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鉄打ちの勇者  作者: 氷雪
序章
4/6

召喚、された

落下が終わり視界が開ける

目の前に広がるのは岩の天井

そして飛びかかってくる馬鹿でかい犬?狼?

「えっ?ちょっ……」

がぶっ

脇腹噛まれた

「いったぁぁぁぁぁぁぁぁあああ??くない?」

あれ?痛くない?

これってあれ?痛すぎて痛すぎて痛覚が麻痺ったの?

それとも異世界から召喚された補正的な?

まぁいいや、良くない気もするけどいいや

とりあえず

「くそっ離せよ犬!」

こいつ顎の力強すぎ、暴れても離さない

なるほどねそんなに俺のことが好きなのか❤︎

「勇者様何やってるんですか?」

噛まれてる俺の横に神が虚空から出てきた

「犬と戯れて遊んでる?」

「捕食されてるようにしか見えないのですが……」

「なんか痛覚ないから別にだいじょっっっっっいったぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

痛覚戻ってるし、痛いし、泣きそう

「あー、その痛覚ないのこの世界に完全に適合するまでの間ですからね?」

なるほど、俺はその間を勇者補正とか思ってたのかよくわかんない力に頼って遊ぶんじゃなかった……

「というかそんなのはどうでも良くて、この犬何?というか助けて?」

この犬俺に噛み付いてからずって動かずに口もぐもぐさせてて痛いんだけど……

「そいつは多分牙狼クルークヴォールク集団で狩りをする下級の魔物ですね、でもちょっと様子がおかしいというか……もしかして感染種!!」

「下級でこのデカさなの!?なんなの上級って山サイズなの??感染種ってな……うわっ」

ペッ

牙狼が噛むの諦めて吐き出した……ネバネバするぅ……こーゆー役は神みたいな女がやるべきだろ……男のネバネバとか誰得だよぉ……

「感染種は魔王の影響を強く受けた魔物で身体の大きさを力の強さも全てが上昇してる個体です!いくら勇者様でも何か武器がないと」

「武器?武器ねぇ」

持っている物の確認

ジャージ←装備済み

スマホ←ポケット入れてたから多分壊れた

スマホ充電器←ポイント入れてた(以下略

靴下←就寝時の防寒用なかなかもこもこ尚靴履いてないからめっちゃ汚れた

いや……ないから、持ってないから

ふと牙狼を見てみるとこっちの出方を見てるっぽい、やっぱり噛めなかったのを不思議に思ってるみたいだな

「なら…周りに何か使えそうなものはある?」

ここで初めて周りを見渡したけど

祭壇っぽい台←ここに出る予定だった?

祭壇の真ん中にある血だらけひき肉←……!!??後で……いやトラウマになりそう

倒れてる少女←……!!??後で見に行くか

ぐっちゃぐっちゃになった大量の銅剣←これだ!

牙狼を睨みながら銅剣の方に歩いていく、うおっ、転けそうになった

「勇者様、はやく!!」

神がなんか言ってる、

牙狼がこっち来れないのは神が結界がなんか貼ってるからか……ならさ

「ならお前が倒せよ!!処理しろよ!!」

「私は結界とか陣とか貼れますけど攻撃できないんですぅ!」

ちっ……つかえない

「今使えないって思いませんでしたか!?」

うおっバレた

「思ってないよ、さてならどれがいいのかな?」

銅剣の束に目をやる

刹那、脳に情報が入ってくる

青銅の剣せいどうのけん

レア度1攻撃1、射程1、その他のボーナス無し、青銅で作られた剣、主に祭りや儀式などに使われる実用性のない剣、

「うぐっ……」

頭に情報が入り込んでくる

1度目をつぶりもう一度見る

と、一つ違うものがあった

青銅の剣せいどうのつるぎ

レア度2攻撃5射程1その他のボーナス無し、青銅で作られた剣、一般のと比べ魔力が打たれてあり威力が高く、主に祭りや儀式などの際使われる

こ れ だ

「武器あった!」

青銅の剣せいどうのつるぎを手に持ち牙狼を見る

「もう限界っ!!」

パリン、と音を立て結界が壊れた

ガァァァォァァァァァ

結界を壊した牙狼が吠える

それを見た俺は

「さて、戦闘開始だオープンコンバット

牙狼の元に走る

牙狼がこちらを見て体重を後ろ足に……っ!!

跳んだ、俺の方を目掛けて、馬鹿でかい身体が、弾丸のような(見たことないけど)速度で!!

横に跳ぶ?いや、中途半端に当たる方が危ないと思う、迎え撃つ!!

そして牙狼の前足がこちらを潰そうと迫る、

やっぱ怖いわ避けよ、身体を横にずら……したら駄目だ、あの少女に当たる!!

どうすればいい?反応できないぞあの速度は……

「当たれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

ならもう勘でやるしかないでしょう!

適当に振り下ろした剣が牙狼の前足にあたりそして

ズダァン……

牙狼は俺の斜め後ろに落ちた

「やったか!?……あっ」

「勇者様今フラグ踏みませんでしたから!?」

その声のせいか再び牙狼が立つ

「……っ!」

慌てて剣を構えるものの牙狼はこちらを一睨みすると負傷した前足をかばうように去っていった……

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