表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄打ちの勇者  作者: 氷雪
序章
5/6

撃退の後

………………去っていった?

しばらく待つが何もこないし……

「ねぇ自称神」

「自称じゃなくて本物の神ですけど!?」

「細かいことは気にしなくていいから、ところであいつどう思う?」

「そうですねぇ……大丈夫じゃないかな?気配もないし」

「んー、なら女性の方行かないとね……」

ふむ、とりあえずこの場合は起こすべき?それても日陰で安静に寝かせるべき?

「なぁ結界師ん」

「結界以外もできますから!普通にこの世界の神ですから!」

「こういう時どうすればいいの?回復魔法とかないの?」

「私はあるけどレベルの低いのしかないですね……」

使えねぇな

「使えねぇな」

「酷くない!?」

いちいち反応うるさい

「とりあえず服緩めたらいいかな?呼吸とかしやすくなるだろうしね」

カチッ

「ん?」

「どうかしました?」

「んー、いや、なんでもない」

にしても緩めにくいなこの服

もう脱がせばいいや、下着着てるでしょ

「んぅ、んー……」

と、倒れてた女性が目を覚ました

「お、起きた?大丈夫?」

「んー……?」

女性は寝起きのトロンっとした顔で俺の顔を見てそしてそのまま俺の手の方を見て……ぇ!?

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

そのまま俺は吹き飛んだ

「勇者様……話しかけるのはいいのですが自分の状態を考えてからにしてください……」


………………………………………


そのあと事情を説明して許してもらいました

「ごめんなさい、私も突然だったからついやっちゃったわ」

「まぁ、目が覚めた時知らないやつに服脱がされてたわけだしいいよ」

喜んで服脱ぐ痴女よりかはマシだ

「ところであなたは?なんでこんな洞窟に?」

「え?俺?俺は……」

俺って誰なんだろう、今まで暮らしていた証を全て消して来てるわけだし……今更名前使うのもせっかくつけてくれた親に申し訳な……いやもう他人なのか…………

「他人に名前を聞く前に先に名乗ったら?」

よし、言い切れた、前の世界のこと思い出そうとすると泣きそうになる

やっぱり新しい名前とかの方がいいね、前のそのまま使ってたら絶対思い出して泣くだろうし

「私の名前は……ベアトリクスよ」

ベアトリクス……日本的な名前じゃないのか

「へぇ、ベアトリクスっていうのか俺の名前は……っ!」

体を仰け反ると頭があった場所を白い光が通り過ぎ……って

「あぶねぇなぁ!?何するんだ!?」

「貴方何者?この国にいる人に王女である私、ヴィクトリアの名前を知らない人はいないはずだけど?」

「えっ!?」

こいつカマかけたの!?なんで!?

脱がそうとしたから!?普通ならすぐバレるのに!?

「事情があったとはいえ人の服を脱がそうとしたからやっただけよ、わかりやすいと思ったのだけど、まさか引っかかるとはね、貴方何者?魔族?」

どうする……言うか?いや、言うしかないか

「俺は……異世界から召喚に応じて参上した勇者様だよ」

………………

反応ねぇ!?

「まさか…」

いや、反応あったわ

「まさか本当に召喚できるなんて……」

しかも信じてた

「もしかしてあの牙狼を追い払ったのも」

「俺だよ」

正式には俺と神だけど……そういてば神が首突っ込んでこない……というかいない?

俺がキョロキョロしてると耳元から声がしてきた

「私、この世界の人に干渉できないからね……こういう時は姿消してるから」

「なるほど、了解」

コソコソと会話してると女性、ヴィクトリアが話しかけてきた

「勇者様ならこの世界の詳しい話を知ってると思うけど詳しく話すから一度城まで来てくれる?」

「ん?あー、りょうかーい」

そのまま洞窟から出ようとすると

「あ、ちょっと待ってて」

なんて言われて待ってたらヴィクトリアは血肉の塊の方に行き片膝をついて何かを呟き始めた

「なぁ、あれ何やってるの?」

「死者の弔いだと思いますよ?にしても彼女人間なのにかなり魔力が高いみたいね……クラスは賢者か……」

「クラスってな……」

「お待たせ、それじゃあ行きましょうか」

「ん?あ、ああ了解」

そして俺たちは洞窟を後にした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ