表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
混沌世界の空の下  作者: yukestar
序章
2/6

アナザープロローグ

本日二話目でございます。

明日、一話破出せる予定ですが、それ以降は……(テヘペロ☆)

というわけで不定期なんですが、いつかこれは抜け出してみたいですね。

書きダメとか面倒そうだけど、あこがれますね~。

あと、章設定とかいう物があるそうなので、それも使ってみます。といっても、明日か明後日にですけど。今日はもう寝ます。明日むちゃくちゃ早いんで。

では、おやすみなさい~。

ーーーそれは、全ての始まりだった


「何が起こってるんだ!」


フルメタルプレートに覆われた騎士達が大急ぎで現状の整理を進ませている中、僕はお父様の仕事部屋にお父様と一緒にいた。というよりは、閉じ込められていた。

理由は、安全だから。騎士達に囲まれて守られているこの部屋の中が安全じゃなかったらどこがあんぜんなの?

しかし、お父様の考えは違うそうだ。

お父様は逃げる準備をしておきなさい、とさっき僕に言っていた。


お父様が言っているから、間違い無いんだろう。

そう思い、僕はお気に入りの本を一冊だけ手にする。


「じゅんびはととのいました、お父様」


「そうか、なら行くぞ」


そうお父様が口にした時、妙な違和感を僕は覚えた。


この感覚は、なんだろう?

わかることは、これは嫌な予感ということだ。

僕は直感に従いその場から全身の筋肉を使って離脱する。

すると、そこに突如真っ黒な炎が出現した。


「え?」


「大丈夫か、カオス!」


「え、あ、うん」


ドカン!と大きな音を出して、今度は爆発が起こった。そのせいでできた砂埃で、騎士達も僕もお父様の姿は見えない。

ただ、聞こえる。大きな、悲鳴が。痛みによる悲鳴が。


「お父様!」


「来るな!」


怒鳴られた。

初めて、この家に来て初めて怒鳴られた。


お父様に拾われてから数年が経った今、僕はいつもの怒られないように行動して来た。だから、怒鳴られるなんて経験は今まで一切なかった。

だけど、今日初めて怒鳴られた。僕の心に届くような、響くような大声で、お父様は怒鳴った。

怒られるって、こういうことなんだ。やっぱり、怒られるのは嫌だね。

でも、怒られることよりももっと嫌なことがある。それはーーー


「お父様!いま、たすける!」


いくら怒鳴られようと、いくら叱られようと、僕はお父様をなくすことよりは全然悲しくなったりしない!


「カオス様!」

「危ないです!」

「危険です!」


騎士達が口々にそう言ったが、そんなもの僕の耳の中には入ってこない。

砂埃の中という未知の領域に向かって、僕は全速力で駆け抜ける。

だが、それを阻止しようと騎士達が数名で僕を取り押さえつけた。


「お父様!」


「お父様?それは、こいつのことか?」


聞きなれないドスの効いた声が砂埃の中から聞こえて来る。と、同時にお父様の生首が飛んで来たって、え?


「貴様、誰だ!」


騎士達の一人が恐怖に震えながらもまっすぐ砂埃へと視線を向ける。だが、そこには誰もいない。なぜならば、彼は後ろにいるのだから。


「おっと、子供に気づかれるとは思わなかったな。まあ、騎士とかいうやつらは全く気づく様子はなかったが」


突如として現れた漆黒の翼を持った悪魔はニヤニヤ笑いながら手を横に一線を引くように左から右へと動かす。

それだけで、目の前の騎士達の首がポンポンと飛んで行く。


「そこの子供はまだ死ぬべき運命では無いから殺しはしないが、一つだけ言っておく。強くなれ」


そう言い残し、悪魔は颯爽とその場から去って行く。



「お父様……お父様……!」


僕がお父様の顔に触れようとした瞬間、僕の額の痣が急に輝き出した。

それは、僕を包むように発光し、何かが自分の中に溶け込むような感覚とともに視界が暗転する。


---さあ、始めよう


気絶する寸前に僕はそんな声が聞こえたような気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ