16話 伯爵邸のバーバラに会いにいく
投稿します。よろしくです。
お金は砂糖の様に溶けやすく、そして羽の生えた生き物の様にすぐにいなくなる?札がスッカスカに感じているのは私だけなのか??
今日は、以前ルビの派閥のパーティーで仲良くなったバーバラが住む伯爵邸に行く日である。王国第一騎士団団長メリッサを紹介してもらい、上手くすれば剣を見てもらえるかもしれない。コネもお金も払えないので、子爵邸には呼べないが、少しでも学べればと思う。出会いのきっかけに感謝である。期待が膨らみ過ぎて前日あまり眠れなかった。
寝不足のまま馬車に揺られて伯爵邸を目指している。馬車の揺れがちょうど良く、船をこいでいた。ロックやラムにも王国最強と言われる本物の強者を見せてやれるよい経験だ。
「サラ様、伯爵邸に到着しました。」
ロックに声をかけられて急いでよだれを腕で拭き取り身だしなみを整えた。さっきまで寝ていました風を隠すために顔を平手で叩いた。今日は、訓練を行うので、3人とも軽装である。ロックが開けた馬車の扉から出ると、子爵邸を一回り大きくした屋敷が見えた。贅をつくした庭に経済力を感じる。執事風の男性が近付いてきて声をかけてきた。
「お待ちしておりました。サラ様、ご案内させて頂きます。バーバラ様と王国第一騎士団団長のメリッサ様は、あちらで既に訓練を始めております。」
案内された場所は、屋敷から少し離れた所にある伯爵軍の訓練場であった。前世でいう学校をイメージするとわかりやすい。建物が屋敷でグラウンドで訓練をしている感じだ。この地価の高い王都で、これだけの広さとメリッサ団長を呼んで訓練を見てもらえる資金力は素直に凄い。きっと騎士団団長のパパが優秀なのだろう。ルビの派閥の幹部だけの事はある。
「サラ、こちらです。」
至るところで伯爵軍の兵士が模擬戦をしている。その中で多くの人が集まっている所から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。バーバラと目が合い、隣にいるアッシュグレーの髪色をした明らかにこの中で別格の異彩のオーラを出している女性を紹介してくれた。
「こちらの女性が王国第一騎士団団長メリッサ様です。時間のある時に剣を見て頂いています。元々は、私の父である王国第三騎士団団長ガードナーの部下だったのですが、今では父を追い抜いて実力で団長までのぼりつめた本物の天才です。」
「初めまして。サラと呼ばせてもらうわ。僕が王国第一騎士団団長のメリッサだよ。さっそくだけど、あなたの実力を確認させてもらうわね。剣は訓練用の刃引きした物を使いましょう。」
もう少し話をしたかったし、自分の事を僕と呼んでいることも非常に気になる。メリッサは時間がおしているのかもしれない。急いで準備といっても防具は着ているので、模擬剣を借りるだけだ。簡単簡単!徐々にまわりに人が集まってきた。見せ物のつもりはないんだけど。
「サラ様、威圧は使わない方がいいと思います。怪我にお気をつけ下さい。」とラムが小さい声で話しかけてきた。
ラフに剣を構えたメリッサを目の前にして、私は正眼にかまえる。スキル身体強化を発動して、ゆっくりと近づきながらスラッシュを放った。大きく眼を開けたメリッサが私の放ったスラッシュを受け止めて、そのまま斬撃を上空に弾き返した。まだ、身体強化すら使っていない。
「見学者は離れろ。死にたくなければな。下がれ下がれ!」と笑いながらメリッサが声をかけている。私は、連続でスラッシュを放ったが、すべて弾かれてしまった。私の弾かれたスラッシュが見学者に運悪くあたり、担架で運ばれている軍人が横目に見えた。その後も斬撃の被害者が続出していた。えーと、悪いのは私ではなく、メリッサだよね。
「次は私からいくぞ!王国流剣術一の型五月雨斬り!」
前方から無数に見える斬撃が私に向かってくるが、以前学園の時の試験官もといバーバラの父にやられた経験がいきており、すべて受け止めた。まだまだ、お互い序の口だろう。どうにかメリッサに身体強化を使わせる方法がないかと思う。威圧は駄目とラムに言われたので、鍔迫り合いの状態からスキル神速を使って背後にまわりこみ一閃した。
決まったと思ったが、メリッサも神速を使った様で私の背後に回り込まれて蹴り飛ばされた。前に転がりながら、私はカウンタースキルの準備をしている。
「サラ、死ぬなよ。王国流剣術二の型一刀両断。」
体を低くした所から超加速して剣を振り抜いてきた。馬鹿面していれば刃引きした剣でも死ぬだろう。
「はぁ~」
カウンタースキルを発動して私も合わせて剣を振り抜いた。私の剣が折れた所まで記憶があるが、気付いたらふかふかベッドで寝ていました。目を覚ました私に気づいたラムが話しかけてきた。
「サラ様、お体はいかがですか?模擬戦の途中で、倒れてしまいバーバラ様の屋敷で休ませて頂いています。メリッサ様は既に帰られて、ダンジョンで経験を積むようにとサラ様にアドバイスを預かりました。」
「そう。まだ、身体が痛いわ。それにしても身体強化を使わせる事も出来ず、奥義やユニークスキルも出させる事も出来なかった。通常のスキルだけでからめとられたから、とても悔しいわ。」
「そんなことはありませんよ。見学者の多くの目は飛び出し、顎が外れて口からよだれが垂れておりました。王国最強の剣王相手にかすり傷をつけただけでも信じられない事です。サラ様は学園に通いつつ、ダンジョンでレベルを上げれば今よりもさらに強くなれます。」
「ラムとロックもつき合わせるからね。その時はよろしくお願い。さぁ、バーバラに挨拶してから帰ろう?」
部屋から出るとメイドが控えていて、バーバラの所まで案内された。バーバラは自身が剣豪という適性を持っており、それなりに自信があったが、サラとメリッサの模擬戦を見て実力不足を痛感したそうだ。しばらくは、ダンジョンと学園に集中するつもりと言っていた。機会があれば一緒にもぐる約束をして家路についた。
時は少し遡りメリッサは、目の前で剣を折り倒れている子供を見ている。いくら身体強化や奥義を使っていないとはいえ、血を流す事になるとは…。今まで自分は追いかける立場であり、そして天才ともてはやされ、今では前を走る者もいなくなり、後ろから追い付かれる事もなかった。それがどうだろう。もし真剣を使い、お互いに本気であったならば…。勝負は時の運もある。今なら確実に倒せると思うが、3年後はどうだろうな。
目の前の子供は未熟ながら私の首に届きかねない才能を見せた。いつもの貴族の遊びと思ってかるく相手をして終わりと思っていた自分が情けない。国の情勢が悪い中で、私自身が今以上に強くならなければと思うようになった。彼女が数年後の僕を見て失望しないようにしなくてはと思う。さぁ、仕事に行こう。やばい、遅れてしまう。久々に刺激されて興奮してしまったではないか…。私を失望させてくれるなよ、サラ!
読んで頂きありがとうございます。
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