~閑話休題その1:エリカ博士の開発日誌~
※ある声優ネタが98%程盛り込まれており、大変意味の無い内容になっております、ご了承ください。
ある日の事エリカ博士は『とある冒険者』に頼まれた動力装甲のテストを依頼する相手を捜していた、博士の協力者である『とある冒険者』は『カノン』という大地人のトレジャーハンターの為に製造している動力器具を造るのに必要な『アダマンタイト』を収集しに遠出しているらしく暫くは戻ってこないのだそうだ、残りの部品も心許ないので『アガットデスロトイヤー』の製造は一旦中止しなければならない状態だった。
「まったくオリビエのやつ、ミヤっちゃんが居なかったら部品がてに入らないじゃない!!」
ぷんすかプンスカと怒りながらも開発品をテストしてくれる冒険者を捜していたところ、薬品研究部にアリオスが来ているのを発見したエリカはチャンスとばかりにアリオスに近付くと背中にしがみつき。
「よっしゃ~、テスト要員確保~♪」
「な!!エリカ博士、何ですか一体!?」
「さっそく外でテストするわよ、アリオス号はっし~ん!!」
「いや、発進ではなく、降りてください!!」
アリオスは必死に抗議するがエリカは全く取り合ってくれず、アリオスは仕方なくエリカの言う通りにトボトボと歩き出すしかなかったのだった。
街から少し離れたフリーフィールドへとやってきたアリオスはエリカから肩の鎧が大きく造られた甲冑を受け取った、エリカ博士はこの鎧に組み込んだ機能をテストしてほしいらしく、たまたま他の研究部に来ていた自分に白羽の矢が立ったらしい、アリオスは諦めて甲冑を着込みエリカ博士の指示を待っていた。
「ちょっとまってね~、え~と結晶回路をONにしてと、よっしOK」
「やれやれ」
「その動力装甲『テックアーマー』には肩部にMPをエネルギーにしたフェルミオン式魔導砲『ブラスター○ルテッカ』が仕込んであってね発射認識は音声式で合図は『ボル○ッカ』よ、そんじゃテスト宜しく♪」
エリカは肩をパンと叩くとアリオスから少し距離を取り、映像記憶様の魔力結晶を取り出してテスト風景を撮影する準備を整えるとアリオスに手を振って合図した、アリオスは溜め息を付いていたようだったが仕事だと割り切ったようで、意を決して。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」←超全力全開で叫んでいます。
発動音声の聞いたエリカは首を傾げる、アリオスは確かに発動コードを叫んでくれたのに肝心のフェルミオン式魔導砲が機能していないのだ、エリカは慌ててアリオスに近付き甲冑の背中部分に仕込んである結晶回路を調べるが以上はない、続いて甲冑の首もとにある音声認識をするための魔法結晶を調べると。
「あっれ~?、結晶がショートしてるなんで~?、ちょっと交換するからそのまま動かないでね」
「はぁ・・・」
音声認識様に魔法構文の書き込まれた予備の魔法結晶を取り出してショートした結晶と取り替えると甲冑を閉めてパタンと閉じ再びアリオスから距離を取った、合図を出してアリオスが再び叫ぶがやはり機能しなかった、このやり取りを計6回繰り返した後、エリカはアリオスに『叫ぶ』ではなく『喋る』で試して欲しいと要望の変更を伝えた、最後の予備の魔法結晶がショートするようならテストは中止しなければいけない、意を決して待ち構えるエリカの目の前で、甲冑に仕込まれたフェルミオン式魔導砲は無事に機能し空に蒼く輝く魔導波を放出させていく、エリカは安堵しテストの終わった甲冑をアリオスから受けとると以下の結論に辿り着いた。
「ようするにアリオスのシャウトで魔法結晶がショートしてたわけね」
「面目無い」
「まあ、テストは成功したしOKかな」
「それならいいんですが」
とは言えアリオスのシャウトで壊れた魔法結晶の補充はしなければいけず、後日改良型の集束式魔導砲『ハ○ロン砲』を仕込んだ鎧を着て御船(他数名)が結晶龍と戦いに行き結晶収集に大いに役立った事で『アガットデストロイヤー・ダイナミックガーディアン1号機』に『ゼネ○ルブラスター』なる○秘武装が搭載されアガットを大いに苦しめる事になるのだが、語られる事は恐らくないであろう・・・・。