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悪徳王子と魔女  作者: めんち
1/8

-どうしてこうなった-

処女作です。豆腐メンタル&マイペース更新なので宜しくお願い致します。


「・・・・う?」



あるぇ?さっきまで自分の部屋で昼寝してたのに、いつの間に森の中に来たんだろう?

てゆーか、私が来ている服が部屋着のTシャツ一枚ってどういうこと?!しかも引きずってるし!

心なしか周りにある木々もデカい気がする。いや、気のせいじゃない。デカいわ。

この場合は私が小さくなったのかな?その前に何でこんなところにいるのだろうか・・・。

ただ森の中にいるなら夢遊病で片付けられる。あとは歩いて近くの民家に行って電話を借りればいいのだ。

しかし体まで小さくなったとなれば話は別だ。こんなん科学で証明できるわけがない。

自分の小さくなった手を見てみると見事なぷくぷくな紅葉の手。


あ、ダメだこりゃ。今が何歳ごろなのかは分からないけどパニック状態になった私の目は決壊寸前だ。

あともう少しで大噴火が始まる。そんな予感がしていた。



がさっ 







――――森の中で出会ったのは白髭を蓄えたおじいさんでした





・・

・・・

・・・・

・・・・・





あの後、決壊寸前だった私はおじいさんに連れられて森の中にあるにしては立派な家に案内されました。

家は木造2階建ての作りで頑丈そう、中は洋室ばかりで和室はなさそうかなぁ。

てか日本の一軒家よりデカいんじゃね?こんな家欲しいなぁ。掃除が大変そうだけど。

そんな場違いなことを考えている私の前に温かい紅茶が入ったティーカップが出てきた。


「ほれ、これを飲んで落ち着け。」

「ありがとうございます」


いい香りだ。紅茶なんてコンビニやスーパーや自販機でしか買わないけどこういうのもいいなぁ。

私の身体は気が付かないだけで結構喉が渇いていたらしい。味もいいしガブガブ飲めるぜ!!

嘘ですごめんなさい猫舌なんです火傷します。そんな私を見てか目の前に水が入ったコップが出された。

おじいさんなんていい人なんだ!!口から紅茶の味が消えるのは嫌だがヒリヒリするので水をがぶ飲み。

目の前では私を微笑ましそうにおじいさんが。いや、私、これでも見た目以上の年ですよ?


「ふふふ、落ち着いたかね?」

「はい。あの、先程は助けていただいてありがとうございました」

「構わんよ。・・・で、何故あのような場所にいたのじゃ?」

「さぁ?」

「ぬ?」


目の前のおじいさんは私が首をかしげると同じように首をかしげた。何だこの人可愛いな。

とりあえず自分の名前と何であそこにいたか分からないことを伝えておいた。日本の事と実年齢についてはまだ話さないでおこう。目の前のおじいさん、凄くいい人っぽいけど信頼はしていないし。

あとおじいさん、なんか黒いローブみたいなの着てて魔法使いっぽいんだよねー、会ったときは杖も持ってたし。


「ふむ、帰る場所はあるのか?」

「ないです」


そもそもここがどこだか分からん。


「なるほどの。ならここの子になるか?」

「・・・いいんですか?」

「構わんよ。爺が一人で住んでただけだからな」

「じゃあ宜しくお願いします。」


おっしゃああああああああああああ!!!!!

これで居・住・食げっとじゃあああああああああああ!!!!!

トントン拍子で怖いが命の保証が出来たっぽいので良しとしよう。

おじいさんも私の事『親に捨てられた可哀想な子』と見ていることがよくわかる。主に表情から。




こうして私の人生が再出発したのだった。












とりあえずプロローグは終わりです!


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