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新説 今昔物語  作者: 杉勝啓
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第八話 巨大な男を倒したもの

今は昔

男がいました。男はある村に住む漁師でした。

漁に出たとき、近くの島で水爆の実験をしていました。男はその水爆に被爆してしまったのです。


男は村へ帰りましたが、被爆の影響か、姿はみるみる醜くなって、そして、巨大化してしまったのです。男を家族や村人は恐れました。男が歩くだけで、村の建物は破壊されました。男は醜い自分の姿が恥ずかしく、また、破壊された建物をみて、これ以上、村に迷惑をかけるわけにはいかないと、村を去ることにしました。


あてもなく、さまよっていた男は海にやってきました。水中なら、建物を破壊しなくて済む。そう考えた男は海へ入っていきました。水平線に向かって進んでゆき、全身が水中に沈もうとしたとき、このままま、死ぬのもよい・・・そう思いどんどんすすんでゆき、やがて、男は意識を失いました。


男が去って村には平和が戻ってきましたが、世界のあらゆる国で水爆や核の実験をしていました。そして、人々は一つの結論に達しました。核が戦争を防ぐ抑止力になると・・・多くの国が核を保有するようになりました。


あるとき、ある国の誰かが核ボタンを押しました。人類は滅びました。


長い長い時がすぎました。地球にまた、生物が生まれました。ヒトも生まれました。ヒトは知恵を持ち、どんどん賢くなっていきました。


ある島で水爆の実験が行われていました。


そのとき、男は目覚めました。

男は海から出て、陸に上がりました。そして、また、建物を破壊して進んでいきました。警察や軍隊が出動して、男に鉄砲や大砲のたまをあびせましたが、男にはききませんでした。どんどん進んでいった男でしたが何かにつまずきました。それは道端に落ちていたレゴでした。


男はシェーッというポーズで飛び上がり、そのまま倒れてしまいました。


次回は女を知らない男です。

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