第64話 『 天使だった頃の記憶 』
登場人物紹介~
アリシア 純大天使。神から多くの恩恵を受け、他の天使からも強い支持を得ている。
リジェム 聖天使 アリシアを純大天使へ推薦した天使。水色の長髪が特徴で、声音は穏やか。
【 sideアリシア 】
―― 25 ――
――思えば、私は天使として優秀だったのだろう。
天界に存在する全天使は千四百七十六体。そして、純大天使はアリシアを含めて二十五体だった。
天使の階級は六つ。純大天使は下から三番目に位置する。
階級を上げる方法は単純で、自分より位が高いものから認められればいい。
階級の高い者ほど重圧な責任が伴う役目を与えられるため、自分より低い階級を〝視察〟する機会なんてそうそうない。だから、目に止められた天使はよほどの豪運か、或はその位に達する素養があるのだろう。アリシアの場合、周囲の天使からの支援を受け、そして純大天使であった〝リジェム〟から推薦を受けた。
『――私が純大天使でよろしいのでしょうか』
そうアリシアが問いかけると、リジェムはこう返した。
『アナタは、多くの天使から期待をされている。故に支援が私の元に届き、そして私はアナタを純大天使に相応しいと感じました。それに、アナタはどうやら、神様から恩恵を多く授かっているようですね。私としては、羨ましい限りです』
ふふ、と高潔に笑うリジェムに、アリシアはその時は眉根を寄せた。
神様から多く恩恵を授かっている、と進言されたが、アリシアはそれを感じたことはなかった。いつもの礼拝、いつもの修養――繰り返される日課は、他の天使と何ら変わりはしなかった。
小首を傾げるアリシアに、リジェムは『そのうち分かりますよ』と薄く笑った。
その意味がいつか理解できることを信じて、アリシアは純大天使となった。
純大天使の役目は、聖天使になる為の修練と純天使の指導。それと、聖天使の補佐だった。
アリシアはリジェムから推薦を受けたため、必然的にリジェムの補佐役に付いた。
リジェムから教わることは多く、さらに話も弾む為、アリシアはリジェムと居る時は居心地の良さを覚えた。本人は『私は、聖天使としては最も出来が悪いですけどね』と卑下したが、そもそも聖天使の時点で賛仰すべき存在なのだ。
そして、アリシアが純大天使となって約五百年の刻が過ぎた頃――運命が狂いだした。
天界の頂点にある、神様を崇拝する聖堂へ向かう途中、アリシアは迷子の命と邂逅した。
『――そこのお嬢さん、悪いが、ちょっと道案内してくれないかね?』
それは、自分が死んだことを理解して尚、白い歯を見せて笑う――男老人だった。
―― Fin ――
結構お話が進んでますけど、これまだ二部二章ですよ?
作者の驚きもさて置き、皆さん! 久々のちゃんとしたあとがきです!
なんであとがき書かなくなったの? と疑問に思う方は多くいると思いますが、一言だけ言わせてください。すぅー、、、そう何話もあとがき書けねーよ!!
本当にこれに尽きます。
ぶっちゃけ、二部が何故かもう40話近く更新されていますが、本来なら二部はこの辺りで完結しています。ただ、なんの因果か話が多くなり、色々見易さを工夫した結果、何故かこんなにお話が多くなってしまいました。本当に作者の予想外な結果です。
ただ、二部は一部よりも多くの方に読まれていただいて、これについては本当に嬉しい限りです。ヤッター!
少しずつ、でも確実に多くの人の目に止まり、興味を持っていただいてるということは、この天メソの作者冥利に尽きることですし、誇らしくもあります。
そして、毎日投稿や連日に、ずっと付き合ってくれている読者様には土下座しかありません。
本当に、いつも天メソを楽しんで拝読してくださること、感謝御礼申し上げます。
これからも天メソの作者として、皆様のご期待に応えられるように精進するとともに、アリシアと颯太。そして登場人物が幸せにすることができるように努力していきます!
話は長くなりましたが、要約すると完結させるまで頑張るぞ、ということですねw
そして、今話から数話ほどアリシアの過去回になります。
――数万年、変化が起こる事はなかった天界。その変化は唐突に訪れる。一体の天使が犯した罪によって。
アリシアは天使として、最初で最後の使命を全うする。
語られる内容は、人間にとってはそれが当たり前だと思うかもしれません。けれど、天界という、神様が創り出した場所では人間の常識は通用しない理不尽さが語られていきます。
それでは、次話もお楽しみに!
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