泥棒
掲載日:2016/12/05
帰宅すると、そこにあるべきはずの物がなかった。最新の家電製品、通帳、貯金箱に金庫まで…。金の匂いがする物はあらかた姿を消していた。なんという事だ、泥棒に入られたのだ。絶望で目の前が暗くなるのを感じた。
とりあえず、犯人の侵入経路を確認すると、ベランダのガラス戸が、錠前の部分を中心に三角に割られていた。なるほど、犯人はどうやらここから部屋に侵入したようだ。
自分の部屋を荒らした犯人に、強い怒りと憎しみの感情を抱きながら、盗まれた物を取り戻すが如く、私は再び泥棒に出掛けた。




