うん。そりゃあ、なかったら使えるわけがないか。
えーっと、でも、テンプレ通りだと何らかの鑑定系の能力を持ってるはずなんだけど……ああ、≪説明眼≫ってやつがExスキルに入ってるな。
おし、もう一度!
「『説明眼』!」
【対象を選択してください】
おお!できた!これでこそ、異世界だ!
というのはともかくとして、どれの説明を受けようか……あ、こいつ自身の説明をしてもらうか。
俺はステータスにあった≪説明眼≫を指さす。
すると、出ていたもう一つの画面(たぶん説明眼の画面)が先ほどとは変わり、違う文章を出していた。
【スキル・説明眼。説明眼は対象を選択し『説明』又は『説明眼』と言ったときに発動し、指した対象の説明を行う。称号・転生者には必ず送られるExスキル】
やはり、テンプレは間違ってなかったそうだ。
転生者はみんな、このスキルを持ってるらしい。
次はEXスキルを見てみるか。
【Exスキル。最高レア度、神話級を超えるスキルや普通級以下のスキルはすべてExスキルに当てはまる。神格を得た時、固有級以上はすべて統合・最適化されExスキルに昇華され、それ以外のスキルは経験値となる】
えっと、チートスキルのレア度ってところか。
うん。俺のExスキルは一生≪説明眼≫だけだな。
次は……創造だな。
【スキル・創造。創造することができる。Lv1:スキル創造(注)固有級以下のみ】
おお、すげえ!
てことは、どんなスキルでも作れるってことか?
でもまあ、その前にほかのスキルを説明してもらうか。
【スキル・速読。読むスピードが上がる。Lv1:大体1.2倍~1.5倍】
【スキル・料理。料理の手際が上がる。Lv1:大体1.2倍~1.5倍。Lv2:大体1.5倍~2.0倍、味上昇1.3倍ぐらい。Lv3:大体2.0倍~2.5倍、味上昇1.4倍ぐらい、体力回復(小)。Lv4:大体2.5倍~3.0倍、味上昇1.5倍ぐらい、体力回復(中)、身体能力上昇(微小)】
俺、前世で親父にこき使われててよかったかもしれない。
異世界で料理チート。まあ、悪くないかも。
【Lv。世界が定めた法にのっとり出来上がっているもの。熟練度や経験値によってLvは上がる】
熟練度?なにそれ?
経験値も知らねえな。
いや、知ってるけど、ステータスには出てねえ。てことは、見えないってことか?
違うな。何らかの方法で見えるようにならなきゃいけないってことだろう。
何らかの方法ってのはスキルだと俺の直感が予感している。そして、そのスキルを会得するには、俺はうってつけなスキルがある。
そう、俺のステータスにあった創造だ。
創造を使えばこれらを見れるスキルを作ることも簡単だろう。
固有級のスキルに、そうだな、熟練度眼……はなしだな。
うーん……熟練度経験値見える眼……どこの馬鹿だよそんな名前付けるの。
そういや、これってユニークスキルじゃないといけないのか?
Lvが上がらないと見えない、なんてオンになったら嫌なんだが。
LvがないExスキルとかにしたいんだが。
あ、Exスキルの説明の時に、最低ランクのスキル、普通級以下のスキルもExスキルになるって言ってたな。
ということはExスキルはランク外ってことか。
そこに創るのは、不可能ではないだろう。たぶん。わからないけど。
それでも、試すことはできる。
「≪創造≫、Exスキル≪詳細表示≫」
ドドッ、と俺の体から何かがなくなり、疲労を感じる。
やばい、むっちゃ眠い。怠い。死にそう。
なんか、深夜アニメを見るために三徹した時よりも辛いんだけど。
それよりも、今はスキルができたかの確認が優先だな。
「『ステータスオープン』」
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Exスキル
説明眼
詳細表示
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すげえ。本当に新しいスキル作っちゃったよ。
てかこれ、なんだか楽しい。
「≪創造≫、普通級スキル≪剣術≫」
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普通級スキル
速読 Lv1 (542/1000)
料理 Lv4(6533/10000
剣術 Lv1(0/1000)
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おお!
熟練度がある程度まで行くとLvが上がるっている仕組みか。
なら、この熟練度を上がりやすくするチートでも作るか。
名前は……熟練度アップ?
「≪創造≫、固有級スキル≪熟練度アップ≫」
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固有級スキル
熟練度アップ Lv1
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できたできた。
では、説明お願いします。
【スキル・熟練度アップ。熟練度が上がりやすくなる代わりに経験値が会得し難くなる。Lvはスキルの熟練度が増えて行くほど上がる。Lv1:2倍】
うん、経験値が上がりにくくなるのは嫌だけど、チートスキルだしいっか。
あれ、なんか眠くなってき……ぐー……。
エビエビ、エビエビッ!
次回、エビまくります!