表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目つきの鋭い子爵家令嬢サラ~生まれ変わった人生も鋭く生きていきます!!  作者: 社畜チョコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/28

15話 学園の授業は割りと役に立つことも多い

投稿します。よろしくです。

ストックがなくなりつつある。

明日から仕事に出陣します!

学園に通うのに慣れてきた頃、授業も本格的になってきた。言語の授業ではアスラーン帝国語を選択しているが、私は言語理解があるので簡単にわかる。チートはいつだって正義だよ。飲み込みがとても早いので、これなら帝国でも生活できそうだ。お金も共通らしい。授業の雑談で教師も以前聞いた同じ話をしていた。最新情報と思い話しているが、大分前にその話聞いたよ!


「そういえば、北のアスラーン帝国に勇者の適性がある者が誕生したそうですね。まだ、若いそうですが、我々の脅威にならなければいいですが…。数百年に1人と言われるほどの逸材ですから。」


クラス内がざわざわしていた。「勇者」といえば伝説級の適性であり、過去に小国を1人で滅ぼしたと言われる程の強さである。よりにもよって帝国に誕生するとは…誠実な人間であればよいが、悪魔なら多くの血が流れるかもしれないと言っていた。歴史では勝者の都合のよい様に書かれるから達が悪い。


剣術の授業では元王国騎士団所属の先生に指導してもらえる。もちろん個別とはいかないが…。素振りだけしているが、先生には良く褒められた。当然だよね。たぶん、先生より私はるかに強いよ!最近は訓練不足だからいい基礎練習になる。何でも基本が大事よね。


歴史の授業は、セイントフォース大陸に存在するアトラス王国、ウェイン公国、蛮族のいる山脈について学んだ。学園入学前にも学んでいたが、少しだけ掘り下げている。元々は、1つの国だったらしく、数百年前の環境悪化に伴い内乱が起こり、分裂して国が別れたようだ。多くの血が流れて、人口も半分近く失われたという過去最悪の歴史だ。


アスラーン帝国は過去の1つの統一された国を目指しており、これまで何度も我々の国やウェイン公国に攻めて来ている。アトラス王国とウェイン公国が協力して今まで退けてきた。加えて蛮族の略奪などあるため国境付近は騎士団が派遣されており、厳しく対応しているそうだ。


「もし騎士団が破られる事があれば領地は荒らされ蹂躙されるかもしれない。この中にも騎士団になる者もいるだろうが、この国のためにぜひとも頑張ってほしい。」と教師が言っていた。重い話もあったが、過去から学ぶ事もあるので、しっかりと聞いておいた。


またアトラス王国には、アトラス神を信仰する国民がほとんどであり、神の使徒として教皇や枢機卿などいるらしく、国王に匹敵する力があるとまで言われている。独自の教会騎士団をもっており、神を冒涜したり、自分達が不正と思えば武力介入するらしい。教会の上位者はすべて高位貴族であり、トップの教皇は公爵家当主という事から混沌とした所のようだ。教師があまり言うのもあれだが、金がないと上にはいけない。すごい所らしい。


「聖職者は金に汚い。」と覚えておこうと思う。聖職者に限らないか?教会騎士団に学園から就職する人もいるが、既に親が在籍している場合が多いそうで、コネがないと実力ではまず厳しいそうだ。普通は、王国騎士団の方を目指すらしい。


相変わらずクラスの中では友達はおらず、前回のルビ様に招待されたパーティーにいたクラスメートとも頭を下げる程度で話さない。話す事もないので、別にいいけど。次はダンジョンに関する授業なので、別の教室に移動していると豚に声をかけられた。なぜ豚がここにいるの?ここは、養豚場ではないよ?


「おい、貴様!俺様は伯爵家の次男トロル様だ。子爵風情が通路の真ん中を歩いているんじゃねぇ!邪魔だ、邪魔!きえろ!」


こいつは私の実家の子爵領の北に位置する伯爵領の馬鹿息子だろう。当然、馬鹿息子の親は馬鹿親である。肩で風をきって歩いている。以前、王都に来る時に目つきがどうとか言われて、難癖をつけられて威圧して気絶させた奴だ。こんな奴でも学園に入れるんだと思った。ここの学園、見る目ないね。


「貴様どこかで見たことがあるな。その目つき…思い出したぞ。我が伯爵領にて私に無礼を働いた小娘だな。よくもあの時は大勢の前で私に恥をかかせてくれたな。」


顔を真っ赤にして目の前の豚が怒っている。これは不味いな。少なくとも階級は相手の方が上だし、いくら学園にいる間は関係ないとはいえ、それじゃ同じ学園の王女に馴れ馴れしく話かけるかと言ったらまずない。暗黙の了解は必ず存在する。豚の取り巻きが今にも短剣や魔法を放つ準備をしている。しかし、謝ると罪を認めた事になり、何か言われたり、要求されるかわからないので困る。膠着状態が続くが、突如現れた人により解決した。


「あなた達は、こんな所で何をしているのですか?女性1人に対して、男性が3人がかりですか?」


「シ、システィア様、これは違うのです。無礼な田舎貴族に教えを説いていただけでして…。既に用は済みましたので、これで失礼させて頂きます。」


尻尾を巻いて逃げた3人を見送ってから、王女にお礼を伝えておいた。


「初めましてシスティア様。子爵家サラと申します。助けて頂きありがとうございました。」


「あなたがサラ。助ける必要はなかったわね。ルビから話は聞いているわ。この後、少し話せないかしら?」


王女の誘いを断る事は無理なのでダンジョンの授業の後に学園のロビーで待ち合わせした。授業の後に王女と取り巻きを含めた数人と共に学園を後にした。ロックとラムに事情を説明して、王女の住む王宮に向かう事になった。王宮の中には護衛は連れていけないので、門をくぐったところで護衛は待機となった。


王女の後に続き、王宮の中を歩いているが、どちらかというと離れなので、戻るのは難しくない。庭に出たところで、頭を下げているルビがいるのが確認できた。私とルビと王女の3人で密談でもあるのだろうか?侍女が紅茶を用意してから、王女が本題に入ってきた。


「サラ、あなたの事で確認があるわ。剣豪もしくは剣王など何か特別な適性を持ってないかしら?ルビとあなたの兄との婚約が明らかに不釣り合いなの。侯爵が意味のないことをするとは思えないわ。正直に教えて頂戴。」


「私の適性は剣聖です。この話は父上と母上、それと子爵領の司祭しか知らないはずです。」


「…やはり、そういう事でしたか。」


「…すべてが合点したわ。ありがとうサラ。あなたが成長して将来的には、私、このシスティアの騎士をあなたにお願いする事になるかもしれないわ。その時はルビもお願いね。私には時代の転換期がすぐそこに近付いてきている気がするの。」


「サラ、ここで話した内容は墓場まで持っていくこと。私やシスティア様は王族派であり、公爵家つまり教会騎士団とは敵対派閥になります。また、北の帝国や蛮族の動きも以前より活発になっている状況で、いつ何が起こっても不思議ではありません。」


「承知しました。システィア様、ルビ様。王国のため、お二人の為に何があっても裏切らない事をここに誓います。」


子爵邸に帰る際にロックやラムに色々と聞かれたが、ルビを通じて王女と仲良くなったことしか伝えていない。小さく揺れる馬車の窓から王都の景色を見て、避けられない運命という大きな荒波にのまれそうな気がして憂鬱な気分になってきた。今の私に抗う術はないだろう。このままのまれて死ぬのか?それとも運命を跳ね返すのか?早く力がほしい。

読んで頂きありがとうございます。

応援よろしくです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ