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醜さ

作者: 樋上春

こういうのを書くのは初めてで思いついたことを書いただけなので文学的なのかも何もわかりません

2019年8月

高校1年生の夏

部活をやめて音楽に浸かった

放課後の教室で

イヤホンから流れる心地良い声に身を委ねてた


吹奏楽部のパート練習する音色

誰もいない教室

運動部のかけ声と廊下を走る音

校庭から聞こえる女子の笑い声

全てが嫌いだった。


目の下まで伸びきった髪

邪魔くさかったけど表情が少しでも見えないことに安心をしてた。

いじめられてるわけでも友達がいないわけでもない

ここにいるのは楽しかった

嘘をついて笑うこともなかった。


でも、放課後は何故か帰路につきたくなくて

教室に残ってた。

自分でも分からなくて誰かを待ってるようだった。

誰も来ないのに。


どこか辛くて

どこか悲しかった

その気持ちも何か説明することもできなくて

病んでるような自分に嫌気をさしてた


自ら命を絶つことはできなくて

何回も何回も自然と死ぬことを願った。

願ってるうちはそんな事起きないのに。


クラスの中心の彼

異性からモテるあの子

八方美人なあの子

懐に入るのがうまい彼


みんな羨ましかったけどそんな風になれないと諦める自分がいた。

ただただ醜かった

鏡を見ることも嫌いだった。


今日もまた同じような1日だった。

俺とはかけ離れた出来のいい兄がいた

誇らしかった。

兄のおかげで先輩と話すこともあった。

兄のおかげで。


リュックを背負い

椅子を戻して

教室を出た

今日も1人で帰った

スマートフォンを持ち込むのは禁止だったけど持ち込んでいた。そんな時に聴くこの曲は最高だった


ほんとに辛い時は自然と涙が出ることを知ってたから

今がどんな気持ちかもわからなかった。


昔は感情をむき出しにして怒ることもあったけど

今はそう多くはなくて

朝起きた時には忘れるようにしていた。

無理に明るい気持ちにしていたんだと思う。


自分で自分を責めることはできるのに

人を責めることは簡単にできない

そんな自分も嫌いだった。

また責めてる事に気づいてそれもやめた。


気づけば校門を過ぎてた

一度振り返り校舎を見た。


涙が出た時

リュックを投げ捨て

学ランも脱ぎ捨て

土足のまま校舎に入り

階段を走って登る

屋上のドアに手をかけるも

そんなドラマのようにはいかずドアは空いてなかった


理想の死に方ってなんなのか

自分の醜さを愛せるのか

ナルシストでいなければ自分も愛せないのか

僕を振った恋人を思い出した

どこが好きだったんだろう。と


どこが好きだったのか何も分からなかった

教師に見つからないように校舎を出て

投げ捨てたリュックと

脱ぎ捨てた学ランを拾い


やっと帰路についた

「また明日」

気分悪くされた方は申し訳ないです

自分の中学生とか高校生の時の事を思い出して書いてました

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