第九十二話 マヨネーズとケチャップ
今は昔。
女がいました。女はマヨネーズでした。
男もいました。男はケチャップでした。
ケチャップは言いました。
「私の身体は出来上がっているが余っている部分がある」
マヨネーズも言いました。
「私の身体も出来上がってますが、足りないところがあります」
ケチャップが言いました。
「私の余っている部分をあなたの足りないところに入れてみよう」
「それはいい考えですね」
マヨネーズも答えました。
マヨネーズのチューブにケチャップが投入されました。
オーロラソースが、できました。
コンロに、火が燃え上がりました。
誰かがマヨネーズを、投下しました。
マヨネーズは焼け死んでしまいました。
悲しんだケチャップは黄泉の、国までマヨネーズを、迎えに行きました。
「迎えに、来てくれて嬉しい。黄泉の国の偉い人に帰れるように相談してくるので、待っててね。でも、待っている間は絶対覗かないで下さい」
ケチャップはあまりの遅さについ、覗いてしまいました。
するとどうでしょう。美しかったマヨネーズの姿はなく、腐ってました。恐ろしくなったケチャップは逃げ出しました。
「よくも、私に恥をかかせたわね」
マヨネーズは黄泉の国で部下にしたナメクジとともにケチャップを追いかけました。ケチャップは塩を投げました。ナメクジは溶けてしまいました。
黄泉の国の境まで、きたとき、ケチャップはそこに大きな鍋を置きました。
「あなたがそのようなことをするなら、毎日、1000個のトマトを枯らしてやる」
「それなら私は毎日、1,500個のトマトの実をならそう」
と、いうことで、この世からトマトはなくならないのです。
おわり




