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プロローグ

投稿は書き終わっている分を少しすつ投稿する予定です。

大体20話ぐらいで終わる予定ですが、まだ全部書き終わっていないので、途中から投稿に間が空くかもしれません。

二次創作ですが、東方を知っている者には楽しめるように書いていますので、よろしくお願いします。



 冷える冬から暖かな日差しが差す春へ移り変わる日。

 そろそろ桜が咲くことになりそうな博麗はくれい神社にて、その主である少女は――――




「はぁ~、ようやく暖かくなって来たわね」




 炬燵こたつに潜り込んでいた。主である少女は博麗霊夢はくれいれいむであり、今までに妖怪や妖精達が起こしていた異変を解決してきたヒーローみたいな少女なのだが……今の姿はただただだらしなく炬燵へ籠もる少女でしかなかった。


「あぁ、でもまだ炬燵から出たくないわぁ……。ミカンを取りに行きたいのに……」



 ガラガラガラッ




「だったら、さっさと炬燵から出て取りに行けよ」


「……また来たのね。魔理沙まりさ?」


 障子をあけて現れたのは、普通の魔法使いと名乗る霧雨魔理沙きりさめまりさ。霊夢とは腐れ縁で、異変が起きたら霊夢を手伝ったりもしている。


「なぁに、様子を見に来ただけさ。この間は能力が暴走してしまう病気が流行る異変が起きたし、夏にあの吸血鬼のこともあったからな」




 魔理沙が言うように去年は2つの大きな異変があった。1つ目は夏頃に紅霧異変と呼ばれた異変であり、吸血鬼となるレミリア・スカーレットと部下達による、空を紅い霧を染めると言う事件があった。

 2つ目は大晦日前に起きた特殊な流行り病による事件。そのやまいは特段に力を持った人間、妖怪、妖精が能力を暴走してしまうというものだった。事件を解決に動く霊夢や魔理沙も例外ではなく、能力が上手く発動出来ず苦労していた。その件は病だったことで、永遠亭にいる薬師の八意永琳やごころえいりん鈴仙れいせん優曇華院うどんげいん・イナバの助けにより、大きな事故もなく終結している。


「あら、優しいのね」


「バ、馬鹿なことを言うなよ……、また異変が起きた時に博麗の巫女が動けない事態にならないようにしたいだけだ!」


 魔理沙は頬を赤く染めつつ、ブイっと顔を逸らす。


「今は平和だからいいが、何があっても大丈夫ように準備だけはしておけよ」


「わかっているわよぅ~」


「ハァッ……、本当にわかっているのかよ」


 未だにも炬燵から出たがらない巫女に呆れる魔理沙。外へチラッと目を向けると遠くで妖精達が楽しく飛んでいく姿が見えた。


(まぁ、異変が起きたら堕落な巫女であっても動くだろうし、今は放っておくか……)


 何も異変が起きていない、平和な幻想郷の今日だった。しかし、この平和は長く続くことはなかった――――











 黒い色の巫女服を着た小さな少女が何処かの洞窟を歩いていく姿があった。その少女が向かう先には……


「主人様、そろそろ陽が落ちてきます」


「教えてくれてありがとう」


 洞窟の奥は普通ではあり得ない空間が広がり、その中心に置いてある椅子に座った青年がいる。少女の伝達に椅子から立ち上がり、外へ向かって歩き出していく。


「ある程度はスキマ妖怪にバレないように動かないとね」


 スキマ妖怪のこと、八雲紫やくもゆかりは幻想郷の賢者の1人。大妖怪であり、幻想郷の全てを監視出来る程の力を持つ。


「はい。あの大妖怪にバレてしまえば、博麗の巫女まで伝わりますからね」


「うん、会ったことはないけど、今までの異変を解決してきたのも聞いている。警戒しても損はないさ」


 何者かわかってない青年と少女は博麗霊夢や八雲紫のことまで知っており、警戒をしていた。






「さあ、行こうじゃないか。閉じ込められている姫様の解放しに――――」







今回はプロローグを含めて四話を投稿しています。

続きへどうぞ!

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