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4話 鑑定の儀式に両親と行くが…どうなる?

投稿します。よろしくです。

出来るだけ頑張って、仕事の合間に書きますので、

よろしくお願いします。週1投稿を目指す!

とうとうこの日がやってきてしまった。鑑定の儀式の日である。私には必要ないと両親に伝えたが、再度却下された。朝から屋敷の中は執事やメイドを含めて大忙しである。私の着ていく服から馬車の手配まで前日までには完璧に準備していても忙しい。子爵領の領主の娘だから、みっともない真似はできないらしい。いわゆる貴族のメンツというやつで、これがどうやら大事で、領民や他の貴族になめられてはいけないという事だ。肩書きに命をかけている連中が貴族なのだ。


前世の感覚だと命はみな平等であり同じだけ価値があり、上下もないあるのは勉強したか、してないかだけだった。もちろん自分は、上級国民という認識の人もいるかもしれないが。他人を見下しているけど、人間なんて呆気なく死ぬ猿なのに。本当に不思議です。脱線したので話を戻そう。


7歳の子が子爵領には幾人もおり、同じ日に教会に集まる様だ。親も付き添うので、かなりの人数である。ベルトコンベアじゃないが、流れ作業でステータスなどが子供に伝えられる様だ。私は、割り込みで優先的に実施されるらしく、堂々としていればいいそうだ。誰が上か下かをはっきりとさせておかないと、金だけはある商人や野心だけ強い連中に利用されかねない。


以前に他領で平民による貴族令嬢の誘拐があったらしく、多額の身代金が要求されて、何とか取り返した時には令嬢は気が違っていたそうだ。青い血が流れていると思われている位が丁度いいかもしれない。まぁ、とにかく終わればいいよ。そして早く友達がほしい…こっちは願望。今度、本当に屋敷を抜け出して友達探しをしようかな。これ、ナイスアイデアだと思う。平民でも全然いいし。


現在、父親のルドルフと母親のカテリーナと御者と私の4人で教会に馬車で向かっている。天気は晴れだが、私の気分は曇りだ。


「サラ、緊張してるのかしら?平気よ。私とルドルフの子供なんだから。何も心配いらないわよ。それにすぐ終わるわよ。」


「そうだぞ!大船に乗ったつもりでいなさい。適正がわかるだけで、たとえ悪くても私達がサラを嫌いになるなんてないからな。ちなみにラウは、適正が事務処理だったから、次期領主に向いている。はっはっは!」


事務処理とは兄上も微妙な感じだが、今は両親も含めて婚約者探しを必死に行っている。兄の方が私より優先である。少なくとも私はその後である。順番、順番。上手く行ってないらしいが…。兄は顔も地味で魅力が少ない気がする。特に面白くない。性格は悪くないが、貴族でなければ相手にされないだろう。両親の話が兄上の話題に変わり、2人が話しているのをよそに外を眺めている。領民はその日暮らしが多いと聞いたが、見た感じ不幸そうには見えなかった。本人が不幸に気づいてないのかもしれないが…。時々、笑顔で話す人も見えた。


先の尖った縦に長い建物が近くに見えてきた。あれが、子爵領の教会だろう。寄付金で運営されており、父親が金貨100枚を納める予定らしい。兄上の時と同額である。これが領民なら金貨1枚も納めれば十分過ぎる位の額だからもったいない。貴族のメンツを維持するには金がかかる。


教会の本部はアトラス王国の王都にあるらしく、そこには教皇や枢機卿と呼ばれる何か凄い感じの人がいると教師が言っていたのを思い出した。まぁ、子爵領あたりだと良くて司祭らしい。教会の正面入口は人で溢れていたので、馬車で裏にまわり裏口から教会の中に案内された。いわゆる裏口入場である。貴族や金持ちの商人が入るルートだ。寄付額が多いと通れる優先ルートともいう。


私達家族3人は、助祭に個室に案内された。御者は外でお留守番です。少しするといかにもという神につかえる感じの頭の剥げた中年デブ親父が現れた。別に魔物が現れたわけではなく、ハゲでデブの人間である。顔が脂ぎっていたので、火をつけたらよく燃えそうだと思った。早く家に帰りたい。


「ルドルフ様、お久しぶりでございます。長男のラウ様の鑑定の時以来ですね。さっそく、本日は長女のサラ様のステータス鑑定を始めさせて頂きます。それでは目を閉じていて下さい。(目つきの悪いくそガキだな。人を見下した様な目をしやがって…)」


目のあたりに手をかざされて明るくなった気がしたが、すぐに終わりになった。


「目を開けて下さい。こちらが、サラ様のステータスになります。ご覧下さい。」

紙に書き写された文字を確認して両親と司祭が固まってしまった。父上、顎が外れていますよ。母上、目が飛び出ていますよ。司祭、あなたは、もはや人間から豚になりましたよ。紙には以下の様に書かれていた。



<ステータス>

名前 サラ

年齢 7歳

立場 子爵家令嬢

強さ 剣聖 レベル5

HP 50

MP 999

スキル 鑑定(10)、威圧(30)、無属性(100)

※無属性魔法の身体強化やアイテムボックスを利用出来る様になった。消費MPの増加に伴い、より高度なスキルを実行出来る様になる。



いち早く正気に戻ったのは、父親のルドルフであった。「司祭、こちらが寄付金だ。受け取りなさい。それから、ここで見たものは他言しないように。いいな。」と威圧していた。司祭は父親の威圧に屈して、太い首を何度も縦に動かしていた。事の重要性にいち早く気づき、司祭にくぎをさしていた。3人で馬車に乗り込み無言が続いている。御者も違和感があるだろうが、立場をわきまえて何も言わない。屋敷に戻るまで重い空気が続いていた。何か悪いことがあったわけではないのに。何も心配せず、大船に乗ったつもりだったのに。


翌日、父親から長剣の指導をしてもらえる事になった。間違いなく昨日の適性で剣聖が出た事が原因である。父親と刃引きした剣で訓練しているが、明らかに以前より体が動いている。適性により色々と明確になった事が要因だろう。身体強化の精度が上がっている。とても良く集中できている。その内、父親に追いつくつもりだ。父親を越えれば、怖いものなしで好きにやれる。


話は昨日にもどるが、3人を見送ってから司祭は、残りの鑑定の儀式を助祭に任せて、自分の仕事部屋にこもり、王都にいる枢機卿の一人に手紙を書いている。剣聖は、100年に1人と言われるほどの珍しい適性だ。さすがに伝説の勇者には劣るが…。同列として聖女、賢者などあるが、とにかく珍しい。たとえスラムの孤児に生まれても余裕で成り上がれるほどの才能である。喉から手が出るほどの人材だ。


剣聖は、過去の歴史を振り返ってみても最低でも騎士団団長になり何らかの功績を残している。まさに一騎当千の強さである。このセイントフォース大陸にも1人か2人だろう。ウェイン公国には確実にいない。もしかしたら、北西のアスラーン帝国にはいる可能性があるが…。


「孤児や平民に生まれても叙爵されて貴族になれるのだから、初めから貴族であれば上位貴族あるいは王族の一員も夢ではない。金貨100枚程度では口止め料が足りないな。もっと稼がせてもらわないとな。これだから田舎貴族は駄目だ。丸の数が1つ足りない。まったく気に入らない。」と司祭は思った。


裏では様々な思惑がうごめいていたが、当の本人はまったく気づいておらず、それが幸せでもある。サラの両親は、サラが命を狙われる可能性を感じて、訓練を強化する方針となった。護衛もつけることにした。いずれにせよ、今すぐは問題ないので、学園の入学前までに色々と鍛え、出来ればサラの後ろ盾となる婚約者も探したいと考えている。


ちなみに領民の多くは、栽培、大工、鍛冶職人、料理人、計算など色々と適性があるらしい。中には錬金術師といった珍しい者もいるが、これは稀である。怪力、戦士、魔法使いといった適性があれば、冒険者や軍人という道もあるからいろいろである。適性が将来を左右するので、鑑定の儀式が平民にとっても非常に重要とされる所以である。

読んで頂きありがとうございました。

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首を長くして待っております。最近は歳のせいで、疲れやすい。早くリタイアして、遊んで暮らしたい。

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