14話 侯爵邸のパーティーに参加する
投稿します。よろしくです。
大宮に行って来ました。3連休の中日のせいか
人が多かったな。
学園での慣れない授業や知らない同年代の生徒達との交流に疲れて休みの日は屋敷でくつろいでいた。ダンジョンを進めたいが、まったくやる気が起きない。何かが足りない。栄養かな?もとい友達だ!だらだらとベッドの上で寝ていてもメイドが来て起こされてしまう。半分寝ている状態で着替えてから朝食をとっていると執事が珍しく声をかけてきた。
「サラ様、侯爵家のルビ様より招待状が届いております。どうやらルビ様の学生派閥の懇親会の様ですね。明日の夜と急ですが、もちろん参加されますよね?」
「う、…行くわよ。ルビの招待を断るわけないわ。上手くすれば仲良しになれる人もいるかもしれないし。というか兄のラウの婚約者だから上手くいかなくても義姉になるし。さぁ、何を着ていこうかな?」
緊張と期待と不安の狭間で揺れ動きながらメイドと共に着ていくドレスを選んでいる。何もないと思うが、念の為右側の太股にナイフを忍ばせておこうと思う。使う事がない方が絶対にいいけどね。護衛としてロックとラムを連れていくけど外で待機になるのかな?
馬車で私の屋敷より王宮に近い侯爵邸を目指している。馬車の中では簡単な注意事項を2人から受けている。
「サラ様より階級が高い場合は、相手から話しかけてもらうまで話しかけないで下さい。万が一、サラ様は婚約者がおりませんので、好意をよせられる事があれば保留にして下さい。子爵家当主であるルドルフ様が判断しますので。今回は顔合わせ位だと思って、過度な期待は色々とおやめくださいね?」
馬車の中で永遠と続く小言もといアドバイスに老婆心が過ぎると思うが、貴族とは面倒な事をやるし同じ派閥になるべく敵は作りたくない。色々と考えていると、もう到着したようだ。
「侯爵邸に到達しました!」と御者の声が聞こえた。永遠に着かなければいいと思う。それこそ無限ループの様に。侯爵邸はとても広く、大きな門をくぐると贅の限りを尽くした庭園と大きな屋敷というより宮殿が待ち構えていた。間違いなく私の住む子爵邸の数倍の大きさである。どれだけの人がこの景観を維持するために関わっているのだろうか。流石、宰相の娘である。あらゆるスケールが違いすぎる。
宮殿の入口で受付を済ませると、護衛や御者の乗る馬車は別の所に案内されてパーティーが終わるまで待つことになるらしい。パーティー参加者は、侯爵家が責任をもってあずかるという事らしい。入口から中に入ると、広いロビーがあり、待ち構えていた案内人によって一先ず個室に通された。全員が集まったタイミングで会場に案内してくれるそうだ。やっと小休憩だ。
個室で休んでいると侯爵家のメイドが紅茶を運んできてくれた。部屋で寝るのもおかしいので、緊張して待っていると先程のメイドが迎えに来てくれた。
「会場までご案内いたしますので、こちらへどうぞ。少し歩きますので、ご承知下さい。」
通路には絵画が飾られていた。美しい風景画や理解不能な絵画、自画像もあり、もしかしたら歴代の侯爵かもしれない。複雑な道を進んでおり、自力で戻れるか不安だし、この宮殿から本当に生きて出れるのかと思うが慣れだろう。早く終わりにして帰りたいな。我が家の小さい子爵邸が恋しい。
「こちらです。」
案内された会場は目をつぶりたくなる程の明るさがあり、シャンデリアが綺麗に輝いていた。既にドレスなどの正装を着た若い男女がグループで話をしている。私も話しかけたいが、自分からは危険なので待つことにした。中央には食事が並んでおり、バイキング形式なのかな?まわりがざわざわしだしたので、そちらに目を向けるとルビがこちらに向かって歩いてきた。
「サラ、急な誘いなのに来てくれたのね!ありがとう。」
「招待してくれてありがとう。なかなか出来ない体験だわ。」
「今から知人を紹介するわ。私についてきなさい。まずは、この中で2番目に位の高い辺境伯家の令嬢ルージュからね。」
ルビの後ろをついて行き、一番大きなグループに着くと全員がカーテシィでこちらを出迎えた。
「ルージュ、子爵家の令嬢サラよ。みんな仲良くしてあげてね。サラからも何かあれば?」
「サラと申します。皆様、お見知りおき下さい。縁がありまして、ルビ様と仲良くさせて頂いております。今年から王都の学園にも通っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。」
「ルビ様と同じ学年なのね。私は学園の4年生だから、普段会わないけど何かあれば頼っていいからね。」
貴族に恩をつくれば、後で何を要求されるかわからないから借りを作るつもりはない。父親に口酸っぱく言われてきた。当然、ロックやラムにも言われ続けた。かるく話してから、次は別のグループに移動した。同じクラスの見たことのある顔がいて、お互いに何でこの子がいるんだ?と思っている。その中の中心人物にルビが声をかけた。
「バーバラ、紹介するわ。こちらが子爵家のサラよ。仲良くしてあげてね。私は他の所に挨拶に行ってくるわ。あとはよろしくね。」
「まじですか?私をおいていかないで!」と思いつつ、バーバラにカーテシーで挨拶してから色々な話を聞くことになった。最近の貴族の話題は、アスラーン帝国が軍事力を強化している話題が多いらしく、きっかけは「勇者」と呼ばれる者が誕生した事らしい。勇者を担ぎ上げて、大陸統一を目指して動くのではと噂されている。
「サラ様のお兄様はどんな方かしら?さぞ、素敵な方なのでしょう?ルビ様を婚約者にするくらいだから。」
「えっええ。実直が取り柄の方です。私とはかなりタイプが違いますね。」
あまり悪く言うとルビ様を下げることになるので、謙虚なつもりで事実だけをかるく答えた。どうにか兄の話題から逃げた。地味メンの真面目過ぎて魅力なしとは言えないし。それよりもコイツらは、わかってて言っている気もする。性格が悪いよ。友達にはなれないかな。聞く側にまわっていたバーバラが私に話しかけてきた。
「サラと呼んでもいいかしら?サラは何に興味があるのかしら?私は父上が騎士団にいるので、たまにダンジョンに入ったりもしていますわ。本当に時々ですが、王国第一騎士団団長メリッサ様に指導を受けています。私達の住むアトラス王国最強の実力者です。麗しの女性、私の憧れですわ。今度、紹介しましょうか?」
嘘はなく非常に興味がある。騎士団との繋がりは今のところないし、強い人に訓練をみてもらえれば今以上のステージに行けるかもしれない。バーバラに貸しが出来るが仕方ない。猫を被るのはやめだ。私は借りてきた猫ではない。
「バーバラと呼ばせてもらうわ。私を王国第一騎士団団長に紹介してほしいわ。ぜひ、手合わせしてもらいたい。伝えてもらえないかしら私の事を…。」
「まったくあなたという人は。わかりやすくて悪い気はしないわ。来週の休みに私の住む伯爵邸に来てちょうだい。楽しみに待っているわ。」
「ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」とバーバラに頭を下げておいた。その後は適当な会話をして、ろくに食事もとれず帰宅した。ルビとしては派閥の仲間に私の顔を見せるという目的もあったらしい。今後も定期的に情報共有するので参加する事になった。慣れもあるので、次は少し楽になるだろう。
帰りにロック達と合流して、馬車で揺られていると何かいいことがありましたか?とラムに聞かれたので、「来週の休みに伯爵邸に連れていってちょうだい。」とだけ伝えたおいた。
読んで頂きありがとうございます。
しばらくは別作品のブラッシュアップやタイトル、あらすじの変更などしてみようかなと思います。
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