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目つきの鋭い子爵家令嬢サラ~生まれ変わった人生も鋭く生きていきます!!  作者: 社畜チョコ


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6話 子爵領内の治安維持をするよ!

投稿します。よろしくです。

最近、雨降らないですね。

乾燥して喉がやられてしまう。


私、9歳になりました。既に子爵軍の兵士では敵なしで、父親以外は格下に成り下がってしまった。最近では父親も身体強化を使わないと私に勝てなくなってきている。恐るべき剣聖という適性である。初めは剣道だったんだけど。末恐ろしいが、そろそろ違うことに挑戦したい。いくら強くても命のやり取り、つまり実践経験が私にはないので、いざというとき動けない可能性もある。模擬戦だけ強くて、本番に弱いやつである。昔、そういう人がいた。


ここからの1年は来年の王都にある学園入学の為の勉強と訓練にあてるつもりだ。一度、子爵領から割と近い男爵家の嫡男との婚約の話が相手側からあったが、それはどうやら流れたらしい。相手側が20歳ほど年上であり、かつ好色だったからだ。巧みな話術で女性を口説き、飽きたら次を繰り返すある意味強者で、両親がさすがに断ったようだ。当たり前です。仮に結婚することになったとしても殺しかねない。


一度、男爵家嫡男が口説いた相手が伯爵家の令嬢だったらしく、遊び終わってからポイ捨てしたところ、先方の逆鱗に触れて暗殺者を送り込まれて死にかけたらしい。運良く一命をとりとめたが、片足を現在引きずって前の様に遊べないらしい。そろそろ介護させるために結婚しようと考えていたんだと思った。くだらない話はここまでにしよう。


私の護衛であるロックとラムに見守られながら一人で剣を振っていると軍団長のザノが見えたので私から声をかけた。


「ザノ、軍の兵士と模擬戦はもうしないからね。そろそろ実践的な魔物討伐に参加させなさい。訓練だけでは意味ないわ。」


「サラ様、お父上のルドルフ様の許可を頂いてきて下さいませ。領内の巡回や魔物討伐はそんなにいいものではありませんぞ。来年から始まる学業の準備は本当に大丈夫ですか?」


学業に関しては前世の知識が役に立ち正直楽である。歴史や宗教、ダンスなど覚える事はあるが、幼少の時から少しづつ習っていたので抵抗はなく、数学は小学生レベルなので高みから眺めている感じだ。読解も問題なしなので、今すぐでも試験を受けてもいいと思う。要するに暇なのである。


「父上、魔物討伐や領内の巡回の許可を下さい。護衛のロックとラムと領内を見てまわりたいです。出来れば他領や王都にも行きたいです。ちゃんと勉強しているか兄上の顔でも見てきましょうか?」


「う〜ん、ラウを馬鹿にしてはいけないよ。次期、子爵家の当主だからね。まぁ、勉強が大丈夫なら許可をしよう。馬には乗れるな。宿に泊まるからお金も渡そう。ロックとラムに話を伝えて計画書を作り提出しなさい。武器や防具など必要な物は、軍の備品を使いなさい。」


父親のルドルフは一人娘のサラに本来であれば許可しない自由を与える事にした。経験を積ませる事で剣聖という適性を育てるためでもある。知るには早いが、屋敷から出ればまわりは敵だらけである。貴族令嬢が誘拐されて身代金を要求されたり、あるいは奴隷商人に捕まり高く売られたりする話を聞く。剣聖という事を隠しているが、サラなら簡単にはやられたりしないだろう。


数日後、サラはロックとラムの話を聞きながら、計画を立てて仕事として領内を巡回することになった。子爵軍の巡回とエリアがかぶらない様に主に南側の男爵領側を見てまわる事になった。境界線を越えずに魔物がいれば討伐するし、盗賊がいれば倒す予定である。


現在は、3人で馬を走らせて領都から南東に向かっている。3時間走らせたら一度休憩を入れた。今日は、小さい町テイルで宿を借りて休む予定だ。休憩後にひたすら馬を走らせたが、街道は異常なかった。魔物にも特に遭遇しなかった。普段を知らないが、ロックとラムが異常なしと言っていたのでなしだ。なしよりのなし。


テイルの町に入り、馬を預けられる宿を借りることになった。割と人もおり、みすぼらしい格好をしている者もいた。物ごいかなにかだろう。光があたるところに必ず影が出来る。この王国に生活保障などあるはずもない。病気になれば死ぬし、誰も助けてはくれない。


「サラ様、町の中ですが油断しないようにお願いします。スリや誘拐など頻繁に起こりますから。私達から離れない様に。」


言われてみれば、人の事を言えないが目付きの悪い奴がこちらの様子を伺っている。狭い通りも多くあるので、何があってもおかしくない雰囲気だ。街道を走っていた時の方が余程のびのび出来る。建物の高さも低いので、屋根の上を走る事も出来そうだ。屋根の上からこちらを見ている気配も感じる。


ロックの案内で馬小屋つきの宿を借りる事が出来た。普段、軍で移動するときは宿は借りないそうだ。町の外にテントをはり、見張りを交代でたてるらしい。宿は2部屋借りており、私とラムの2人で1部屋、隣の部屋でロックが休むようだ。窓際にラムが寝ることになり、鍵は閉めて寝るが普段寝ているベッドより固いので寝れるかな?


深夜、サラ様が寝静まってから、壁を軽くノックするとロックから3回ノックがかえってきた。ロックからノックである。一人で笑っているが、今のところ異常なしという返事だ。お嬢様に何かあっては困るし、もし死なせる事があれば私もロックも処刑されるだろう。護衛は給与が良いが、責任は命でとらされる。


軽く仮眠をとってから2回目のノックである。ノックを先ほどと同じように行うとノックが4回返ってきた。異常の合図なので、すぐに起き上がり、装備を身につけて窓際の様子をうかがう事にした。ここは2階の部屋だが屋根つたいで来ることは出来る。部屋の扉の外に誰か来たのに気づいた。ロックの可能性が高い。


「ガシャーン、バリバリ」


「開けろ!俺だ。」


声と窓ガラスが割れる音が重なり、窓を蹴りやぶられた。急に目の前に現れた黒ずくめの男は暗殺者に見えた。私は接近戦が苦手だ。相手は無言のまま周囲を確認して、短剣を向けて私にゆっくりと接近してきた。魔法の発動をしている余裕はない。短剣を刺してきたので、すぐに杖で短剣を防いだが、腹を蹴りどばされて入り口のドアに叩きつけられた。


「サラ様!」


必死で呼びかけるが、大きな声が出てこない。扉の鍵を開けたところで、暗殺者が短剣をサラ様の寝ているベットに向けて振り上げていた。


「このままではサラ様が…」と思ったが、すぐに先程とは明らかに異なる息が出来ない程の大きな圧を感じた。暗殺者も動けずにいて、短剣を振り上げたまま固まっていた。サラ様が大きな目を開けており、どうやら威圧スキルを使ったようだ。


「シールドバッシュ!」


その間に素早く室内に現れたロックが暗殺者を窓から外へ弾き飛ばした。地面に落下した所まで確認後、すぐにサラ様を確認した。


「サラ様、お怪我はありませんか?申し訳ありません。遅くなりました。」


「平気よ。それよりもロックは先ほどの暗殺者をラムは怪我をしているからロックの部屋で休みなさい。このポーションを使って!私は宿主に説明してくるわ。」


護衛に反対されたが、押し切って命令した。宿主に説明して、部屋で襲われた事を説明した。初めは厄介事を持ち込まないでほしいと言われたが、明日には出ることとお金を少し多めに金貨10枚渡して、もう1部屋借りた。


途中、ロックが戻ってきて先ほどの暗殺者が死んでいたこと、この町の衛兵に引き渡しに行くと言って出ていった。ロックの本気のシールドバッシュをまともにくらえば致命傷だろうな。私は新しく借りた部屋で朝まで休みラムと合流後、宿の朝食を食べているところでロックが戻ってきた。ロックの目の下に隈が出来ていた。


3人で馬に乗りテイルの町の入り口を出てからひたすら西に馬を走らせている。街道があるので、道なりに進むだけだ。昨日の事がなければ快適な旅である。何だか周りがうるさくて目を覚ましたら、目の前でナイフを突き付けられていて、慌ててあの時はスキルを使った。


「サラ様、昨日の暗殺者を調べましたが身分を証明するものはありませんでした。ですが、明らかにサラ様を狙った犯行でした。刺客が放たれた事を考えると子爵のルドルフ様、もしくはサラ様に何らかの恨みのある犯行と思われます。一度、領都に戻られませんか?」


「嫌よ。それに私は怪我をしてないわ。優秀な護衛のおかげでね。それよりラムの怪我は平気なの?」


「サラ様。私の怪我は、頂いたポーションのおかげで完治しております。お気遣いありがとうございます。」


現在、西にひたすら数日進んでいるが、現れた魔物はゴブリンとレッサーウルフと呼ばれる魔物であった。レッサーボアと呼ばれる魔物が現れた時は、倒す前から豚肉を手に入れた気分になった。ウルフは毛皮をとり、ゴブリンは剣が汚れるので、ラムのアイスボールで倒して、1ヵ所にまとめてから火で燃やしておいた。初めての魔物討伐はよい経験になった。とても楽しかった。私もこの世界に染まってきている。私のアイテムボックスには、しっかりと肉と毛皮が入っている。


数日の野宿の後、割と大きな領内の西の町イリスにたどり着いた。なるべく大きな高級宿に泊まるつもりだ。ボアの肉を豪快にかじり、体は拭くだけだったのでさっぱりしたい。今度こそ宿で襲われる事はないと思っている。念のため、大きい部屋で3人で過ごすつもりです。


町に入り、人混みをかき分けて進んでいる。これだけ人が多いと迷子になりかねない。ロックが道をわかっているようで、案内は任せている。町に入ってから誰かに見られている視線を感じたが、気のせいだと思いたい。粘りつくような視線は、私たちが宿に入るまで続いた。あらかた金でもあるように見えたか、あるいは貴族のお忍びに見えたかもしれない。鴨が葱を背負っているようにみえたか?


翌日、ゆっくりと休む事が出来たので、すぐに町を出ることにした。ここからは、北東に向かい領都に戻る事になる。馬に乗りしばらく進むと後方から近づいてくる一団が見えた。明らかに粗野な感じがする。


「サラ様、盗賊が現れたようです。逃げる事も出来ますが、仕事として巡回しておりますので討伐も可能です。サラ様は人を殺すのは初めてですから、逃げる事を選んだ方がいいかもしれません。10人程度いますが、どうしますか?」


「もちろんやるわ。ラム、魔法の準備をしなさい。ロック、一応話だけは聞いても面白いかもね。矢を打ってきたら、殺しなさい。」


「承知しました。」


盗賊達が矢の射程距離に近付いた所で放ってきたので、ロックが盾で私達を守りつつ相手を観察している。盗賊の割に統率がとれており、全員が馬に乗っていた。武器も手入れのされた長剣を手にしている。


ラムがアイスランスを放った。単体攻撃であり、敵側の1人に突き刺さり馬から落ちていた。ロックは接近戦しか出来ないので、味方を矢から守る事に専念している。私が後ろから強烈な威圧スキルを使った。


すると盗賊達が震え出して馬から落ちていた。その後、身体強化を使いスラッシュを放った。盗賊は馬ごと真っ二つになった。盗賊はいまだに震えて動けないでいる。3人で一気に接近して、盗賊をリーダー格を除いて殲滅した。


鑑定スキルを使って捕えたリーダー格の男を鑑定してみた。ステータスは以下の通りだった。目も当てられない。


<ステータス>

名前 グーテ

年齢 36歳

立場 男爵軍小隊長

強さ 剣士 レベル16

HP 210

MP 80

スキル 無属性(50)

※無属性魔法の身体強化


紐で縛り上げてからどうするか相談した。初めは盗賊であるといい続けていたが、鑑定スキルでステータスを見た事を伝えると洗いざらいはいてくれた。ちなみに少し前に宿を襲った暗殺者は暗殺ギルドに金を払い雇った奴らしい。すべて男爵からの命令だとわかった。可愛い嫡男を袖にされた事を恨んでの犯行だそうだ。証人として必要なのでこの男を生かす事にした。


誘拐が目的であり、最悪殺してもどちらでもよいと言われていたらしい。すべて明らかになったので、領都にゆっくりと戻る事になった。死んだ馬や死体は、アイテムボックスにしまい装備品を後で整理する予定だ。


数日後に捕虜を一人連れて帰還した。護衛の2人も普段より厳しい仕事になってしまい申し訳ないと思った。護衛を通じて軍団長ザノや領主ルドルフに伝えられた。激怒した父上が男爵に猛烈に抗議して、王都から派遣された王国騎士団の手により、男爵とその嫡男は捕らえられたようだ。例の小隊長グーテは、嘘偽りなく自白したので私が口を聞いてやり無罪放免とした。


家族や子供が男爵領にいることや部下達を死なせてしまった事をとても後悔していた。殺したのは主に私なんだけど、被害者だからね。これからの人生は厳しいだろうが、頑張ってほしい。男爵領は一度国が預かる事になり、手柄を立てた者に恩賞として渡されるようだ。

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