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鉄打ちの勇者  作者: 氷雪
序章
1/6

人は誰でも夢を見る

それは願うものか願わぬものかはわからないけど

人は誰でも夢を見る

……………………

……………

………


影と影が交差する

甲高い音がなり火花が散る

獣と獣が交差する

肉に牙が四肢に爪が突き刺さる

化物と人がぶつかり合う

血飛沫と血飛沫が空を染める

そこは戦場であった

そこは死地だった

そこは地獄という物を表していたようにも見えた

誰もが誰をも己の力を、技を使い他を潰し蹂躙していた


それを眺める者がいた

「これで今回の物語も終わり次の物語を始めなくちゃ」

その者はそう言い残しその場から消えた

それと同時に化物と人との戦が終わった

化物はその首を落とし

人は腕を落とした

歓声がその場を支配した……

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