7話 私、護衛と共に盗賊団を潰します!
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深夜なので眠いです。
現在、私の住む子爵領の南に位置する男爵領は国から派遣された代官が治めているという話を父親のルドルフから聞いた。あの事件以来、事あるごとに思い出してはイライラしているのがわかる。母親のカテリーナは、物事を冷静にみており、私に何事もなかったので特に何も言わないが…。
私達は、あれ以降も護衛を連れて各地を巡回という名目でまわっている。食い詰めたものが真面目に努力して生活する者から奪う事を防ぐためだ。町の中を歩くだけでも危険であり、殺人事件も毎日の様に起こっている。警察など存在しないので、死体はしばらく放置されたままだ。後で軍が気づいて回収している。扱いはゴミのようだ。
この世界は弱肉強食であり、弱い奴から先に死んでいく。生活保障など存在せず、病気になれば貴族でも死ぬ。ある意味強くなれると思う。私の護衛達ですら、金を払わなければ忠誠はないと思う。それは自分達の生活を守るためであり、この間の男爵軍の小隊長ではないが、間違っていてもやらなければ死ぬから仕方ない。上の者に捨てられたら死ぬしかないからだ。他に道がない。
子爵軍が巡回を行う事で犯罪者を牽制出来ればと思っている。各町や村にも常駐の兵士がいるが、手が足りていないのが現状である。深夜に殺人があっても犯人が捕まる事もないので、夜に出歩く事は庶民には危険である。私とロックとラムの3人であえて危険を侵して、裏通りを歩き悪い奴を探している。仕掛けてくれば、場合により殺す。
子爵領の領都には小さいが冒険者ギルドと呼ばれる組織が存在している。この組織がセイントフォース大陸全土の主要都市に必ずと言っていいほど根を張っている。平民でも上手くすれば大金持ちになれるチャンスがあり、腕っぷしに自信があれば挑戦してもいいかもしれない。
その組織から子爵領領主にC級盗賊団が領内に入り込んだと連絡があったらしい。ギルドは冒険者に依頼をかけるが、軍でも警戒を強化してほしく、現在にいたる。その盗賊の人数は不明だが、戦闘スキルが高いので小さい村や町が一夜で潰される可能性もあるらしい。領主の娘として何とか守りたいと思う。
「ロック、あなたが盗賊団のリーダーならどこに隠れるかしら?各地、村や町の表や裏を見てまわってるけど全部ハズレだわ。」
「大きな町に入るためには入口で身分証明が必要になります。小さな村や集落を狙って、森や林、山など身を隠せるところで虎視眈々と狙っているかもしれませんね。もちろん内側から手引きされる可能性も少しありますが。」
「ラム、集落と小さい村の場所はわかるかしら?この地図に印をつけて頂戴。軍に余力があれば、巡回出来ないか軍団長に掛け合ってみましょう。」
そんな話をしていた翌日に悲報が領主邸に届けられた。報告を届けたのは、領都から北東にある集落の領民だった。10人規模の盗賊に襲われて、命からがら一人だけ逃げてきたようだ。
「私達を助けて下さい。集落には人や畑が残ってます。このままでは、盗賊に踏みにじられてしまいます。」
馬でとばせば最短で1日の距離である。夜には着くので、今から討伐メンバーが軍の中から選ばれる事になった。冒険者も既に動いているかもしれないが、メンツにかけて軍が討伐する。現在は、父上のルドルフ、軍団長ザノ、私と護衛2人、中隊長、小隊長で作戦を考えている。
「私が必ず盗賊を殲滅いたします。」と中隊長が自ら名乗り出た。私もやりたかったが、護衛2人に反対されて、後方から支援する形なら許可が下りた。万が一、包囲網から抜け出す盗賊が出てくるかもしれない。すぐに中隊長と部下の20名が選抜されて午前中に出発した。私とロック、ラムも遅れること少しして出発した。馬がいいので追い付けるかもしれない。
夕方あたりに目的の集落に到着した。先行した軍20名が待機しており、我々の3人の到着を確認したと同時に軍事行動を開始した。集落は小さい山に家が作られており、複雑で隠れるところが多そうだ。あと数時間で暗くなるので、そうなれば色々と厳しくなるだろう。
「ロック、どう思う?」
「かなり分が悪いと思います。現在は待機していますが、弓で射られる可能性や不意打ちをもらうかもしれませんね。我々も後ろから近づいていきましょうか?もちろん盗賊が既に移動している可能性も考えられますが。」
「ラムは?」
「どこかに盗賊が隠れていて、挟み撃ちにならないように私は後ろを気にします。ロックはサラ様を守りなさい。」
「わかったわ。さぁ、行きましょう。」
ゆっくりと集落を登り始めて少しすると、前方で金属のぶつかる激しい音が聞こえてきた。どうやら盗賊はまだいたようだ。あたりを警戒しながら、近づいていくと、そこは既に血の海と化していた。20名いたこちらの兵士が既に5人しかおらず、戦意喪失していた。転がっている死体は、どうみても兵士の方が多かった。中隊長の首が転がっていた。
「サラ様、お逃げ下さい。どうやらC級盗賊団という情報だけでは測れない強さがある様です。ラム、覚悟を決めなさい。サラ様が逃げる時間をかせぐのです。さぁ、サラ様、急いで下さい。」
「ロック、何を言っているのかしら?たかだか10人程度の盗賊から逃げ出しては子爵家が笑われてしまうわ。私の後ろに逃げる道なんてないわよ。」
身体強化を使い始めから全力である。全力で放った威圧に盗賊7人が口から泡をふいて倒れた。残った3人を一人ずつ担当する。一番強そうな真ん中の奴は、ロックとラムでは無理だろう。私の威圧に耐えた残りの2人でも少し厳しいか?生き残った兵士5人に声をかけようとしたが、泡ふいて倒れていたので諦めた。このスキルの悪いところは、敵も味方もないことだ。
手始めに目の前の男に上段から斬りつけた。なんなく受け止めてサーベルで斬り返してきた。受けてもいいが、軽く後ろに飛んでかわした。完全に見切ったつもりだったが、胸当ての部分にかすって鉄をえぐられた。相手のリーチが途中伸びた様に見えた。強い奴は必ず何かしら特殊なスキルを持っている。
左右を確認すると、ロックは何とかなりそうだがラムが息切れしており、殺されそうになった。私も余裕はないが、仕方ないのでスラッシュを放った。
「死ね!」
ラムが相手していた盗賊の背中を深く切り裂いたので、致命傷だろう。その隙を逃すはずもなく私の敵がすぐ後ろに来て、首をはねようとサーベルを振り下ろした。
「サラ様!」
ロックの声が聞こえたが、新しく覚えたスキル神速をつかって敵の背後に回り込み、その勢いにのせてスラッシュを放った。至近距離から放った技は鎧ごと真っ二つにして胴体を2分割した。丁度ロックも敵を倒しており、それ以外の盗賊も止めをさしておいた。生かしておく必要はないからだ。
私のアイテムボックスに死体などを保管して、集落の調査を始めたがすぐに暗くなり、翌日に再度行うこととなった。8名での調査結果は、すぐに子爵領当主、軍団長に届けられた。生存者はゼロで、首をはねられて、まとめて1ヵ所に捨てられていた。領民は集落に弔ってきた。
冒険者ギルドに報告すると、褒賞金が金貨500枚出た。父上に渡して、今回の討伐でなくなった軍人の家族に渡るように手配した。それ以外にも支給があるので、たぶん大丈夫だと思いたい。おそらくあの盗賊は、私か父上、軍団長以外では勝てなかっただろう。首を触りながら、胴とくっついていることに喜びを感じた。当たり前か?
<ステータス>
名前 サラ
年齢 9歳
立場 子爵家令嬢 友達なし
強さ 剣聖 レベル12
HP 240
MP 999
スキル 鑑定(30)、威圧(80)、無属性(150)
※無属性魔法の身体強化、アイテムボックス、スラッシュ、神速(短い距離を瞬間移動する)
名前 ロック
年齢 16歳
立場 子爵軍小隊長 軍団長ザノの息子
強さ 盾士&中級剣士 レベル17
HP 450
MP 210
スキル 無属性(70)
※無属性魔法の身体強化、身代わり、シールドバッシュは盾士最高の技
名前 ラム
年齢 15歳
立場 中級魔術師 元孤児院の出身
強さ 魔術師(基礎属性 水、応用属性 氷)
レベル16
HP 180
MP 400
スキル 水属性(50) 氷属性(100)
※水属性のウォーターボール、氷属性のアイスボール、アイスシールド、アイスランスを使用可能で将来を期待される魔術師
名前 ラスター
年齢 27歳
立場 C級盗賊団団長 王都スラムの出身
強さ 剣豪 レベル16
HP 550
MP 370
スキル 無属性(70) 盗賊の手(100)
※身体強化およびリーチを少しだけ伸ばす事で数多の敵を葬ってきた凄腕の盗賊。同時に何の罪もない人達を殺してきた残虐な性格の持ち主。サラに会わずに盗賊として経験を積めば、将来はA級に届きかねない潜在能力を兼ね備えていた。
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